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夏バテ防止!「胃腸を補う」7月の薬膳料理

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中国4千年の「中医学(漢方医学)」の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じた薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ第五弾!

 

7月の今回の薬膳料理レシピは、夏バテ防止「胃腸を補う」がテーマです。
急激に暑くなると、冷たいものを飲んだりする機会も増え、胃腸など消化器官を痛めてし まうため、食欲不振になって夏バテを引き起こす要因となります。

 

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漢方の世界では、「胃」をいたわり「健脾(けんぴ)」の作用のある生薬や食べ物を摂取 することが、大事と考えます。また、身体の熱をコントロールする「利水(りすい)」の 食べ物を取り入れることも大切です。

 

 

胃腸を補う薬膳料理で夏バテを乗り切ろう!

 

「薬膳」と聞くとてもハードルが高いイメージがありますが、季節や体質・体調を考慮し て、ふだんからの食材の特性や組み合わせ流ことも、立派な「薬膳」料理です。

 

難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、いつもの食材が「薬 膳」に!

 

さあ、「健脾や利水の食材」を使って「夏バテ」対策をしましょう! 

 

 

胃腸を補う「薬膳」レシピ
「トウモロコシと枝豆の白和えサラダ」

 

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調理時間: 10分

 

材料 2人前

 

トウモロコシ……1本

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枝豆(豆の部分のみ)……50g
木綿豆腐……1/2 丁(150g) 塩……小さじ 1/2
白みそ(普通のみそでも OK)……大さじ1/2
EV オリーブオイル……適量
粗びき黒コショウ……適量

 

【作り方】

1. トウモロコシは皮ごとラップに包み 600W の電子レンジで4分加熱します。皮を むいてヒゲの柔らかい部分は細かく刻み、実は包丁で削るようにして芯からはず します。

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2. 枝豆は皮ごと茹で、皮を外して豆を取り出します。

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3. 木綿豆腐はキッチンペーパーで包み、電子レンジで2分加熱した後、冷まして水気を絞ります。

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4. 水気を切った豆腐は、ボウルに入れて塩と白みそを加え、和え衣を作ります。

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        和え衣の材料

 

5. 4のボウルに 1 と枝豆を入れ、和えます。

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6. 器に盛り、オリーブオイルをかけ、粗びき黒こしょうを振って出来上がり!

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        出来上がり!!

 

 

古川先生による「夏バテ防止」の薬膳食材講座

 

今回、レシピ監修をされた古川先生に、夏バテ防止の食材を教えてもらいました。

 

「脾」をいたわる「健脾」の食材

枝豆

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「枝豆」は、タンパク質と食物繊維の比率がすぐれています。また「脾(胃腸)」を健康 にする作用があるので、食が細く元気のない人や子供には、積極的に摂取してほしい食材 です。また、枝豆に含まれるアミノ酸の一種は、ビタミンCとともにアルコールの分解を 促してくれる働きがあるので、飲みすぎや二日酔い防止の効果が期待できるでしょう。

 

 

とうもろこし

 

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トウモロコシの実は、黄色の食材なので、漢方薬膳的には、胃腸を養う「健脾」の効果がある と考えられています。

 

 

「湿」を排出する「利水」の食材

とうもろこしのヒゲ

 

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トウモロコシのヒゲは乾燥させて生薬に加工するほどのパワーがあるもので、利尿作用が あり、むくみ対策にも効果的です。また、「利胆作用」があるため、胆嚢の働きを助ける 作用もあります。腎臓や胆嚢に石が溜まりやすい人には、積極的に摂取してほしい食材です。

 

上記の食材の一部は、今回紹介した「トウモロコシと枝豆の白和えサラダ」にすべて入っ ているので、是非、作ってみてくださいね! 

 

 

ドクターからの一言

 

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夏の養生法は、暑さや湿度から「夏」の臓器と言われている「心(臓)」を守り、「脾 (胃腸)」の働きを低下させないことが大切です。夏に旬を迎える冬瓜やキュウリ、トマ ト、ゴーヤなどには身体の熱を取る作用がありますが、摂りすぎて胃腸を冷やさないよう に気を付けましょう。特に、冷房の効いた環境で過ごすことが多い人は、生姜やにんにく などの身体を温める食材と一緒に摂取する事をお勧めします。
また、汗をかきやすい人には「酸味」の効いた食材(酢の物、レモン、梅干し)などは、 汗を抑える作用があるので、積極的に摂取するようにしましょう。

 

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夏は冷房の効いた室内ばかりではなく、熱中症に気を付けながら、少なくとも1日に1回 は早朝や夕方の少し気温が下がった時間帯に外に出て汗をかき、身体の新陳代謝をよくし 体温調整能力を高めましょう。

 

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今回、レシピ監修をされた古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜20:00まで受けられます。

 

先生

 

土曜日でも診察が可能ですので、夏バテで胃腸の調子が悪くお悩みの方は、西洋治療や薬膳にも詳しい古川先生に一度相談してみてください。

お問い合わせをお待ちしています。

 

 

 

 

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