働く方に起きやすい不調

「頭痛」

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頭痛は西洋医学では、原因がはっきりしないことが多く、頭痛がある時に痛み止めを服用して、痛みをしのいでいる方も少なくありません。

 

頭痛は中医学では主に5つの原因に分けられます。

①風邪によるもの

②ストレスによるもの

③疲労や血液の消耗によるもの

④痰湿によるもの

⑤血流が悪いことによるもの

 

働く方に起きやすいのは②④⑤による頭痛です。

それぞれの頭痛の特徴と、治療方法について解説します。

 

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■ストレスによる頭痛

ストレスや緊張などで「肝」と言う臓器の働きが悪くなります。中医学で言う「肝」とは肝臓そのものではありません。自律神経やストレスをコントロールしたり、血液を必要な場所に必要なだけ分配する働きなどがあります。

ストレスを感じることが続くと、この「肝」の「気」の流れが悪くなります。「気」とは生命活動を維持するエネルギーや、臓器の機能、ものを動かす力などのことです。

 

ストレスや緊張により、「気」の巡りは悪くなり、滞りすぎると熱を持ったり爆発したりすると中医学では考えます。

ストレスによる頭痛は、この「肝」の「気」が熱を持って上に昇っていった結果起きたものです。

 

■痰湿による頭痛

「痰湿」とは身体の中のいらない老廃物のことを言います。

主に暴飲暴食や、胃腸の働きの低下、冷え、ストレスなどにより「痰湿」は発生します。身体のどこに痰湿が溜まるかによって、起きる症状が違います。「痰湿」が頭に行くと頭痛を起こすことがあります。

 

■血流が悪いことによる頭痛

中医学では「通らざれば痛みが生じる」という言葉があります。血液の流れが悪くなると、そこに痛みが起きやすくなります。

血流が悪くなる要因は様々です。

 

 

中医ではこう治す!

 

 

体調を聞き、舌を見て、脈を触り、体質と体調をチェックします。

 

必要な場合は血液検査など各種検査をお勧めすることもあります。

 

治療に使う生薬の組合せ方は中医師の経験がものをいいます。以前漢方薬を飲んで症状が改善しなかった方でも、経験のある中医師に診察をしてもらうことで、改善するケースは少なくありません。

 

■ストレスによる頭痛の治療

主に、気持ちをリラックスさせる働きの生薬と、鎮静の働きのある生薬を組み合わせて治療をしていきます。

 

■痰湿による頭痛の治療

主に、老廃物の排泄を促す生薬と、「気」の巡りを調節する生薬を組み合わせて治療をしていきます。胃腸の調子が悪いことにより痰湿が発生している場合は、胃腸の調子を整える生薬を加えます。

 

■血流が悪いことによる頭痛の治療

血流を改善し、痛みを止める薬を中心に治療をしていきます。

更に、血流を悪くしている要因に合わせて生薬を調節します。冷えやストレス、痰湿、疲れなど、血流が悪くなる原因は様々です。一旦血流が良くなり、頭痛が治っても、原因が取り除かれていなければ、また再発してしまいます。

中医学では、症状を抑えるだけではなく、また起きないように根本原因の改善を目指して治療をします。

 

治療と同時に、生活習慣の改善も必要です。診察の際に中医師からアドバイスをします。

 

 

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