老中医の診察室〜症状別漢方治療・養生法〜

「インフルエンザ」の漢方治療・養生法

毎年流行するインフルエンザ、漢方でウィルスに対する身体の抵抗力をつけて予防をしたり、もともとの体質やインフルエンザの症状に合わせて漢方治療をすることで症状を軽くしたりすることができます。

インフルエンザイラスト

 

【インフルエンザに感染する人の主なタイプ(中医学)】

 

① 毎年のようにインフルエンザに感染する

 

② 発熱悪寒が激しく汗が出ない

 

③ 感染後、胃腸症状が出やすくなる

 

④ 冷えてくるとインフルエンザに感染する

 

※上記以外にもインフルエンザに感染する人のタイプがあります。よくインフルエンザに感染する方、実際に感染している方は中医師にご相談ください。

 

 

【タイプ別漢方治療・養生法】

 

① 毎年のようにインフルエンザに感染する

 

特徴:身体の抵抗力が弱く、皮膚、鼻、咽喉などから病原体が入り込みやすいタイプです。インフルエンザだけではなく、風邪もよく引きやすく、なかなか治らない傾向にあります。このタイプの方は疲れやすく、少し動くとすぐに息切れする方が多いです。

 

治療:感染する前に抵抗力を養い、抗ウィルス作用のある生薬を処方また鍼やお灸で養生をする

 

養生:×睡眠不足、疲労、偏食など。

   山芋、薬用人参、蓮の実など。

 

 

② 発熱悪寒が激しく汗が出ない

 

特徴:インフルエンザに感染したばかりの初期によくある症状で、汗が出ないために熱が下がらない状態です。発熱し赤い顔をして口が乾くタイプの方には強力に汗をかかせ、発熱しているのに本人は寒がり青白い顔をしているタイプの方には身体の芯から温めて汗をかかせて治療をします。

 

治療:身体を温めて汗を出す生薬を処方

 

養生:×入浴、冷えた水、風に当たるなど。

   ミント、白湯、生姜など。

 

 

③ 感染後、胃腸症状が出やすくなる

 

特徴:インフルエンザに感染をした際に、呼吸器の症状の他に、食欲が無くなったり吐気がしたり、下痢をしたりしやすいタイプです。感染時に胃腸の働きが乱れてしまった人の他、もともと胃腸の働きが弱く免疫力が低下している「脾虚」のタイプは消化器系の症状が出やすくなります。

 

治療:胃腸の働きを改善し身体を強くする、抗ウィルス作用のある生薬の処方。

 

養生:×冷えたビール、辛い物、揚げ物など。   
   銀杏、ハトムギ、スベリヒユなど。

 

 

④ 冷えてくると感染しやすくなる

 

特徴:身体が冷えやすい体質の方に多く、冷えにより抵抗力が下がり病原体が侵入しやすくなるタイプです。特に疲れている時には感染しやすい傾向にあります。

 

治療:冬になる前に、身体を温め、病原体が侵入しにくい体質にする生薬を処方。

 

養生:×薄着、生サラダ、生魚など。   
   生姜、羊肉、ホットワインなど。

 

 

【インフルエンザの治療が得意な老中医の診察室】

 

古川  裕三 先生

 

古川裕三

 

Sさんは45歳の女性です。初診の際はインフルエンザではなく、上海に来てから生理前に情緒が不安定になるとのことで来院されました。

古川先生はまずSさんの話を聞きながら、心情を観察しました。Sさんは悲しい様子で、声も詰まる感じで力がありませんでした。時折自分の不甲斐なさにクヨクヨしたり、夜、不安になると眠れず、日中も元気が出ず気持ちも落ち込んだりしてしまうとのことでした。

 

次に、古川先生は質問をしながら手首の脈を触りました。Sさんの脈は細くて緊張していました。咽喉を見て、咽喉に異物感があることがわかりました。舌を見ると、赤い舌をしており、表面には薄い苔がついていました。また、Sさんは体力がなく、上海に来てから毎年インフルエンザに感染することがわかりました。

 

もともと体力が無く心と身体の抵抗力が弱いSさんは、生理前になると情緒が乱れやすくなり、また、咽喉に痰と熱がたまりやすくウィルスに対する抵抗力が弱いためインフルエンザにも感染しやすいのだと古川先生は判断しました。

古川先生はまず、今起きている情緒不安と咽喉の異物感の症状を落ち着かせるための漢方処方を出し、感染症を起こす前に抗ウィルス作用のある生薬を配合しました。

 

一週間後、Sさんの咽喉の異物感が軽減され、情緒、睡眠とも安定してきました。古川先生は生理前の情緒不安を改善する漢方の処方を少し調整してさらに二週間治療を続けました。

二週間後、生理が始まりましたが、悲しくなるなどの情緒不安も軽減されました。その後、生理の周期に合わせて調合を少しずつ変え、免疫力を調節する薬用人参や抗ウィルス作用の生薬も加えながら三か月間服用してもらいました。すると、食欲も出てきて、夜も眠れるようになり、日中の気力も出てきました。

そして、インフルエンザ流行の時期になり、ご主人やお子さんたちは感染しましたが、漢方薬を服用していたSさんは感染することなく流行期間を乗り切ることができました。

 

 


 

 

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「便秘」の漢方治療・養生法

 

「更年期障害」の漢方治療・養生法

 

「疲労」の漢方治療・養生法

 

「四十肩・五十肩」の治療法

 

「腰痛」の治療法  Part2

 

「咳・喘息」の漢方治療・養生法

 

「めまい」の漢方治療・養生法

 

「首肩の痛み」の鍼灸治療・養生法

 

「乾燥肌」の漢方治療・養生法 

 

「風邪&咳」の漢方治療・養生法

 

「冷え性」の漢方治療・養生法

 

「睡眠障害」の漢方治療・養生法

 

「生理痛」の漢方治療・養生法

 

「アトピー」の漢方治療・養生法

 

「生活習慣病」の予防・養生法

 

「繰り返す下痢」の漢方治療・養生法

 

「むくみ」の漢方治療・養生法

 

「腰痛」の漢方治療・養生法

 

「慢性鼻炎」の漢方治療・養生法

 

「胃痛」の漢方治療・養生法

 

「不妊症」の漢方治療・養生法

 

「長引く咳」の漢方治療・養生法

 

「便秘」の漢方治療・養生法

便秘とは、便の回数が減少する状態です。また、便の回数が減らなくても便が硬く排便しにくかったり、排便してもすっきりしなかったりすることもあります。

便を出すだけではなく、自然に出るように身体の中を整えることが大切です。治療には、漢方の服用と共に生活習慣や食習慣の改善も必要になります。

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【便秘の主なタイプ(中医学)】

 

① 下剤を飲まないと便が出ない

 

② 顔色が悪く、便が硬く出にくい

 

③ 生理前や環境の変化、ストレスなどで便秘になる

 

④ 排便で疲れる

 

⑤ 赤ら顔で吹き出物が多く便秘である

 

※上記以外にも便秘のタイプがあります。便秘でお困りの方は中医師にご相談ください。

 

 

【便秘のタイプ別治療法】

 

① 下剤を飲まないと便が出ない

 

特徴:長期間下剤を飲むことで、腸の働きが低下してしまったタイプです。自然な便意を感じられず、下剤を飲まないと腸が動かず、腸の中に便が長時間滞在するために水分がどんどん吸収され、硬くなります。

 

治療:便通改善の生薬に加えて、排便指導、食事及び運動療法の提案。

 

養生:×アイスクリーム、チョコレート、ドライフルーツなど。  
   ゴボウ、野菜スープ、ゴマ油、はちみつなど。

 

 

② 顔色が悪く、便が硬く出にくい

 

特徴:腸に血液が十分に行きわたらず、腸の潤いが低下しているタイプです。血流も低下し、腸の働きも悪くなりがちです。水分も低下していることもあり、その場合は口が乾いたり、肌が乾燥して粉をふいたりします。このタイプは便が硬く、コロコロとした形になりがちです。

 

治療:血液を補い、腸の血流を改善し、便を柔らかくする生薬に加えて肺からの水分消費を減らす生薬を処方。

 

養生:×四川料理、咳、利尿薬など。
   オクラ、クルミ、オリーブオイルなど。

 

 

③ 生理前や環境の変化、ストレスなどで便秘になる

 

特徴:生理前は子宮周辺の浮腫みにより、腸の動きが阻害されやすい時期です。また、イライラしたり、緊張したりしやすい時期でもあり、それにより腸の働きが低下しやすくなります。便意はあるもののすっきり出ないことが多く、時にゲップが出たり、お腹が張ったりすることもあります。

 

治療:生理前の浮腫みや緊張を和らげ、月経と大腸を健康に保つ生薬を処方。

 

養生:×お酒、不規則な食事、運動不足など。  
   ミント、ヘチマ、セロリなど。

 

 

④ 排便で疲れる

 

特徴:気力、体力ともに衰えているタイプです。便意はあるものの力むことができず、力むと疲れ切ってしまいます。便は硬いわけではなく、普段から疲れやすい傾向にあります。胃腸の働きが弱いので、食物繊維の多いものを食べ過ぎると、消化できずに余計便秘が悪化しやすくなります。このタイプの方が下剤を習慣的に飲むと①のタイプに発展しやすくなります。

 

治療:身体に元気を補い、食欲や活動力を助ける生薬を処方

 

養生:×偏食、大根、過度の疲労など。  
   山芋、ケツメイシ、プルーンなど。

 

 

⑤ 赤ら顔で吹き出物が多く、便秘である

 

特徴:身体に熱がこもり便秘になっているタイプです。暑がりで汗をかきやすく、口が乾き、吹き出物が出やすい傾向にあります。

 

治療:身体にこもった熱を排泄し、腸に潤いを与える生薬と、便を出しやすくする生薬を処方

 

養生:×辛い料理、味の濃い料理、ラム肉、イライラなど。
   アロエ、クロクワイ、ゴマなど。

 

 

【便秘の治療が得意な老中医の診察室】

 

王正中 先生

 

Dr

 

Kさんは、30代の女性です。毎年、秋の乾燥する時期になると便が硬くなり、排便が困難になる傾向にありました。最近一週間は全く排便できず、お腹が冷え痛く、踵の痛み、腰痛の症状もあり辛いとのことで来院されました。

 

王先生はまずKさんの生活や食習慣について質問をしました。寒がりで手足が冷えやすいKさんは、冷えるとトイレに行きたくなるため、慣れない上海で出かけるときには水分をとらないようにしていたのでした。また、甘いもの嗜好があり食後は必ずデザートをとる習慣が10年以上あることがわかりました。

 

次に王先生は手首の脈と舌の状態を確認しました。脈の状態は遅く力がなく、舌全体がむくんでいました。舌の表面には白い苔がたくさん付いていました。 診察の結果、Kさんは身体の元気の源となる臓である「腎」(西洋医学の腎臓そのものではなく、生命力や免疫、若さなどと関係のある臓器)の陽気(温める働き)が弱くなっている状態であると王先生は判断しました。腎の陽気が足りなくなると身体全体の水分代謝とも関係があります。そのため、大腸の潤いがなくなり、乾燥する秋になると症状が悪化していた指摘しました。

 

治療は「腎陽」を補い身体を温め、水代謝を改善する薬と大腸に潤いをあたえ便を柔らかくする漢方薬を服用してもらいました。 同時に王先生はKさんに生活上リズムのアドバイスもしました。食事時間や排便時間の関係があること、適度な運動をすること、睡眠前に蜂蜜を飲むことや身体を温める食べ物を積極的に食べることを薦めました 。

 

Kさんは生活リズムに気を付けながら王先生の処方する漢方薬を飲んだところ、三日後排便があり腰痛や踵の痛みも軽減され、お腹の冷えも気になっていたが少し暖かく感じるようになりました。三カ月後には1~2日に一回は排便できるようになり、手足の冷えは前年の冬よりも改善されるようになりました。

 

 


 

 

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「更年期障害」の漢方治療・養生法

kouneiki

 

【更年期障害の主なタイプ(中医学)】

 

① 疲れやすく、頭が重くめまいがする

 

② 情緒が不安定で動悸もする

 

③ 下半身や末端が冷え、上半身がのぼせる

 

④ 寝汗をかき、睡眠が浅い

 

※上記以外にも更年期障害のタイプがあります。実際に症状が出ている方は中医師にご相談ください。

 

 

【更年期障害のタイプ別治療法】

 

① 疲れやすく、頭が重くめまいがする

 

特徴:胃腸の機能が低下して栄養の吸収が上手くできなくなっているタイプです。エネルギーも血液も足りないので疲れやすく、血液を動かす力も弱くなる

ので血流も悪くなりがちです。このタイプは食欲が無く、下痢をしたり、むくんだり、めまいがしたりすることもあります。

 

治療:胃腸の働きを改善し、気血を補い、血流を改善する漢方を処方。

 

養生:×チーズ、アイスクリーム、パンケーキなど。

   山芋、菊花、クコ、薬用ニンジンなど。

 

 

② 情緒が不安定で動悸もする

 

特徴:「血」が足りなくなり、「心」を滋養できなくなっているタイプです。中医学の「心」は心臓そのものではなく、安心や睡眠とも関係のある臓です。このタイプは何でもないのに悲しくなり涙が出たり、気持ちが落ち着かずにソワソワしたり、眠りが浅く夢を多く見たり、動悸がしたりすることがあります。

 

治療:血を補い、「心」の機能を安定させる漢方を処方。

 

養生×お酒、ドライフルーツ、牛肉など。

   銀杏、ヘチマ、シイタケ、蓮の実など。

 

 

③ 下半身や末端が冷え、上半身がのぼせる

 

特徴年齢により身体のすべての機能のベースとなる臓の働きが低下したことにより、身体を温める機能と冷ます機能が乱れているタイプです。冷えのぼせの他にめまいや耳鳴り、足腰のだるさなどを伴うこともあります。

 

治療:身体のベースアップを図りながら、身体を温める生薬と冷ます生薬を両方処

   方して調節。

 

養生:×冷たい飲食物、揚げ物、バターなど。

   黒豆、ザクロ、牛肉など。

 

 

 ④ 寝汗をかき、睡眠が浅い

 

特徴:身体を滋養したり余分な熱を冷ましたり、安静にしたりする機能が低下しているタイプです。このタイプは睡眠の質が悪かったり寝汗をかきやすい他、のぼ

せたり、腰がだるかったり、肌が乾燥しやすかったり、便秘をしたりすることがあります。

 

治療:身体を滋養しクールダウンさせる陰の性質の生薬を処方

 

養生:×生姜、唐辛子、カレーなど。

   竜眼、ユリ根、牡蠣など。

 

 

【更年期障害の治療が得意な老中医の診察室】

 

古川裕三 先生    鄭淑華 先生

 

Dr.furukawa Dr.tei

 

Tさんは48歳の女性です。冬に中国に来てから、慣れない環境で疲れと下半身の冷えに悩んでいました。夏になり暑い日が続くと今度は汗をかきやすくなっていました。

そんな中、ある日突然睡眠中にどっと汗をかき、エアコンのついた部屋で下半身が冷たく上半身だけが熱くて汗が止まらなくなりました。Tさんは精神的にも不安になり当クリニックを受診しました。

 

診察時、先生はTさんの話す様子や顔色をじっと見ながら話を聞きました。Tさんが長期に渡る疲労状態であると先生は判断し、質問をすると、夏になり食欲が無くなり下痢をすることも多く、日中の活動量が激減していることがわかりました。

 

Tさんの症状を改善するには、まずは胃腸の働きを回復することが大切であると先生は判断し、初回は胃腸に対する生薬をメインに処方をしました。

 

二回目の診察時にはTさんの食欲が回復していたため、「腎」(腎は中医学では腎臓そのものではなく、身体の働きのベースとなる臓であり生命力や若さ、生殖器系とも関係のある臓であると考えられている)の陰陽を調節し、冷えとのぼせを改善させる生薬を組み合わせて処方しました。そして、自律神経の調節に有効な鍼治療を併用しました。

 

その後Tさんはだんだんと寝汗が止まり、のぼせる回数も減り、精神状態も安定してきました。二カ月後にはのぼせることも無くなり、疲労感も減り、買い物や掃除もできるようになりました。

さらに三カ月治療を続け、症状が安定しているため治療終了となりました。

 

※上記の症例のように、漢方と鍼治療を併用することで治療効果が良くなることがあります。詳しくはお問い合わせください。

 

 


 

 

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「咳・喘息」の漢方治療・養生法

 

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「疲労」の漢方治療・養生法

長い時間寝ているはずなのに疲れが取れない、少し動いただけなのにすぐ疲れる、身体が重だるいなど、西洋医学では治療をすることの少ない「疲労」ですが、中医学では身体の不調として、症状に応じた様々なアプローチ方法があります。

 

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【疲労の主なタイプ(中医学)】

 

① 暑さで疲れ、全身がだるい

 

② お酒を飲むことが多く、寝ても朝から疲れている

 

③ 疲労が溜まり、下痢をしたり風邪を引いたりする

 

④ 咳が出て疲れている

 

⑤ 顔色が悪かったり疲れてめまいがしたりする

 

※上記以外にも疲れのタイプがあります。また、疾患により疲れやだるさが出ている場合もあります。疲れが長引いたり程度がひどい場合は医療機関を受診してください。

 

 

【疲労のタイプ別治療・養生法】

 

暑さで疲れ、全身がだるい

 

特徴:夏の暑さで身体のエネルギーを消耗しているタイプです。身体のだるさ、元気

   の無さに加え、身体の熱感や口の渇きなどを伴います。身体に湿がこもってい

   ることも多く、その場合は便がゆるくなったり、身体が重たく感じたりしま

   す。

 

治療:身体の熱や湿気を取り除く漢方に食欲を促進する漢方をプラスして処方

 

養生:×はちみつ、アイスクリーム、パンケーキなど

   スイカ、緑豆、梅干しなど

 

 

② お酒を飲むことが多く、寝ても朝から疲れている

 

特徴:睡眠の質が悪く身体を十分に回復できていないため朝から疲れているタイプで

   す。 お酒を飲んだり脂っこいものや味の濃いものなどを食べたりする機会の多

   い人は、身体の中に湿った熱がこもりやすく、そうすると眠りが浅く目を覚ま

   しやすくなります。

 

   ※睡眠の質が悪い原因は他にもあります。

   詳しくは「睡眠障害の漢方治療・養生法」をご覧ください。

 

治療:余分な熱や湿を排泄し睡眠をコントロールする漢方を処方

 

養生:×お酒、唐辛子、揚げ物など

   トウモロコシ、セロリ、ヘチマなど

 

 

③ 疲労が溜まり、下痢をしたり風邪を引いたりする

 

特徴:もともと胃腸の働きがあまり良くない人に多く、疲労や飲食物の不摂生により

   胃腸の働きが悪くなるタイプです。食欲が無くなったり、下痢をしたり、身体

   が重だるかったり、抵抗力も落ちて風邪も引きやすくなります。

 

治療:下痢や風邪などを改善する漢方に加えて胃腸を養う漢方を処方

 

養生:×冷たい飲食物、チョコレートやケーキなど

   山芋、大葉、蓮の葉など

 

 

④ 咳が出て疲れている

 

特徴:呼吸器の潤いが失われて咳が慢性的に出ており、それにより疲労しているタイ

   プです。

 

咽喉や口が乾燥する他、のぼせたり、寝汗が出たりすることもあります。

 

治療:呼吸器を潤し炎症を抑えて咳を止める処方と滋養強壮の漢方を組み合わせて処

   方

 

養生:×生姜、大根、カレーなど

   山芋、ユリ根、蓮の実など

 

 

⑤ 顔色が悪かったり疲れてめまいがしたりする

 

特徴:身体のエネルギーと血液の両方が不足しているタイプです。疲れの他にめま

   い、動悸、物忘れ、筋肉がつりやすかったり痺れたりすることがあります。

   また、顔色が青白く生理も不順なことが多いです。

 

治療:身体にエネルギーを与える漢方と血液を与える漢方を組み合わせて処方

 

養生:×冷たい飲食物、チョコレートやケーキなど

   レバー、ナツメ、山芋など

 

 

【疲労の治療が得意な老中医の診察室】

 

施紅 先生 

 

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Aさんは上海在住の40代の女性です。上海に来て半年が経ち、最初は精力的に活動していましたが、最近は疲れやすく、何もする気が起きず、気が付くと横になって休んでいるということが多くなりました。お腹の調子も悪く下痢をすることが多く、足も冷えてむくんでいる感じがするとのことで来院されました。

 

施先生はAさんの話をじっくりと聞き、手首の脈を触り、舌の状態を確認しました。手首の脈は強く押し込まないと脈を打っているのがわからず、脈の力もありませんでした。舌の色は赤みが足りず白っぽい色をしており、舌全体もむくんでいました。舌の表面には白い苔がたくさん付いていました。 診察の結果、Aさんは身体の元気の源となる臓である「腎」(西洋医学の腎臓そのものではなく、生命力や免疫、若さなどと関係のある臓器)と消化器系が冷えて働きが悪くなっている状態であると施先生は判断しました。二つの臓は水分代謝とも関係があります。そのため、身体の中に余分な湿気が溜まり、だるくて下痢をしたりむくみを感じているのだと指摘しました。

 

治療は「腎」と消化器系を温めて働きを高める薬と身体の中の余分な湿気を排泄する漢方薬を服用してもらいました。 同時に施先生はAさんに生活上のアドバイスもしました。身体が冷えているのでシャワーではなく湯船に浸かること、適度な運動をすること、身体を温める食べ物を積極的に食べることを薦めました

 

Aさんは生活に気を付けながら施先生の処方する漢方薬を飲んだところ、気になっていた症状がだんだんと良くなり、三カ月後にはむくみもすっかり取れ、以前のようにすぐに横になることもなくなり、また精力的に活動されるようになりました。

 

 


 

 

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「四十肩・五十肩」の治療法

 

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〜「四十肩・五十肩」の治療法〜

中高年になると起きやすい肩周辺の痛みと動かしづらさを一般的に四十肩、五十肩と呼びます。関節付近に炎症が起きている状態で、正式には肩関節周囲炎と言い、筋肉の疲労で起きる肩こりとは別のものです。肩関節周囲炎は加齢により起きやすくなります。

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【四十肩、五十肩の主な症状】

 

① 寝がえり、服の着脱時に肩が痛む

 

② 荷物を持つと肩に激しい痛みが走る

 

③ 腕が上がらす、顔を洗うのもつらい

 

④ 肩の痛みが激しく、痺れもあり眠れない

 

 

【四十肩、五十肩のタイプ別治療法】

 

①  寝がえり、服の着脱時に肩が痛む

 

特徴:年齢的な肩の柔軟性の低下や炎症があるタイプです。

 

治療方法:漢方薬で関節の血流や筋肉の弛緩を促し、鍼で痛みのコントロールをしていきます。

 

 

② 荷物を持つと、激しい痛みが走る

 

特徴:筋肉の硬直や炎症、頚椎症などを併発している可能性があるタイプです。

 

治療方法:頚椎症や神経痛の治療を中心に、患者に必要な治療をプランニングしていきます。

 

 

③ 腕が上がらず、顔を洗うのもつらい

 

特徴:肩の正常な可動域が制限され、食事や洗顔時にも痛みがあり生活に支障をきたしているタイプです。

 

治療方法:鍼で痛みを緩和し、消炎鎮痛剤を服用しながら、運動療法で肩関節の正常な可動域を取り戻します。

 

 

④ 肩の痛みも激しく、痺れもあり眠れない

 

特徴:靭帯の硬直や断絶、筋肉の炎症、神経痛などが考えられるタイプです。

 

治療方法:まずは検査をして肩痛の原因を探り、原因に沿って適切な治療方法を実施します。

 

 

【四十肩、五十肩の治療が得意な老中医の診察室】

 

張  齢元 先生

 

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Aさんは上海に住む60歳の男性です。半年ほど前からなんとなく右肩が痛くなり、だんだん左肩にも痛みが出るようになりました。最近二カ月は痛みが悪化し、肩から上腕にかけて痛み、物を取る時、腕を伸ばす時、腕を上げる時に痛みで動きが制限されるほどになりました。睡眠時にも痛みがひどく、同じ姿勢をしばらく続けていると痛みが悪化してくるようになりました。

張先生は、Aさんの話を注意深く聞き、肩の状態と舌と手首の脈をチェックしました。Aさんは腕の付け根の辺りを押されると痛がり、腕を自分で動かす際も人に動かされる際も痛みがあり、動く範囲が狭まっていました。また、手首の脈が細く、押し込まないと触れない位置にあると張先生は指摘しました。脈が細いのは血液不足を表し、脈が深い位置にあるのは身体が冷えていることを表します。張先生が確認をすると、Aさんは寒がりであり、肩の痛みは温めると和らぐと話しました。

 

張先生はまずAさんの肩に鍼を打ち、さらに温熱療法をして肩を温めました。肩の鍼を外した後、今度は肩から遠い位置のツボを使って治療をしました。そして、きつい仕事や重いものを背負うことは避け、肩を冷やさないように、家でホットパックをするようにアドバイスをし、肩の運動を指導しました。

 

Aさんは初回の治療を受けた後すぐに肩の痛みが減り、腕を上げるのも楽になりました。その後治療を受けるたびに症状が軽くなってきています。

 

 


 

 

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「首肩の痛み」の鍼灸治療・養生法

 

「乾燥肌」の漢方治療・養生法 

 

「風邪&咳」の漢方治療・養生法

 

「冷え性」の漢方治療・養生法

 

「睡眠障害」の漢方治療・養生法

 

「生理痛」の漢方治療・養生法

 

「アトピー」の漢方治療・養生法

 

「生活習慣病」の予防・養生法

 

「繰り返す下痢」の漢方治療・養生法

 

「むくみ」の漢方治療・養生法

 

「腰痛」の漢方治療・養生法

 

「慢性鼻炎」の漢方治療・養生法

 

「胃痛」の漢方治療・養生法

 

「不妊症」の漢方治療・養生法

 

「長引く咳」の漢方治療・養生法

 

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