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「猛暑を乗り切る!」8月の薬膳料理を紹介

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中国4千年の「中医学(漢方医学)」の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じた薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ!

 

8月の今回の薬膳料理レシピは、「猛暑を乗り切る!」がテーマです。

 

漢方医学において、元気に夏を送るために気をつけることは、体に余分な熱を溜めないこ とと、水分を摂りすぎないことです。体に溜まりすぎた熱は、動悸や不眠、肌のトラブル を引き起こし、摂りすぎた水分は、むくみの原因にもなります。余分な熱を冷ます「清熱 (せいねつ)」、余分な水分を体の外に出す「利水(りすい)」。この2つが猛暑を乗り切る薬膳のキーワードです。

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余分な熱を冷ます薬膳料理で、猛暑を乗り切ろう!

 

「薬膳」と聞くとてもハードルが高いイメージがありますが、季節や体質・体調を考慮し て、ふだんからの食材の特性や組み合わせ流ことも、立派な「薬膳」料理です。

 

難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、いつもの食材が「薬 膳」に!

 

さあ、「清熱の食材」を使って「夏バテ」対策をしましょう!

 

 

猛暑を乗り切る!「薬膳レシピ」
「ヘチマと鶏肉のタイ風炒め」

 

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調理時間: 15分

 

材料 2人前

 

へちま・・・中1本 (250g程度)
鶏肉 (もも または 胸)・・・ 250g
パクチー・・・お好みの量
ご飯・・・お好みの量

 

【A 調味料】

※ 全て混ぜ合わせておきます
オイスターソース・・・大さじ1
しょうゆ・・・大さじ1
はちみつ・・・小さじ2
レモン汁・・・小さじ2
砂糖・・・小さじ1
料理酒・・・小さじ1
生姜すりおろし・・・小さじ1
にんにくすりおろし・・・少々
ナンプラー・・・小さじ1/3

 

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【作り方】

1. へちまの皮を厚めにむき (ピーラーを使うと便利です)、食べやすい大きさに角切りにします。※ カットしたへちまを10分程度水につけ、アク抜きするとなお食 べやすくなります。

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2. 鶏肉もへちまと同じ大きさを揃えて切り、焼く直前に、軽く塩・胡椒を振ります。

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3. フライパンにサラダ油を引き、へちまを軽く中火で(1分程度)炒め、塩胡椒を 振ってお皿に取り出します。

 

4. 鶏肉は皮の面にしっかりと焼き色をつけ、8割程度、中火でゆっくり焼きます。

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5. へちまをフライパンに戻し、Aの調味料を加え、中火から強火で一気に煮詰めてます。

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6. 汁気が1/3程度になり、照りが出てきたら火から下ろします。

 

7.ご飯をよそったお皿にかけて、パクチーをお好みで乗せたら出来上がり!

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古川先生による「体質別・夏バテを防ぐ」薬膳食材講座

 

今回、レシピ監修をされた古川先生に、夏バテを感じやすい方の体質別に、お勧めの食材を教えてもらいました。

 

あなたはどちらのタイプ?
まずは、あなたのタイプを選んでみましょう。

 

【気虚タイプ】

どうにもパワーが出なくてだるさを覚えたり、食欲がなくなったり、免疫力が低下して夏風邪をよく引くという人に多く見られるタイプ。冷え性の方も得てしてこのタイプが多いようです。

 

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~薬膳的食材アドバイス~

「気虚」の方は、暑いからといって冷たいものを食べ過ぎず、牛肉、鶏肉、枝豆、山芋な ど、体を温める食べ物「熱・温」の食材を取り入れましょう。

 

気虚タイプの方におすすめの食材はこちら!

★「熱・温」の食材

 

うなぎ

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うなぎは「熱・温」の性質のほかに、体の余分な水分が引き起こす「湿邪(しつじゃ)」を回避する性質も持っています。湿邪は、湿度が高い時期に起きやすく、だるさや消化不良、食欲不振を引き起こす原因となりますので、夏にうなぎを食べることはおすすめです。

 

鶏肉

 

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鶏肉は平性の食材ですが、やや温生の性質があります。脾や胃を補う食材で、鶏肉に含ま れている良質なタンパク質は、弱った胃腸を強くする働きもあるので、夏バテで食欲がな くなってきたときや、疲労回復にも効果的な食材です。

 

 

【陰虚タイプ】

ほてりや喉の乾きを感じやすかったり、脱水気味だったり、睡眠がうまくとれない人に多く見られるタイプ。ストレスも溜めこみがちなタイプです。

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~薬膳的食材アドバイス~

陰虚タイプの人は、なるべく体を冷ます「涼・寒」の食材(トマトやきゅうり、豆腐など)を積極的に取り入れましょう。

 

陰虚タイプの方におすすめの食材はこちら!

「寒・涼」の食材

 

へちま

 

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へちまは、涼性の食材で身体の熱を取り、ほてりやのぼせにも効果的な食材とされています。他にも、関節の痛みを緩和する作用があるので、お酒を飲んだ翌朝、ばち指など関節の痛みがある人は、積極的に摂取しましょう。熱邪を取り除くとされているので、「夏バ テ」にはスーパー食材ともいえます。

 

ゴーヤ

 

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ゴーヤは、体の熱を取り、ほてりを解消するといわれているため、これも夏の薬膳にとってはエリート的存在です。沖縄などの暑い地方でよく食べられているのもうなずけます。ほかに苦味のある野菜として夏によいのはセロリ。こちらも体を冷まし、利尿作用によって水分代謝を整えてくれます。

 

 

 

ドクターからの一言

 

今日は、夏バテに効くツボも一緒に学びましょう!

 

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①「夏バテによる食欲不振」の時にはこのツボを押しましょう!

 

足三里
ひざのお皿の下(指4本分下)、また向うずねの親指1本分外側が「足三里」のツボです。 このツボを親指で少し強めにゆっくり押します。指で押すのが辛い場合は、ゴルフボールでこのツボの周りを転がすようにするといいでしょう。

 

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②「冷房による冷え症」の時にはこのツボを押しましょう!

 

三陰交

足の内側、くるぶしの頂点から指4本分上の高さで、骨の後方を押してみてください。少 し痛いところが「三陰交」のツボです。このツボを親指で、深いところまでギューッと押し込んでいき、5秒押したら緩めます。

 

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今回、レシピ監修をされた古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜20:00まで受けられます。

 

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土曜日でも診察が可能ですので、夏バテで胃腸の調子が悪くお悩みの方は、西洋治療や薬膳にも詳しい古川先生に一度相談してみてください。

お問い合わせをお待ちしています。

 

 

 

 

診察予約はこちら

 

 

なんでも相談はこちら

 

 

 

★保険についてのご質問や、どの先生に診てもらえばいいどの?漢方薬は苦い の?など、なんでもご質問ください!

 


【レシピ付き】身体を整える「スパイス」の漢方的効果を学ぼう!

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スパイス=カレーというイメージが多いかもしれませんが、スパイスは漢方薬の原料とし ても活用されており、消化を促進したり胃腸を整えるなど非常に高い薬膳効果もあります。

 

 

特に夏にスパイスの効いたお料理を食べると、発汗作用から身体を涼しくしてくれたり、 スパイスの独特の味や香り、効能を上手に使いこなせると、体質に合わせた食事も作るこ とができます。

 

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また、スパイスは、日本の食事にはあまり使われていない、なじみの薄いもののように思 われるかもしれませんが、お刺身にわさびや大葉(青じそ)を添えたり、うなぎに山椒を かけたり、うどんやそばに七味唐辛子を入れたりと、日常食の中で意外に身近に使われて います。

 

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今日はそんな「スパイス」の漢方的効果効能を漢方医の古川先生に聞き、最後にスパイス を使った簡単薬膳ドリンクの紹介をしようと思います。

 

 

 

「スパイス」の漢方的効果と効能

 

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スパイス①  カルダモン【绿豆蔻】

(疲労回復・消化促進・整腸作用)

 

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緑色のさやに入っておりさわやかな香りが特徴。インド料理の飲み物「チャイ」にも欠か せないスパイスです。

 

消化器官の不調を改善し、咳や痰を抑える効果があります。また、腸内に溜まったガスを排出してくれる整腸作用もあります。

 

 

スパイス②  クローブ【丁子】

(整腸作用・歯痛抑制・身体を温める

 

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ほんのり甘くて渋みのある個性的な香りが特徴。別名“丁子”で漢方薬の原料にもなります。

胃腸を温め吐き気を抑え、身体を温める効果もあります。また、強い鎮痛効果と抗菌効果があるので、歯肉炎や歯痛を鎮めてくれる作用もあります。
スパイス③  ナツメグ【肉豆蔻】

(健胃作用・消化促進・整腸作用)

 

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別名ニクズク。胃を温め、香りがよく食欲を促進させる作用があります。また、胃腸の動きを活発にし、整腸作用があるため下痢を治める働きもあります。
スパイス④  ターメリック【姜黄】

(肝機能強化・新陳代謝促進・消化促進)

 

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別名ウコン。日本ではこの名前で有名ですが、ストレスが多く緊張しやすい方や、手足が冷える血流の悪い方にもよい生薬でもあります。また気分をリラックスさせ、血流改善効果や生理痛の予防にもよいスパイスです。
スパイス⑤  シナモン【桂枝】

(血流改善・健胃作用・発汗、解熱作用)

 

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シナモンはクスノキ科の常緑樹の樹皮を乾燥させたもの。漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、古代からアジアや地中海地方では血行を助ける生薬として使われてきました。血流を改善する作用があるので、様々な不定愁訴が改善することがあります。

 

 

スパイス⑥  生姜【生姜】

(消化促進・止咳化痰・感冒予防・止嘔吐)

 

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別名ジンジャー。漢方では、 嘔吐止めとしても代表的な生薬です。季節のかわり目に身体が冷えた時に、温かい生姜湯を飲むことで感冒予防になります。蟹やエビの解毒効果もあり、上海蟹を食べた時には最後に生姜棗茶が出るのは、カニのアレルギー防止効果のためです。

 

 

 

「スパイス」を使った簡単薬膳ドリンク

 

「薬膳」と聞くと、とてもハードルが高いイメージがありますが、季節や体質・体調を考 慮して、普段からの食材の特性や組み合わせ流ことも、立派な「薬膳」料理です。

 

★スッキリ爽やかなシナモンのデトックスウォーター★

 

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【材料】約5杯分

オレンジ……1/2 個

ミネラルウォーター……1000ml

シナモン(スティック)……1本

 

【作り方】

1. オレンジを輪切りにして、シナモンスティックと一緒にミネラルウォーターに浸 します。

2. 1時間くらい浸したら、シナモンスティックは取り出します。

3. オレンジの果汁がなじんで来たら出来上がり!

 

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★スパイス香る薬膳ココア★

 

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【材料】1杯分

牛乳……150cc
カカオパウダー……10g
水……50cc
ホイップクリーム……お好みで適量

■A シナモン……2g
クローブ……2 粒
カルダモン……2 粒

 

【作り方】

1. 小鍋にお湯 50cc と A を入れ、火にかけます。

2. 沸騰したらカカオパウダーを 10g 入れ、木べらでかき混ぜます。

3. 2.に牛乳 150cc を少しずつ加えてかき混ぜます。

4. 沸騰直前で火を止め、茶こしなどでこしながら、スパイスを取り除いてカップに 注ぎます。

5. 最後にお好みでホイップクリームをデコレーションして出来上がり!

 

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ドクターからの一言
「夏バテ予防にスパイス料理を」

 

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室内外の温度差によって自律神経が乱れたり、発汗異常で体温調節がうまくいかなかったりと、 夏バテの原因は様々です。またオフィスだと自分の体調に合わせて室温を調節するのが難しか ったり、夏バテに効く栄養価の高い食べ物を食べたくても、そもそも食欲が湧かなかったり… そういう方も多いと思います。ですが、暑くて食欲がないからと、スイカやアイスクリームな ど冷たい食べ物ばかり食べていると、胃腸を傷つけさらに食欲がなくなってきます。

 

猛暑続きで食欲がないときは、食欲増進や自律神経を整える働きのあるスパイスを取り入れま しょう!フェンネル・カルダモン・ターメリック・クローブなど、胃腸を温め、弱った肝臓の 働きを助けるスパイス(生薬)が入ったインドカレーなども、暑い夏にはお勧めのお料理です。 ただし、あまり辛いのは避けるようにしてください。

 

 

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今回ご紹介した 「スパイス」の漢方的効果 “とレシピ監修 は当院の古川先生が実施して います。

古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜 20:00 まで受けられます。

 

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土曜日でも診察が可能ですので、夏バテや体調不良でお悩みの方は、西洋治療や薬膳にも詳しい古川先生に一度相談してみてください。 お問い合わせをお待ちしています。

 

 

 

 

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★保険についてのご質問や、どの先生に診てもらえばいいどの?漢方薬は苦い の?など、なんでもご質問ください!

 


夜トイレに何度も起きてしまう… そんな「夜間頻尿」を漢方で改善しよう!

 

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私にお任せください!

 

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「頻尿」や「更年期」に鍼治療

 

「更年期」は、女性に多く診られる症状ですが、男性にも「頻尿・夜尿」などの症状として診られることがあります。男女ともに加齢によってホルモンの分泌が少なくなり、自律神経のバランスが乱れるために起こると考えられます。他にも尿道周囲の括約筋の機能低下による「頻尿や尿漏れ」、また抵抗力低下による「膀胱炎や前立腺炎」になることも。このような症状のときには、漢方治療と鍼治療を組み合わせて治療すると効果的です。鍼治療は、ホルモン調節効果や自律神経を正常に戻す効果が期待できます。

 

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漢方の治療

 

「夜間頻尿のタイプ」や「個人の体質」「食生活習慣」を診て、
一人一人に合わせて漢方を処方!

 

原因その①膀胱湿熱タイプ

 

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【このタイプの特徴】

中医学では身体に「元気」を与えるためには、胃腸が正常に働くことが重要になります。たくさん食べていても消化不良の人は、体重増加になりますが「心」と「体」共にエネルギーが虚弱になり、「元気」が出ずに頭痛が伴うことがあります。なので、まずは漢方で胃腸の働きを正常に戻します。

 

【漢方治療方法】

身体の「湿熱」を排泄させる生薬を処方し、膀胱内の細菌などを正常な状態に整えます。また、併せて食事や飲酒習慣の見直しをします。

 

 

原因その②緊張肝鬱タイプ

 

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【このタイプの特徴】

男性の「更年期」に診られやすい。怒りやイライラ、憂うつな感情がある人。昼間も排尿はスムーズに出にくいタイプ。

 

【漢方治療方法】
肝を補う生薬を処方し、身体の緊張を和らげ、排尿機能や免疫環境の回復をはかります。

 

原因その③脾虚エネルギー不足タイプ

 

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【このタイプの特徴】
女性の「更年期」によく診られるタイプ。食が細く、気力がなく、軟便が続く、ミネラルや栄養が足りない人。頻尿で尿もれもある人が多いタイプ。

 

【漢方治療方法】
胃腸を調え、気力を回復する薬用人参を処方し、心と身体の両面のバランスを整える治療をします。

 

原因その④腎虚ホルモン不足タイプ

 

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【このタイプの特徴】

ホルモン欠乏と関係する「腎虚」タイプ。腰痛やめまい、冷え性などの症状も診られる。

 

【漢方治療方法】
「腎」を補う生薬を処方し、ホルモンのバラスを調えます。食生活では「腎」を補う黒い食材(桑の実)などを積極的に摂取するようにします。

 

 

 

ー実際の治療例ー
「夜間頻尿」症状治療

 

古川先生による実際の治療例を紹介します。

 

【対象者】

T さん 48 歳 男性

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【症状】

夜中に目が覚め、3~4 回トイレに行くことが多く、睡眠の質が悪くなり、朝の起きたとき疲れがとれない日々が続いていていました。また、日中も疲労感があり、免疫力も低下していると感じるようになっていたため、西洋のクリニックを受診。そこで尿検査をしたところ異常が見つかり「細菌性膀胱炎」と診断され抗生剤を服用。1 週間後に再検査したものの、炎症反応は未だ治っていなかったため、さらに抗生剤の治療を継続。しかしこの頃から、食欲がなくなり、夜間の頻尿も改善されず睡眠質も更に悪くなったため、友人から漢方治療を勧められ、体力回復のために当院に受診されました。

 

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【初診の時の状態】

患者さんは、仕事の責任感が強い方で、残業することも多いため、最初、診察室に来られたときは、気力体力ともに衰弱している相貌でした。声に力がなく、血色のない顔色で、日々、悩みが多いため、姿勢も猫背気味でため息も多いことのことでした。また、食は細く、甘いお菓子やドリンクを嗜好しているためか、健康診断では、「糖尿病までではないが、血糖値がやや高めなので注意してください」と指摘されていました。他の症状としては、喉の渇きや皮膚の乾燥、軟便になることが多く、足が浮腫みやすいという所見がありました。さらに問診してみると、週末は疲労のため一日中寝ていることがあるくらい、疲れが溜まっているようでした。

 

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【中医学的診察】

舌診

 

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舌の色は淡紅色、舌の周りに歯形が現れ、舌先は赤く鮮やかで、苔は白色で厚く濁っていました。

 

②脈診

脈は弱い。

 

【医師の診察】

日頃から患者は軟便で、ため息が多い「中気不足」タイプと考えられ、さらに抗生剤の服用中あって、胃腸の働きが低下している状態です。「中気不足」とは、胃腸の働きが障害されエネルギーを作り出せないタイプで「元気が出ない、話すのがおっくう、疲労倦怠、四肢の無力など」の症状が診られます。また患者は、足の浮腫みがあり、舌先が赤く、苔が白く濁っていることから、「湿熱」が下半身に溜まっていると考えました。

 

【漢方治療】

先ずは「膀胱炎」でよく使われる漢方薬「八正散」を加え、体質に合わせて処方をしました。患者の体質は「中気不足」ですが、現在のように細菌感染の症状がでている時には、体力回復の「薬用人参」などの補う薬は使用できないと判断したため、今は処方せずに時期を診て処方することにしました。

 

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【途中経過】

 

1週間後夜間の頻尿の回数は2~3 回。下肢の浮腫みに改善が診られる。舌の白い苔は薄くなってきているが、会社のトラブルで多忙なため、イライラして怒る機会が多く、疲労倦怠感が増してきている状態。「怒り」は肝の火が関係するため、柴胡、黄笒などの肝気を調和する生薬を加味する。

 

 3週間後未だ夜間の頻尿2~3 回だが、舌の白苔は更に改善が診られ、怒る機会も軽減されている。しかし、考え悩むことが多く不安になることがあるため、血を養い安心効果のある生薬を加味して観察。

 

4週間後夜間の頻尿1~2 回に減ってきて、睡眠の質が安定している。尿検査の結果「細菌性膀胱炎」が完治。慢性的な膀胱炎を繰り返さないために、さらに「八正散」を緩和した生薬を選択し、2週間分処方。

 

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6週間後夜間の頻尿1~2 回、睡眠の質も安定しているため、早朝の疲労感が軽減。情緒が安定し、イライラや不安感は軽減されている。舌の濁りと血糖値が気になるため、食事のあとすぐ血糖値が上がらないようにするための食事療法を提案。さらに胃腸を調えるために「越麹丸」などを処方し、胃腸の状態を観察。

 

2ヵ月間後間の頻尿は、1回に軽減。便はやや軟便ではあるが、胃腸の状態は良好であると判断。「中気不足」を改善するために「補中益気丸」と、胃腸を働きを助ける「越麹丸」を処方。

 

4ヵ月間後排便排尿共に問題なし。疲労倦怠感も緩和されている。気持ちに余裕がみられるようになったため、運動の習慣化を提案。更に2カ月分の処方し治療終了となりました。

 

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【医師からの一言】

 

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