中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
胃腸を補い!身体を暖める!1 月の薬膳料理
「中国4千年の「中医学(漢方医学)」の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じた薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ第二十五弾!
1月、今回の薬膳料理レシピは、まだまだ底冷えが続く季節なので「胃腸を補い身体を暖 める!」がテーマです。
1 月 20 日から 2 月 3 日頃までは暦の上では「大寒」と言われ、一年で一番寒い時期とさ れています。また、この時期は、冬の土用に入り、冷えから胃腸虚弱になりやすい時期です。 色白でやせ形のタイプは特に注意が必要です。これからの季節は腎陽を整えておくことが寒邪 に負けず、これからの冬を乗り切るポイントの一つといえます。
「薬膳」と聞くとてもハードルが高いイメージがありますが、季節や体質・体調を考慮し て、普段からの食材の特性や組み合わせ流ことも、立派な「薬膳」料理です。
難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、いつもの食材が「薬 膳」に!
さあ、「胃腸を補い身体を温める食材」を使って「冷え」対策をしましょう!
胃腸を補い、身体を暖める!「薬膳料理」レシピ
「参鶏湯風リゾット」
もち米や栗を鶏一羽に詰めて煮込む「参鶏湯(サムゲタン)」をリゾットにアレンジ。もち米 が鶏肉の濃厚なうまみをしっかり吸って、ふっくらと炊き上がります。
(1 人分)カロリー:510kcal
調理時間:45 分
【材料】(4 人分)
・もち米・・・ 90ml(1/2 合)
・鶏もも肉(骨付き)・・・ 800g
・パクチー・・・ 1〜2 株
※香菜(シャンツァイ)のこと。
・さつまいも・・・小 1 本(100g)
・甘栗(殻と渋皮を向いたもの)・・・ 12 個
・塩・・・適量
・黒こしょう(粗挽き)・・・適量
【A】
・水・・・ 3 カップ
・にんにく・・・(つぶす)1 かけ
・ねぎ・・・(青い部分)1 本分
・酒・・・大さじ 3
・塩・・・小さじ 1/2
【下ごしらえ】
★もち米は洗って水けをきり、たっぷりの水に 1 時間ほどつけてざるに上げ、水けを切 っておきます。
★鶏肉は流水で骨の切り口を洗い、細かい骨や血を除いて水けをき切ります。
【作り方】
❶ パクチーは根元を切り落とし、3cm 長さに切ります(根元はとっておいてください)。
❷さつまいもは皮付きのまま 1.5cm 厚さの輪切りにします。
❸にんにく(1 かけ)は潰して、ねぎ(青い部分)は 3cm 幅にカットします。
❹鍋に鶏肉と【A】と、❶で切ったパクチーの根元を入れて強火にかけます。煮立ったら 弱めの中火にし、アクを取って 15 分間煮ます。
❺ねぎを取り出し、もち米を加え、さらに 15 分間煮ます。
※もち米を加えてから、様子を見ながら水を足してください。全体的に材料がひたひたになるくらいが丁度いいです。もち米を入れたら焦げやすくなるので、3 分に1回くらい はかき混ぜましょう。
❻次にさつまいもを加えて 5 分間煮て、さらに甘栗を加え、軽く煮ます。もち米が柔ら かくなったら、塩少々で味を調えます。
➐ 器に盛って上からパクチーの葉をのせ、黒こしょう適量を上から振って出来上がり。
※塩気が足りないようだったら、好みによって塩・黒こしょうを加えてください。
※パクチーが苦手な人は、パクチーを抜いても大丈夫です。
【ワンポイントアドバイス】
上海は冬の時期になると、中国のスーパーマーケット一角などに、甘栗の測り売 りのお店が出たり、コンビニエンスストアなのに、パックに入った甘栗を購入することが できます。コンビニの甘栗はすでに殻と渋皮は外してある状態で売っているので便利です。
【古川先生による「胃腸回復」のための薬膳食材講座】
今回、レシピ監修をされた古川先生に、身体を温める食材を教えてもらいました。
鶏肉
鶏肉はタンパク質を豊富に含み、胃腸の働きが弱い方でも比較的消化のしやすいお肉です。 出産後の虚弱体質や軟便、生理の量が多い人にもお勧めの食材。しかし、手羽先や鶏皮は 脂肪が多く消化しにくいため、少な目に食しましょう。
甘栗
甘栗には腎を補う作用があり、足腰の弱い人や成長期の子供にもおすすめの食材です。食物繊 維も多いので整腸作用も期待できます。また、葉酸も多く含まれているため、血液の流れを調 節する活血効果があります。
さつまいも
胃腸を養い喉の乾きを抑える作用があります。菓子パンを欲しがる子供には、置き換えの おやつとして最適の食材です。植物由来のアミノ酸が多く含まれているので、疲労やスト レスの多い方、筋力を増やしたい方にもお勧めです。食物繊維も豊富で血糖値の気になる 人は積極的に食べてみてはいかがでしょう。
にんにく&ネギ
血流を良くし、身体を暖め、また身体の中の老廃物を解毒する効果があります。また、胃腸の 働きを活発にし、食欲促進効果もあるので、虚弱体質の方や食欲不振の方にもお勧めの調味材 料です。ただ、生で食べると刺激が強すぎるので、生で食べるのは控えましょう。
上記の食材のは、今回紹介した「参鶏湯風リゾット」にも入っているので、是非、作ってみて くださいね!
節分の由来
立春、立夏、立秋、立冬の前を節分といい、特に春の前の節分は抵抗力が落ちていることから、 厄払いが重要とされていました。
その習わしは古く、中国では「追儺」と呼ばれる宮中の儀式で、大晦日の夜に悪疫邪気祓いの 行事として行われていたと言われています。中国では桃には厄除けの力があり、桃の実は不老 不死の実であると考えられていたことから、桃の木で作られた弓と葦の矢で都の四門から鬼を 追い払う行事だったそうです。
その習わしが日本へ渡り、日本では季節の変わり目に現れる悪鬼を払う為に、「魔滅」に通じ る「豆」をまいて無病息災を祈願しています。
ドクターからの一言
風邪をこじらせやすく、免疫力が低下している人の特徴として、胃腸が弱い人が多いというこ とが挙げられます。これは「脾虚症候群」と言われるタイプに分類されます。
こういうタイプの方には、まずは「健脾」の漢方薬を処方し、食べたものがしっかりとエネル ギーになるように調整します。さらに、胃腸を強くするため、腸内環境を整える食生活指導も 同時に実施し、風邪やウィルスに抵抗できる身体に体質改善していきます。
この基本的な体質改善が、風邪を長引かせない手段なのですが、それに気づく方は少ないと思 います。お子さんやご自身など、風邪をひきやすい方は、一度、当院に受診に来てみてくださ い。
今から準備をして体質改善しておくと、春先の花粉症や風邪をひきやすい体質が改善されてい くことでしょう。
また風邪の基本症状の多くは、通常1週間程度で自然に治ります。それ以上続く場合や、いつ もの風邪とはちょっと違う症状が見られた場合は、別の感染症にかかっている恐れもあるので、 その場合もすぐにご相談ください。
今回、レシピ監修をされた古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜 20:00 まで受けられます。
土曜日でも診察が可能ですので、胃腸虚弱や冷えでお悩みの方は、西洋治療や薬膳にも詳 しい古川先生に一度相談してみてください。
お問い合わせをお待ちしています。
★保険についてのご質問や、どの先生に診てもらえばいいどの?漢方薬は苦い の?など、なんでもご質問ください!
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- 2024年01月30日
自宅で理学療法シリーズ第四弾!今月の治療は「坐骨神経痛」です!
「自宅で理学療法シリーズ」の第四弾は、座り姿勢が長いと臀部から足にかけて痺れたり、電気が走るように痛む症状 「坐骨神経痛」がテーマです。坐骨神経痛に効くツボやストレッチ方法を紹介していますので、実践してみてください。
自宅でできる坐骨神経痛対策❶「つぼ押し」
坐骨神経痛のツボです。下記のツボのところを温かくなるまで、2〜3分程度刺激をしてみましょう。
★委中(イチュウ)
脚の後面、膝を曲げるところに太い横シワが入りますが、その線のちょうど真ん中が委中です。 とてもわかりやすい位置にあり、左右の脚に対称にあります。
★陽陵泉(ヨウリョウセン)
腓骨小頭の前のすぐ下にあるのが陽陵泉のツボです。
★行間(コウカン)
足の親指の爪の第2趾側のラインから下がった指の付け根にあります。
自宅でできる坐骨神経痛対策❷~寝たままストレッチ~
① 仰向けに寝て片方の膝を曲げ、もう片方の足太ももの外に、曲げた足のくるぶしがくるように組みます。足を乗せた方の片方の足の太ももの裏側を両手で持って、そのまま胸の方に引き寄せます。
オフィスや家で、椅子の上に座った状態でもでるこんなやり方もあります。
②
クリニックで本格的に坐骨神経痛対策①「推拿」
推拿とは、手や肘などあらゆる手技を使って、身体の点(ツボ)、線(経絡)、面(表面筋膜)に圧力をかけて、身体のバランスを調整し、痛みを取り除く治療法です。
推拿は坐骨神経痛の治療の他、ストレスが原因の不眠や頭痛、咳などの治療も可能です。
担当:ヘンリー先生(推拿/内科/鍼灸科専門)
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【コメント】痛みがひどく鎮痛剤を服用している方で、鎮痛剤の効果も薄れてきた場合には、中医学の診察、治療を受けてみると、QOL(生活の質)向上につながります。痛みを抑え我慢するのではなく、鍼治療は痛みを改善することができます。 |
クリニックで本格的に坐骨神経痛対策②「鍼灸」
鍼灸は、鍼とお灸を使い身体の点(ツボ)、線(経絡)に物理的な刺激をあたえ、身体の反応を利用した治療方法です。特に痛みのコントロールには一定の効果が期待できます。
担当:マーラ先生(内科・婦人科・鍼灸科専門)
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【コメント】患者さんに痛みの原因や治療方法を説明し、治療プラン立てます。推拿や必要に応じて漢方などを組み合わせながら、治療を進めていきますが、時に痛みが酷い場合は、レントゲンやMRI等の検査も行う事もあります。 |
「坐骨神経痛」の最も効果的な治療は?
古川先生に聞いてみました。
「坐骨神経痛」などの神経痛は、高齢になればなるほど慢性的に痛むことがあります。消炎鎮痛剤の効果がない場合には、「活血」の生薬が痛みを調節してくれることがあり、鍼や推拿などの中国式のリハビリと併用して生薬を服用すると更に効果が期待できる場合があります。
また、冷えることで痛みが増す人には「鹿角、附子」などの身体の中から温める生薬が痛みに効果的。
身体の冷えは、自己防衛能力が低下しているサインなので、冷えや痛みのサインを見逃さないで、早めに診察治療を受けましょう。
冷えや痛みがなくなれば、生活の質も向上し、健康的な身体作りの礎にもなります。
今回ご紹介した「坐骨神経痛の治療」は当院の古川先生とヘンリー先生、マーラ先生が実施しています。
古川先生とヘンリー先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、マーラ先生の診察は虹梅路クリニックで、夜20:00まで受けられます。
土曜日でも診察が可能ですので、坐骨神経痛でお悩みの方は、一度相談してみてください。
お問い合わせをお待ちしています。
★保険についてのご質問や、治療期間はどのくらいかかるの?漢方薬は苦いの?
など、なんでもご質問ください!
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- 2024年01月23日
長引く風邪やインフルエンザ治療法!実は漢方ってこんなに効く?
本格的な冬に入り、上海の寒さも厳しくなってきました。しかし、急に暖かくなったりと、上 海の大陸気候は、1 日の気温の差も激しくなるので、風邪もひきやすくなります。
また、今年は日本でも上海でもインフルエンザやマイコプラズマが大流行!
風邪を引いた後も、咳や鼻水や体のだるさが続く…という方も多いのではないでしょうか?
そんな方へ、今回は、症状別に「風邪を早く治す治療方法について、特集します。
【その1】風邪を引いてしまった…
今の風邪の症状によって、対処法が変わってきます。
①熱(微熱·高熱)が出て、身体の節々が痛い場合
「熱でゾクゾク寒気がある」かぜのひきはじめには麻黄湯が効きます!
かぜのひきはじめに、“熱があるのに、なぜか寒気がする”ことがよくありますよね。こん なとき、ついつい熱があるからといって解熱剤を使いがちですが、実は漢方では逆に「カ ラダを温める漢方薬」を使って治します。
漢方では、寒気があるのは“カラダが温めたいと欲しているサイン”だと考えています。身 体を温めることによって自身の自然治癒力が高まり、身体の中に入ったウイルスや細菌が 増えるのを抑えて風邪を治していきます。なので麻黄湯はまさに、この“寒気がして発熱 があり”、身体の節々が痛むなどの、かぜのひきはじめの症状によく効くのです。
熱が出ているのに寒気が強くガタガタ震える、咳が止まらず、さらに節々が痛むなどの症 状には漢方がおすすめです。
②熱はないが、身体が冷え鼻水が多い場合
身体を温め、発汗させる生薬を処方します。例えば日本で有名な「葛根湯」も当院では処 方できるので、このような症状の風邪の場合は、比較的早い段階で服用すると、早く快方 へ向かう事ができます。漢方服用後は、暖かい布団をかぶってしっかり汗をかいて、早め に寝るようにしましょう。
③熱はないが、のどや頭が痛い場合
のどの炎症「熱邪」を抑える清熱解毒の生薬と、汗とともに「風邪」排泄する生薬を処方 します。漢方薬服用後は、辛い食べ物は控え早めに休みましょう。
④熱はないが喉や鼻が渇いて苦しい場合
身体の消耗を抑えながら「燥邪」を排泄させ、体力を補い、のどや鼻の粘膜に潤いを与え る生薬を処方します。漢方薬服用後は、こまめに水分摂取し、夜寝るときは苦しくない範 囲で、マスクをして寝ましょう。
【その 2】風邪を引いた後、咳だけが止まらない・・・
原因は?
中医学では、咳だけが長引く場合、肺に熱が溜まっているか、胃腸が悪く抵抗力がないため咳が治りにくいと考えます。また長期に抗生物質や風邪薬を服用している場合も、胃腸の調子が悪くなり咳が長引く原因になることもあります。
対処法
咳止めの生薬に加え、肺の熱を取る生薬、胃腸を調節する生薬を配合し、身体の痰を排泄 します。
辛い物、揚げ物、タバコなどは控え、消化不良になりやすいお菓子、お酒、冷えた物も控 えた方がいいでしょう。
【その3】慢性鼻炎で鼻水・くしゃみが止まらず、風邪やウィルスと間違われて困る・・・
原因は?
慢性鼻炎は、胃腸の働きが悪く虚弱体質の人、暴飲暴食により身体に熱がある人、身体が冷えて衛気(抵抗力)がない人などに多く見られる症状です。
対処法
胃腸を調節し、衛気を養う薬用人参などで体力回復を図ります。また、苦い生薬で身体の 熱毒を排泄させます。
胃腸の働きや身体の熱毒を調節するには、腸内菌の安定性が不可欠なので、できるだけ食 物繊維を摂取し善玉菌を増やしていきましょう。くしゃみや鼻水の激しい人は、梅干し、 山査子、酢の物などを毎日摂取するとよいでしょう。
【その4】妊娠中でお薬が飲めないのに、風邪を引いてしまった・・・
対処法
漢方の生薬の中には。食べ物を煎じて生薬にしている薬があるので、妊娠中でも胎児に影 響を与えない、服用できる風邪薬の生薬があります。婦人科専門の漢方医であれば、風邪 の症状により生薬を調合して風邪の症状を改善していくことができます。
また、妊娠中に風邪をひかないために、予防として香りのするハーブ(例:ミント、紫蘇 梅、カモミール、牛蒡茶、生姜など)を摂取しましょう。妊娠中は、陰虚(血虚)体質に なりやすく、身体がほてり、風邪や咳が治りにくくなることが多いようです。血を養うナ ツメ、山芋、大豆製品、ブロッコリーを摂取する事をお勧めします。
下記のような生活習慣の人は、風邪を引いたときにこじらせやすいといえます。
いくつくらい当てはまりますか?チェックしてみましょう。
□ 普段から睡眠不足で、風邪をひいても仕事があるので、あまり休めない
□ ダイエット中で、栄養バランスが欠けている
□ 風邪を引いたら、スタミナをつけようとステーキやカツ丼やウナギなどを食べる □ 寒気を感じても、厚着をせず暖を取ることはしない
□ 夏から秋に季節が変わっても、首元が大きく空いている服を着ている
□ 水分をあまりとらない
□ 最近、転勤や引っ越しがあり、生活が大きく変わった
□ とにかく、毎日が忙しい
【ドクターからの一言】
今回、ご紹介した「風邪の対処法」や「免疫力を高める漢方処方」は、当院の古川先生が 実施しています。古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜 20: 00 まで受けられます。土曜日も診察可能ですので、長引く風邪症状困っている方は、こ の機会にぜひ、お問い合わせください。
★保険についてのご質問や、治療期間はどのくらいかかるの?漢方薬は苦いの?
など、なんでもご質問ください!
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2024年01月09日
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