布良瀬とは

布良瀬の由来

布良瀬とは??

サラリーマンを辞めて中国に来て日本料理店を開店しましたが
60前の男が何かを始めるには単に商売とは違う意味も持っていました。
やはり自分の存在価値を確かめていきたい、やはり世の中の何かの役に立っていたい、
この希望は当時60才を目前にした男が次の生きざまを有意義に生きていきたいという本能的な想いでした。
上海、いや中国の食文化の中に日本の刺身や塩焼きで代表される魚の素材としての美しさを味わう日本食文化の良さをわかってもらいたい。そしてその味を表現できる店つくりをして、在住の日本人そして中国人に中国にいながらも日本の文化に触れてもらいたい
そんな気持ちからスタートしました。

釣り好きな私は関東の釣り場を数多く釣り歩いてきましたが、その中でも忘れることのできない釣り場がありました。
房総南端の館山市から車でさらに南下すると灯台のある洲崎そこからフラワーロードを更に進むと白浜灯台にたどり着く手前に小さな港布良漁港があります。
毎週のように通った布良漁港の釣り船屋とよ丸、
この船長が私に魚の数釣りを教えてくれました。
だーめだよ!!伊藤ちゃん 上げちゃダメって言ったろう!!
待つんだよ 1分2分 あーあげちゃった もっと我慢しなくちゃ

だって気になるんですよ、せっかく魚がかかってるんだからあんまりほっといたら逃げちゃいそうで。

だーめだめ!! ほらほら俺の竿見てごらんm
そういってリールを巻き上げると水深80mの海から次々にメバルがついてきていました。
1匹2匹、、、、針8本に7匹のメバルが。

そして僕の竿にはたった2匹
何度も何度も怒られながらだんだんうまく数釣りができるようになっって来ました。

この船長とても気が短く潮が悪く魚が釣れなくなると、本人がイライラするらしく
突然おーいみんな竿を上げてー 布良瀬に走るぞ!!

静かな海にひときわ波がざわめいて、潮も早くどこか不気味さに似た恐怖すら感じさせる海があります
そこが布良瀬 またの名を鬼ケ瀬
布良沖から大島まで長く続く瀬です
水深50m以上の海にそこからから一気に立ち上がる瀬
瀬の頂点に船をつけると船の上から底の岩や海藻まで見えます

瀬の頂点ではイサキやタカベメバルや鯵やいろんな中層魚が釣れます
こませをまくと瀬尾うえでこませに魚がむれになってついてきます
そこで習った数釣りを!!
30分くらいでクーラーの半分を埋めてしまうことも

この布良瀬、頂点からかけ下がり瀬の根元までいろんな種類の魚釣りを楽しめます
メバル、鬼カサゴにカンコ、鯛、ヒラメ、カンパチ、真ハタ、クエ、夜釣りでは黒むつや金目鯛 目鯛  ヤリイカやするめいか、シマアジ、かいわり、、、、、
私もいろんな魚を釣ってきました
「布良瀬」は南房総の有数な漁場です

私の想い、中国にあっても中国の南北に長い海岸線を歩き
刺身で美味しい、塩焼きで美味しい、どうやって食べてもおいしい
「何房布良瀬で釣れた魚のように」バライティーに富み、新鮮で、味わい深い魚たちを
探し求め、食べていただけるようにとの思いで命名しました

布良瀬のこられる機会がございましたら
布良瀬のメニューに並ぶ各地から探し当てた魚、貝類をご覧いただき
中国の中でえりすぐられた海からとれた魚介類をお楽しみいただきたいと思っています。

 

魚魂 葵 布良瀬 伊藤