相談事例

ストーカー化した交際相手の女性と別れたい

上海現未来律師事務所の実録!

 

生活トラブルA  

NAYAMI

 

 ストーカー化した交際相手の女性と別れたい

 

 ■今回の相談者は、日本人Bさん(40代・独身男性・駐在員)

 

大手日系企業の駐在員であるBさん(独身)は、上海市内の飲食店に通ううち、同店に勤める中国人女性従業員のCさんと親しくなり、交際へと発展しました。BさんはCさんの故郷にも一緒に出かけて行き、Cさんの両親や親せきにも会っていました。そのうち、Cさんの妊娠がわかり、今後のことを相談、双方が合意した上で中絶を決めました。ところが、その後、2人の関係は以前のようにいかなくなり、BさんはCさんとの交際をやめたいとCさんに告げました。

 

CさんがBさんと結婚するとばかり思っていたCさんの両親や親せきは、激怒。Cさんも別れ話には同意できず、Bさんに対する嫌がらせの電話をかけ続け、Bさんの勤務先などに頻繁に現れるなど、ストーカー化していきました。Bさんはいわゆる手切れ金として高額を提示しましたが、それでは足りないと言い続けるばかり。のちにCさんは「お金が目的ではない」と復縁を望んでいたことがわかりました。

 

毎日のように押し掛けるCさん、お金での解決にも応じてもらえず、勤務先での立場もあり、このままでは満足に仕事もできないと、困り果てたBさんは弁護士事務所を訪ねました。

 

 

 

 

愛憎のもつれを解決、裁判を起こさず和解

 

当弁護士事務所では、Bさんの話を詳細に聞き、まずはCさんの説得に当たることにしました。Cさんに対し、このままBさんを追いかけ、職場や自宅へ押し掛けたり、嫌がらせ電話をかけ続けたりするなどの行為は法律違反であり、Cさんにとって不利であること、Cさんはまだ若く、将来のある身、気持ちの離れたBさんを追いかけることは彼女のためにはならないということなど、時間をかけて諭しました。

 

Cさんはもとより日本への留学を希望しており、最終的にBさんが自ら金銭的な援助も含め留学のサポートをすることを提案しました。ケンカ別れではなく、今後も何か困ったことがあればいつでも助けることのできるよい友だちでいることも約束しました。

 

Cさんは当初、自分のしていることさえわからないほどでしたが、このままでは何の解決にもならないということをだんだんと理解できるようになりました。最終的には当弁護士事務所が非常に親身になってCさんのことを考えて話していると受け止めてくれ、裁判を起こさず、双方納得できる形で和解することができました。それぞれが新たな生活に気持ちを切り替え、男性はその後2年の駐在を終え帰任、女性は現在も日本留学中です。

 

 

 

弁護士からのアドバイス

 

男女関係のトラブルは一人で悩まず、ご自身の安全のためにもできるだけ早い段階で相談をされるのが早期解決につながります。法的かつ、双方の心情を踏まえて、遺恨のない正しい手段を取ることが必要です。

 

今回は未婚同士でしたが、男女関係のトラブルは相談者が既婚者であるケースも後を絶たず、その場合はさらに厄介なことになりかねません。中国へ単身で来られる方は、さびしさもあり、誘惑も多いと思いますが、日本にいる時と同じように、または日本にいる時以上に慎重に、誠実に過ごすことが必要です。

 

今回は裁判に持ち込むことなく和解が成立しましたが、裁判になると仕事にも影響が及び、信用にも関わります。法的手段をとる前に、親身になって話を聞き、双方の会話の仲介役に徹してくれる日本語のできる弁護士に相談することで問題を解決することは可能です。

 

 

・男女関係のトラブルは一人で悩まず、できるだけ早い段階で相談

 

・法的かつ、双方の心情を踏まえて、遺恨のない正しい手段を取ること

 

・中国へ単身で来られる方は、日本にいる時と同じように、または日本にいる時以上に慎重かつ誠実に過ごすこと

 

 

 

 

担当

王 平(主任パートナー弁護士)

 

 

傷害事件の加害者に損害賠償を請求したい

上海現未来律師事務所の実録!

 

生活トラブルA  

NAYAMI

 

 傷害事件の加害者に損害賠償を請求したい

 

 ■今回の相談者は、日本人Aさん(30代・男性・飲食店勤務)

 

Aさんは、上海市内の屋台で法外な飲食代を請求されたため支払いを拒否したところ、もめ事に。店主の仲間数人に追いかけられ、暴行を加えられた挙句、背中を刃物で刺され、大けがを負ってしまいました。

 

緊急手術の後、完治していない状態で職場復帰。警察当局は複数の加害者を逮捕しましたが、医療費その他の損害賠償請求などについては自分でなんとかするしかないと言われ、事件後のケアがないままでした。

 

多額の治療費を自身で負担し、泣き寝入りの状態。どうして良いかわからず途方に暮れたまま、友人の紹介で弁護士事務所を訪ねました。

 

 

 

 

傷害事件として裁判所に民事訴訟を起こし、勝訴

 

当弁護士事務所は裁判所に損害賠償を請求する裁判を起こすことを勧めました。この結果、加害者に対し、日本円で450万円相当の慰謝料の支払いを命じる判決が下りました。

 

これは中国の人身傷害事件の賠償金としては命を落とす事件に等しいほどの破格の金額です。Aさんは自己負担した治療費と仕事を休んだ分の給料の補償だけでも取り戻せればいいと思っていましたが、本人が考えていた金額の5倍以上の賠償金を勝ち取ることができました。

 

 

 

弁護士からのアドバイス

 

外国にいると、このような大きな事件に巻き込まれても、言葉の問題などからどのように対処すれば良いのか分からず、泣き寝入りしてしまう方が多いのが実情です。また、裁判は面倒なのではないかとあきらめる方がほとんどです。しかし、それではいつまで経っても納得できず、くやしい思いが続くばかりです。

 

まずは当弁護士事務所のように、日本語での対応が可能な弁護士事務所にご相談いただくことをお勧めいたします。

 

 

・言葉が不自由だという理由で簡単にあきらめない

 

・弁護士を選ぶこと

 (日本語で対応可能な信頼のおける弁護士に依頼すること)

 

警察からの情報収集が難しく、精神的ダメージが大きいでしょうが、的確な弁護士に相談すれば権利の主張ができ、中国法によって正当な権利を勝ち取ることができます。弁護士の力量によっては予想外の結果が得られることもあります。

 

 

 

担当

王 平(主任パートナー弁護士)