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夜トイレに何度も起きてしまう… そんな「夜間頻尿」を漢方で改善しよう!

 

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「頻尿」や「更年期」に鍼治療

 

「更年期」は、女性に多く診られる症状ですが、男性にも「頻尿・夜尿」などの症状として診られることがあります。男女ともに加齢によってホルモンの分泌が少なくなり、自律神経のバランスが乱れるために起こると考えられます。他にも尿道周囲の括約筋の機能低下による「頻尿や尿漏れ」、また抵抗力低下による「膀胱炎や前立腺炎」になることも。このような症状のときには、漢方治療と鍼治療を組み合わせて治療すると効果的です。鍼治療は、ホルモン調節効果や自律神経を正常に戻す効果が期待できます。

 

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漢方の治療

 

「夜間頻尿のタイプ」や「個人の体質」「食生活習慣」を診て、
一人一人に合わせて漢方を処方!

 

原因その①膀胱湿熱タイプ

 

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【このタイプの特徴】

中医学では身体に「元気」を与えるためには、胃腸が正常に働くことが重要になります。たくさん食べていても消化不良の人は、体重増加になりますが「心」と「体」共にエネルギーが虚弱になり、「元気」が出ずに頭痛が伴うことがあります。なので、まずは漢方で胃腸の働きを正常に戻します。

 

【漢方治療方法】

身体の「湿熱」を排泄させる生薬を処方し、膀胱内の細菌などを正常な状態に整えます。また、併せて食事や飲酒習慣の見直しをします。

 

 

原因その②緊張肝鬱タイプ

 

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【このタイプの特徴】

男性の「更年期」に診られやすい。怒りやイライラ、憂うつな感情がある人。昼間も排尿はスムーズに出にくいタイプ。

 

【漢方治療方法】
肝を補う生薬を処方し、身体の緊張を和らげ、排尿機能や免疫環境の回復をはかります。

 

原因その③脾虚エネルギー不足タイプ

 

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【このタイプの特徴】
女性の「更年期」によく診られるタイプ。食が細く、気力がなく、軟便が続く、ミネラルや栄養が足りない人。頻尿で尿もれもある人が多いタイプ。

 

【漢方治療方法】
胃腸を調え、気力を回復する薬用人参を処方し、心と身体の両面のバランスを整える治療をします。

 

原因その④腎虚ホルモン不足タイプ

 

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【このタイプの特徴】

ホルモン欠乏と関係する「腎虚」タイプ。腰痛やめまい、冷え性などの症状も診られる。

 

【漢方治療方法】
「腎」を補う生薬を処方し、ホルモンのバラスを調えます。食生活では「腎」を補う黒い食材(桑の実)などを積極的に摂取するようにします。

 

 

 

ー実際の治療例ー
「夜間頻尿」症状治療

 

古川先生による実際の治療例を紹介します。

 

【対象者】

T さん 48 歳 男性

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【症状】

夜中に目が覚め、3~4 回トイレに行くことが多く、睡眠の質が悪くなり、朝の起きたとき疲れがとれない日々が続いていていました。また、日中も疲労感があり、免疫力も低下していると感じるようになっていたため、西洋のクリニックを受診。そこで尿検査をしたところ異常が見つかり「細菌性膀胱炎」と診断され抗生剤を服用。1 週間後に再検査したものの、炎症反応は未だ治っていなかったため、さらに抗生剤の治療を継続。しかしこの頃から、食欲がなくなり、夜間の頻尿も改善されず睡眠質も更に悪くなったため、友人から漢方治療を勧められ、体力回復のために当院に受診されました。

 

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【初診の時の状態】

患者さんは、仕事の責任感が強い方で、残業することも多いため、最初、診察室に来られたときは、気力体力ともに衰弱している相貌でした。声に力がなく、血色のない顔色で、日々、悩みが多いため、姿勢も猫背気味でため息も多いことのことでした。また、食は細く、甘いお菓子やドリンクを嗜好しているためか、健康診断では、「糖尿病までではないが、血糖値がやや高めなので注意してください」と指摘されていました。他の症状としては、喉の渇きや皮膚の乾燥、軟便になることが多く、足が浮腫みやすいという所見がありました。さらに問診してみると、週末は疲労のため一日中寝ていることがあるくらい、疲れが溜まっているようでした。

 

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【中医学的診察】

舌診

 

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舌の色は淡紅色、舌の周りに歯形が現れ、舌先は赤く鮮やかで、苔は白色で厚く濁っていました。

 

②脈診

脈は弱い。

 

【医師の診察】

日頃から患者は軟便で、ため息が多い「中気不足」タイプと考えられ、さらに抗生剤の服用中あって、胃腸の働きが低下している状態です。「中気不足」とは、胃腸の働きが障害されエネルギーを作り出せないタイプで「元気が出ない、話すのがおっくう、疲労倦怠、四肢の無力など」の症状が診られます。また患者は、足の浮腫みがあり、舌先が赤く、苔が白く濁っていることから、「湿熱」が下半身に溜まっていると考えました。

 

【漢方治療】

先ずは「膀胱炎」でよく使われる漢方薬「八正散」を加え、体質に合わせて処方をしました。患者の体質は「中気不足」ですが、現在のように細菌感染の症状がでている時には、体力回復の「薬用人参」などの補う薬は使用できないと判断したため、今は処方せずに時期を診て処方することにしました。

 

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【途中経過】

 

1週間後夜間の頻尿の回数は2~3 回。下肢の浮腫みに改善が診られる。舌の白い苔は薄くなってきているが、会社のトラブルで多忙なため、イライラして怒る機会が多く、疲労倦怠感が増してきている状態。「怒り」は肝の火が関係するため、柴胡、黄笒などの肝気を調和する生薬を加味する。

 

 3週間後未だ夜間の頻尿2~3 回だが、舌の白苔は更に改善が診られ、怒る機会も軽減されている。しかし、考え悩むことが多く不安になることがあるため、血を養い安心効果のある生薬を加味して観察。

 

4週間後夜間の頻尿1~2 回に減ってきて、睡眠の質が安定している。尿検査の結果「細菌性膀胱炎」が完治。慢性的な膀胱炎を繰り返さないために、さらに「八正散」を緩和した生薬を選択し、2週間分処方。

 

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6週間後夜間の頻尿1~2 回、睡眠の質も安定しているため、早朝の疲労感が軽減。情緒が安定し、イライラや不安感は軽減されている。舌の濁りと血糖値が気になるため、食事のあとすぐ血糖値が上がらないようにするための食事療法を提案。さらに胃腸を調えるために「越麹丸」などを処方し、胃腸の状態を観察。

 

2ヵ月間後間の頻尿は、1回に軽減。便はやや軟便ではあるが、胃腸の状態は良好であると判断。「中気不足」を改善するために「補中益気丸」と、胃腸を働きを助ける「越麹丸」を処方。

 

4ヵ月間後排便排尿共に問題なし。疲労倦怠感も緩和されている。気持ちに余裕がみられるようになったため、運動の習慣化を提案。更に2カ月分の処方し治療終了となりました。

 

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【医師からの一言】

 

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