中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
【コロナ後遺症でお悩みの方】感染後 続く咳、倦怠感、鼻炎、 味覚臭覚障害は 漢方と鍼で治療が可能です!
コロナが感染後に、こんな症状が残っていませんか?
□ 咳が止まらない
□ 倦怠感が残り、すごく疲れやすくなった
□ 鼻水、鼻づまりが続いている
□ 臭覚や味覚を感じられない
コロナウイルスに感染し発熱や喉の痛みから解放されても、「咳がずっと続く」「鼻水や 鼻詰まりに悩まされている」と、当院にご相談に来られる方がたくさんいます。 疲労感が残り、倦怠感で仕事や家事に支障が出ている方から「どうしたら改善できます か?」という相談もあります。
さらに、コロナ抗原検査が陰性になっても、食べ物の匂いがわかない、食べ物の味が変わ って食欲がなくなってしまった、など嗅覚味覚障害の方もいるようです。
中医学ではこれらの症状は「余熱」や「脾虚症候群」が原因と考え、感染症の後に残る症状を根本的に改善する漢方処方があり、今までの患者さんにはそれが良く効いています。
今回は、古川先生が実際に処方して成功している「コロナ感染後の症状改善」につい て、症状別に解説してもらいました。
咳が止まらない
「痰が気管に絡み、それを輩出するために咳が出るタイプ」「気管に炎症が残っているた め咳が出るタイプ」の二種類が考えられます。
ウイルスで損傷された組織とウイルスの残骸が痰として排泄される前者のタイプの人には 「止咳化痰の生薬」を主に調合します。
細胞損傷や免疫の過剰反応などが原因で気管の粘膜に炎症が残り、それが刺激となって咳 になるタイプの人には、組織を修復する活血の生薬、免疫反応の乱れを調節する生薬を主 に調合します。
タイプ別に調合する生薬を細かく調節していくので、市販の咳止め薬でも咳が止まらない 人でも、早期改善が可能なのです。
鼻水鼻詰まり
鼻水は排泄される痰の色や質で生薬を調合します。次に、鼻詰まりには「炎症が残ってい るタイプ」「粘膜が浮腫んでいる虚弱体質のタイプ」「血流が悪く鼻腔が乾いているタイ プ」「便秘や下痢などで腸に問題があるタイプ」「心臓が悪く足が浮腫むタイプ」など、 様々な原因が関係しているので、それぞれのタイプ別に生薬を調合して治療します。
鼻詰まりは、疲れや睡眠の質の低下にも影響するため、早めに積極的に治したい症状です。
疲れが取れない
コロナ感染時に、高熱のため解熱剤を服用したり、その他の薬物を摂取したため、胃腸の 働きが乱れる人が多く、また、コロナ感染中に下痢などの症状があり直接胃腸を損傷して しまっている方も多く診られます。
このような方々は、感染後の「脾虚症候群」という状態になっていることが多く、消化吸 収が上手くいかないため体力回復に長い時間を要してしまいます。舌の上に白い苔や汚れ がある人はこのタイプです。もともと、コロナ感染中は体力を奪われる状態が続いている にも関わらず、喉の痛みや高熱のため、食事もうまく摂れないまま、胃腸の調子も乱れる ため、慢性的な疲労が蓄積していきます。
このような場合は、胃腸を調節する生薬を主に調合し、体力をつける滋養強壮の生薬を調 合し、早期に体力が戻るように補っていきます。
嗅覚味覚の低下
これはコロナ感染後、ウィルスの侵入によって傷ついた組織の損傷がまだ回復していない 状態です。
上気道粘膜や胃腸の働きを生薬で改善し、後遺症にならないように組織の損傷の回復を助 けます。生薬治療に加えて、鍼治療も同時に行うことで更に回復促進が期待できます。
★医師からの一言★
コロナウイルス感染症後の残ってしまった症状は、早期に治療すればするほど治療効果は 期待できます。後遺症になってしまって3ヶ月を経過して、治療を始めると、回復まで非 常に長い時間がかかると考えられます。コロナの検査が陰性になってもまだ、上記のよう な症状がある場合は、症状を長引かせないために、すぐにでも漢方薬治療を始めることが 大切です。
コロナ検査が陰性になった後、お仕事で忙しい方やお子様の在宅などで、通院ができない 方にはリモート診察もご利用いただけます。症状が残っている方は、是非、すぐにご相談 ください!
【当院は土曜日も診察・治療が可能!】
コロナ後遺症でお悩みの方は是非一度相談にいらしてください。
左から古川先生、鄭先生、JOE 先生
【外出できない方はオンライン診察相談も】
外出ができない方も大丈夫。Wechat のビデオ通話(動画)機能を使って、当院の医師が 相談にのります。ご希望の方は、予約フォームの備考欄に「オンライン希望」とご記入く ださい。折り返しご連絡いたします。
★保険についてのご質問や、どの先生に診てもらえばいいどの?漢方薬は苦い の?など、なんでもご質問ください!
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- 2023年01月09日
冷えてくるこの時期に「腰痛・肩こり」が酷くなる方へ
上海では先週から急激に温度が下がってきていて、身体が冷える季節になってきまし た。日本より上海の方が冷えると感じられる人も多いのではないでしょうか?寒さに 加えて湿度の高い上海は、重だるい冷えを感じるのが特徴です。部屋の中にいてもコ ンクリートの冷たさが身体にこたえます。
また、この時期は特に、野外でコルフやテニスなどの活動中、冷えることにより普段 のパフォーマンスが出せない、そんな時に無理をして腰や肘や肩を痛める人が多くみ られています。
寒さと肩こり・腰痛の関係
今回は、寒さと「肩こり・腰痛」の関係について、古川裕三先生に解説してもら いました。
【Q1】身体が冷えるとどうして、腰痛や肩こりになりやすいのですか?
【Q2】ではどのように治療していくのでしょうか?
当クリニックでは身体の中(漢方)と外(理学療法)の両面から治療をしていきます。
①栄養がなく体を滋養できない「血虚タイプ」
②ストレス緊張で血管が収縮する「肝郁タイプ」
③気力やな悩みが多く心労がある「心陽虚タイプ」
④ホルモンなどのバランスが乱れる「腎虚タイプ」
⑤針を刺すような痺れる痛みの「瘀血タイプ」
治療プランと施術の種
①痛みが激しく、歩くこともままならない状態や、痛みが酷くて寝返りも打てず夜も 眠れない状態の時は「鍼治療」を行います。
筋肉に炎症がある時は、むやみにマッサージをしても悪化する可能性があるので、そ ういう時にも「鍼治療」は有効です。鍼治療で、鎮痛作用や筋肉の弛緩効果が望めます。
経験のある先生は、身体の強さに応じて鍼の刺激量も調整できますので、初心者の方 でも安心して受けることができます。
おすすめの鍼灸医師
②身体を支えている筋肉の歪みが原因の腰痛には「オステオパシー治療」を行います。
利き腕や足を組む習慣がある人や、いつも同じ肩で荷物を運ぶなど、日頃同じ姿勢に なりがちな人は、癖や習慣でよく使う筋肉が太く短くなりやすく、身体を歪めてしま います。
おすすめの鍼灸医師
③姿勢が悪く筋力がないことが原因で腰痛になっている人には「運動理学療法」を行 います。
体重増加に伴う腰痛の方や、長時間椅子に座っていることが多いビジネスマンは、腰 の位置を安定させる下半身の筋肉が弱い人が多く、このアンバランスな筋肉構成が腰 痛の原因となります。電気治療などで痛みを取りながら、簡単な動きを訓練すること で、均等な筋肉を作ります。プロの運動選手も怪我した後に取り入れている施術方法 で、自身の身体を作りながら痛みの改善を図っていく治療です。
おすすめの鍼灸医師
④脊椎の歪みが原因の腰痛には「カイロプラクティック治療」を行います。
よく動く関節とよく動かない関節のアンバランスによって痛みが起きている場合は、 脊椎の関節の歪みを調節することで、痛みが改善することができます。また、骨盤の 歪みがある人や足の長さが違う人にもお勧めの治療法です。
おすすめの鍼灸医師
古川先生、ヘルマン先生、ジョン先生の治療診察は、黄浦:虹梅路クリニック両方で、 夜 20 時まで受けられます。また、マシュー先生、マーラ先生の治療診察は虹梅路クリ ニックで、鄭先生は黄浦クリニックで、こちらも夜 20 時まで受けられます。
【当院は土曜日も診察・治療が可能!】
「肩こり」「腰痛」などでお悩みの方は是非一度相談にいらしてください。
★保険についてのご質問や、治療期間はどのくらいかかるの?漢方薬は苦いの?
など、なんでもご質問ください!
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- 2022年11月22日
「かぶ」を食べよう! 風邪の諸症状の緩和に! 11月の薬膳料理
中国4千年の「中医学(漢方医学)」の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じた薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ第十八弾!
あっという間に 11 月も半ばになりました。1 年は早いものですね。
さて、今回の薬膳料理レシピは、これから本格的に寒くなる季節に「風邪の諸症状の緩和!」がテーマです。
先週、すでに暦では立冬を迎え、これから乾燥した冷たい空気に冬の気配を感じるように なります。
冬本番を迎える前でも、突然の気温の低下に衣服の調節が追い付かず、体が冷えを受けて 「寒邪」に犯されることがあります。
これは風邪の原因ともなるので、 “身体を温める食材を取り入れていくこと” が、11 月 の食養生のポイントとなります!!!
そこで今回は、身体を温め風邪の諸症状の緩和が期待できる、薬膳レシピをご紹介します。
「薬膳」と聞くとてもハードルが高いイメージがありますが、季節や体質・体調を考慮し て、ふだんからの食材の特性や組み合わせ流ことも、立派な「薬膳」料理です。
難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、
いつもの食材が「薬膳」に!
さあ、「身体を温める食材」を使って「冷え」対策をしましょう!
身体を温める!「薬膳料理」レシピ
「かぶのすり流し汁」
調理時間 15分
【材料】 2人前
·かぶ ………… 3 個
·白身魚 ………2 切れ
·豆腐 ………… 半丁
·出汁 ………… お椀に 2 杯分
(調味料 )
A)酒 …………… 小さじ 1 +1/2
A)醤油 ………… 少々
A)みりん ……… 小さじ 1
A)塩 …………… 少々
·練りわさび …… 適量
【作り方】
①かぶは野菜洗い専用洗剤でよく洗い、皮ごとすりおろします。
※野菜洗い専用洗剤がない場合は、50 度のぬるま湯でよく洗っても大丈夫です。
②白身魚は食べやすい大きさに切り、片栗粉少々(分量外)を軽くまぶして茹でます。
③A の調味料を混ぜておきます。
④鍋に出汁と①を入れて煮立たせ、食べやすい大きさに切った豆腐を加えて A を加えて 味をととのえます。(分量は味見をしながら調整してください)
5) 腕に②の白身魚を入れて4を上からかけ、わさび(少々)の乗せて出来上がり!
【ワンポイント】
味わいも淡白でくせのない「かぶ」の薬効を丸ごと取り入れるには、できるだけ皮ごといただきたいものです。すまし汁に加えれば、胃腸がじんわり温まり、食欲がない時や胃が もたれているときに最適な一品。
白身魚は鱈など柔らかな魚を選ぶといいでしょう。また白身魚の代わりに豆腐を多めにし ても大丈夫です。
あっさりとして食べやすいので、食欲がない時でもしっかりと栄養が採れるところもポイ ント!
古川先生による<「風邪症状緩和」のための薬膳食材講座
今回、レシピ監修をされた古川先生に、身体を温め風邪の症状を緩和させる食材を教えてもらいました。
かぶ(蕪菁)
美味しい食材が増える秋は、暴飲暴食になりがちです。そんな時におすすめ食材が「か ぶ」。胃腸の働きを助け老廃物を排泄、そして体に溜まった湿邪を排泄してくれます。解 毒効果もあるため吹き出物が出る人にも!お酒を飲んで口が乾く人にもおすすめです。
白身魚(鱈)
アミノ酸をたくさん含んだ、栄養価が高いお魚で、体力増強におすすめです。身体の炎症 を抑えてくれる脂質も多く、便秘になりやすい人には特におすすめ。また血液もサラサラ にしてくれます。
豆腐
豆腐は胃腸に優しくタンパク質が豊富な食材で、食物繊維も多く腸を綺麗にしてくれます。 腸内環境を整えて免疫をつけて風邪を予防していきましょう。
上記の食材は、今回紹介した「かぶのすり流し汁」にも入っているので、是非、作ってみてく ださいね!
古川先生からの一言
「風邪(かぜ)」は、東洋医学では「風邪(ふうじゃ)」が体に侵入したことにより起き ると考えられています。特に寒気に当たりやすい冬場や、春先のように風が強い時には「風邪」が体に入りやすいと言われています。「風邪」をひいたとき、「寒気」がする時 もあれば、急激に熱が上がってのどが痛くなったりすることもありますよね。それは「風 邪」と一緒に「寒邪」が入ってきているのか、それとも「熱邪」が入っているのかという 違いが関係しています。
「寒邪」が入ってくると、寒気がしたり、熱があっても寒く感じる、首が凝るなどの症状 が出やすくなります。
一方、「熱邪」が入ってくると、発熱したり、熱がないのに熱っぽく感じたり、のどが強 く痛んだりすることがあります。
風邪の症状別に漢方を飲んで風邪を長引かせないようにしましょう❗
「風邪」は、漢方薬を使うことで治るまでの間の症状を抑えたり、早く回復させ
ることができます。症状の出方や進行度などによって適した漢方薬を服用すると 効果的です。
★保険についてのご質問や、どの先生に診てもらえばいいどの?漢方薬は苦い の?など、なんでもご質問ください!
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2022年11月15日
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