働く方に起きやすい不調
「疲れているのに眠れない!不眠」
不眠のタイプは様々です。眠りにつきにくいタイプ、一旦目が覚めると眠れなくなるタイプ、何度も眠ったり眼を醒ましたりを繰り返すタイプ、ひどければ一晩中全く眠れないこともあります。
不眠は中医学では主に4つのタイプに分けられます。
①興奮によるもの
②消化不良によるもの
③老人性のもの
④安心できないことによるもの
④びくびくして驚きやすく、些細なことで起きてしまうもの
働く方に多いのは①④の不眠です
それぞれの特徴と、治療法について解説します。
■興奮して眠れないタイプ
「気」の流れが悪くなり熱化しているタイプです。
「気」とは生命活動を維持するエネルギーや、臓器の機能、ものを動かす力などのことです。
ストレスや緊張により、「気」の巡りは悪くなり、滞りすぎると熱を持ったり爆発したりすると中医学では考えます。
熱を持っていたり、爆発した状態というのは、怒りっぽい、顔や目が赤い、咽喉が渇くなどの症状や、興奮状態として表現されます。
■安心できないことによる不眠
中医学では睡眠は「心」と深い関係があると考えています。
「心」とは心臓そのものではありません。心臓の機能の他に、精神活動を正常に保ったり気持ちを落ち着かせて睡眠を維持する働きなどがあります。
「心」の働きが正常に行えなくなると、不眠が起きます。
中医ではこう治す!
体調を聞き、舌を見て、脈を触り、体質と体調をチェックします。
必要な場合は血液検査など各種検査をお勧めすることもあります。
治療に使う生薬の組合せ方は中医師の経験がものをいいます。以前漢方薬を飲んで症状が改善しなかった方でも、経験のある中医師に診察をしてもらうことで、改善するケースは少なくありません。
■興奮による不眠の治療
興奮を鎮める働きがある生薬を中心に治療をしていきます。ストレスによる症状がある場合は、気持ちをリラックスする働きの生薬を組み合わせます。
■安心できないことによる不眠の治療
「心」の血液を補い、夜に安心して眠れるように促す生薬と、胃腸の調子を整えて飲食物の吸収を高め、血液とエネルギーを作り出す力を増やす生薬を組み合わせて治療をすることが多いです。
治療と同時に、生活習慣の改善も必要です。診察の際に中医師からアドバイスをします。
★保険のこと、漢方ってどうやって飲むの?苦い?
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- 働く方に起きやすい不調
- 2015年08月15日