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「つらい頭痛&元気が出ない」そんな時は漢方で症状改善!

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「鍼」と「漢方」のダブル治療法

 

頭痛や関節の痛み、元気が出ないなどの症状は、中国でいう長雨の季節(6月ごろ)に悪化しやすくなります。この時期は身体に湿気が溜まりやすくなり、これが原因で身体のむくみを引き起こし、さらに循環が悪くなることで症状も悪化してしまいます。そういった時に「除湿」効果のある漢方薬を飲みながら、鍼治療で身体の中の循環を良くすることで速やかに痛みが軽減していきます。

 

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漢方で「頭痛&元気が出ない」治療の方法

 

個々人の体質また「食生活」を診て、一人一人に合わせて漢方を処方!

 

ポイント①胃腸の働きを正常に

 

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中医学では身体に「元気」を与えるためには、胃腸が正常に働くことが重要になります。たくさん食べていても消化不良の人は、体重増加になりますが 「心」と「体」共にエネルギーが虚弱になり、「元 気」が出ずに頭痛が伴うことがあります。なので、 まずは漢方で胃腸の働きを正常に戻します。

 

 

ポイント②水分摂取と食生活改善

 

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長雨の季節に元気のない人は「湿邪」老廃物が溜まりやすく、身体自体は水分が少なくても水を欲しない人が多くみられます。
治療の段階では一日 1.5リットルを目標に水を飲むようにしましょう。また、ミネラルが不足すると「元気」も出なくなるので、積極的に野菜を摂取するよう食生活指導も大事な治療になります。

 

 

ポイント③睡眠の時間と質を改善

 

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「食事の時間、体重の増加、ストレス、慢性的な炎症、低蛋白質な食事」など睡眠の質を妨げてしまう 誘因を見つけ出し、日中のパフォーマンスを上げるために、生活や睡眠リズムの改善指導を実施します。同時に漢方で睡眠の質を上げる処方も行います。

 

 

ポイント④運動習慣をつける

 

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身体の「湿邪」老廃物を排泄するためには、「尿・便・汗」が正常に排泄することが大切です。漢方でも老廃物を排泄させる生薬で治療しますが、老廃物の排泄には、運動が非常に良い効果を発揮します。今まで運動していない人は、薬用人参などで体力の回復を促し、運動を始める準備をしていきます。まずは歩くことから始めてみましょう。

 

 

 

ー実際の治療例ー
「頭痛、元気がない」症状治療

 

古川先生による治療例を紹介します。

 

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【対象者】

53歳の男性Kさん

 

【症状】

長雨の季節に全身の倦怠感があり、朝の目覚めも悪く、頭が重く、疲れが取れない日が続いていた。ある日、地下鉄で会社へ向かう途中、会社へ行くのが不安になり手前の駅で下車してしまった。その日は午後から出社にしたが、自分の心と身体の不安定が心配になり、診察に来られました。

 

【中医学的診察】
①問診

睡眠は出来るが夢を見やすく寝汗が出る。排便は悪くないが、中華料理を食べる 機会が多いと軟便になる。最近はお腹が張り下痢をすることが多い。突然不安になることがあり、動悸もする。鼻水や咽喉の痰が多く、咳ばらいをよくする。額の所が赤く、脂漏性様の湿疹が診られる。飲酒歴は30年、喫煙歴なし。高脂血症、胆嚢及び腎臓結石病歴があり、肥満。

 

②舌診

 

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舌は赤く、淡い白色の苔が厚く覆っています。

 

③脈診

左側の脈が弦滑です。

 

【医師の診察】

雨季の長雨により、外気の湿度が上がるこの季節、Kさんのように「湿熱」タイ プの人は、更に症状が悪くなりやすい傾向があります。

お腹が張りや下痢も出てくるようになり、油っこい食事や胆嚢結石の病歴から、 胆嚢の部位に「湿熱」が溜まりやすくなっていると判断。また、胆嚢の疲れから 消化不良になりやすく、食べているのに身体のエネルギーは減少していく「気陰 両虚」状態。中医学的に「胆嚢」は、物事を判断し決断する精神活動を司るとさ れていますが、患者は「胆」の疲れにより状況判断力、意思決定力が低下してい る「胆主決断」になっています。また長年の飲酒生活により、睡眠の質の低下が みられ、日中の活動量が低下し、肥満体質に向かっている状態でした。

 

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【治療方法】

身体から「湿熱」を三方向から取り除く三仁湯「三仁(杏仁、白寇仁、ヨクイニ ン)」を処方。また、胃腸の張りを緩和させるため「半夏、厚朴」、老廃物の 「痰湿」を膀胱から排泄させる「通草、滑石」、睡眠質の安定のため「陰熱」の 調節する「生地黄、知母」等を加えて処方しました。更にストレスや悩みを抱えていること、会社や家族に相談できていないこと、また社会的な関わりについてお話をじっくり聴きました。

 

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【途中経過】

漢方薬を1週間服用後漢方薬の利尿作用の働きで、尿の量が増え身体の浮腫みが軽減。咽喉が渇くようになり、水分摂取量も増えてきた。だが依然、舌は赤く、やや黄色の苔が厚く覆われている。下痢は治まりかけているが腹の張りがまだあ る状態。前回の処方に安心効果の「菖蒲、遠志」加味する。

 

漢方薬を2週間服用後、睡眠の質が良くなり、寝汗と夢が減る。朝の目覚めはいまだ悪いが、頭が重く疲労感があったのが軽減してきている。舌先の赤みや苔の 汚れが改善されないため「黄連温胆湯」を選択、炎症を抑える清熱解毒の「茵陳 蒿,蒲公英」に痰を軟らかくして散らす「浙母貝、白芥子、瓦楞子」咽の痰を取り除く「桔梗、木蝴蝶」等を加え生薬を処方。

 

漢方薬を4週間服用後お腹の張りがなく睡眠の質が安定してきた。早朝時の不 安感も軽減されている。舌の赤みは緩和し、苔色はやや紫色で厚さは薄くなってきた。だが舌色がまだ暗いので、血流が悪いと判断。前回の処方に、肝を養い血 流を良くする「当帰、丹参、郁金」、を加え観察する。

 

漢方薬を6週間服用後睡眠の質は安定しているため疲労倦怠感共に軽減、不安 感や動悸は診られない。以前のような判断や実行力に自信はないが仕事のパフォ ーマンスは安定している。飲酒は身体に「湿熱(飲みすぎると)毒」が溜まりや すいため、休肝日を設定し酒量を減らす説明をしました。

 

漢方薬を10週間服用後少量の飲酒でも心が満足するため、酒量が以前より半分に減る。舌の色や苔が清潔になり、身体の炎症も治まってきたので、「清熱解 毒や痰を散らす」生薬を除き、「気陰」を補う、「人参、麦門冬、五味子」を加 え1カ月分の処方をする。最後に予防のための食生活を詳しく指導し、治療終了となりました。
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【医師からの一言】

 

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