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肝を補い心安らぐ!4月の薬膳イタリアン

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「中国4千年の「中医学(漢方医学)」の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じた薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ第二十七弾!

 

4月、今回の薬膳料理レシピは、ストレスや不安を受け止める「肝」を補う!がテー マです。

 

過ごしやすい季節になってきましたが、ゴールデンウィークが過ぎると、五月病にな る方が増えてきます。新しい環境になじめず、ストレスを受けやすくなり、カラダや ココロの不調が出やすくなります。

 

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中医学において、ストレスを受け止める臓器は五臓の「肝」とされています。「肝」 は自律神経とも関わりの深い臓器です。春に、よく働いて疲れている「肝」に栄養を 与えて癒す食材を食することは、エネルギーがたくさん必要な夏に向けての身体の準 備にもなります。

 

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「薬膳」と聞くとてもハードルが高いイメージがありますが、季節や体質・体調を考 慮して、ふだんからの食材の特性や組み合わせ流ことも、立派な「薬膳」料理です。

難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、いつもの食材が 「薬膳」に!

 

さあ、「腎を補い身体を温める食材」を使って季節の変わり目に備えましょう!

 

 

 

 肝を補う!「薬膳料理」レシピ
「あさりとセロリの簡単パスタ」

 

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【材料】3 人分

あさり……400g

セロリ……1 本

スパゲッティー……240g

にんにく……1 片

唐辛子……1/2 本

白ワイン……大さじ 2

オリーブオイル……適量

塩、こしょう……適量

イタリアンパセリ(パセリでも可)・・・・・・適量

切った材料

 

【下ごしらえ】

★あさりは砂だししておきましょう。

 

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【作り方】

❶ セロリは斜め切りにして、にんにくはみじん切り。唐辛子は半分にして種を取りの ぞいておきます。

 

❷鍋にたっぷりの水を張り、分量の 1 パーセントの塩を入れて沸騰させ、パスタをゆ でます。

パスタをゆでる

 

❸フライパンにあさりと白ワインを入れ、ふたをして蒸し煮にする。口が開いたら汁 ごと別の容器に移しておきます。

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❹❸のフライパンを軽く洗って、ニンニクと唐辛子とオリーブオイルを入れます。フ ライパンに火をかけ弱火でじっくり炒めます。にんにくのいい香りが出てきたら、セ ロリを加えていためます。

フライパンにオリーブオイルとにんにく

 

❺❹のフライパンに茹で上がったパスタ、ゆで汁少々、あさりを汁ごと加え、塩コシ ョウで味を整えます。

パスタにあさりやセロリをいれる  塩コショウで味付け

 

❻器にもりつけたら、最後にイタリアンパセリ(なければパセリでも OK です)のみ じん切りを、振りかけて出来上がり。

できあがり

 

 

 

【古川先生による「肝」を補う薬膳食材講座】

 

今回、レシピ監修をされた古川先生に、「肝」を補う食材を教えてもらいました。

 

ドクターのイラスト

 

 

 

あさり

 

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あさりは「肝(かん)」(肝臓)の働きを調えて、体の余分な熱を取り、情緒不安定 からくるイライラやモヤモヤを鎮めます。また、利尿を促す働きがありむくみが気に なるときにもおすすめです。またタウリンやベタイン、ビタミン B 群などの疲労回復 を助ける栄養素が多く含まれているため、疲れを感じているときにも食べたい食材で す。今はあさりは身が膨らみ一年で一番美味しく栄養たっぷりの季節なので、ありが たくいただきましょう。

 

セロリ

 

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セロリには、解熱・頭痛の緩和・精神安定・不眠の改善・整腸作用などの効果がある とされています。セロリの爽やかな強い芳香は、ストレスによる不安や緊張をやわら げ、不眠の改善にも効果があります。中国では、むくみの改善や肺熱による咳止めに も用いられてきました。
上記の食材の一部は、今回紹介した「あさりとセロリの簡単パスタ」にも入っている ので、是非、作ってみてくださいね!

 

 

★季節の土用の豆知識★

 

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土用の丑の日と言えば夏(夏土用)を思い出しますが、実は土用の丑の日は夏だけで はなく、春にも秋にも冬にもあります。それぞれ春土用、秋土用、冬土用と言います が、春土用の期間は、今年 2024 年は 4 月 16 日(火)から 5 月 4 日(土)になりま す。

 

土用とは、土公神(どこうしん)又は土公様とも言う陰陽説における、土をつかさど る神様が、春はかまど、夏は門、秋は井戸、冬は庭にいるとされ、季節ごとにその場 所の「土を動かしてはいけない」と言われています。また、春土用には、いんげん豆やいわし、イカなど「い」がつく食べ物や、豆腐、白米、大根などの白い食べ物を食 べるとよいと言われています。

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ドクターからの一言

 

環境の変化から疲労が重なる、不規則な食事が続く、お酒の飲みすぎが続くなど、新 生活では「肝」の血が不足しがちになります。「肝」の機能が低下すると気(エネル ギー)の上昇も足りなくなるので、元気がない、やる気が起きないといった、うつ気 味の症状や、不安、不眠、月経不順などの症状が現れるようになってきます。

 

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このタイプの養生は、「血を補う」「肝を養う」「不安を発散する」ことが大切です。 しかし、眠りの質が悪くなってきた、朝、身体が怠い、仕事のパフォーマンスが落ち てきたという症状になってくると、食事では補えない段階になります。そういった場 合は、是非、相談に来てください。

 

漢方治療の他に、鍼治療や推拿治療など、組み合わせた治療方法で、早く改善できる でしょう。

まずは一人で悩まずに、相談にきてください。一緒に解決してきましょう。

 

 

今回、レシピ監修をされた古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜 20:00 まで受けられます。

 

古川先生

 


土曜日でも診察が可能ですので、原因不明の疲れでお悩みの方は、西洋治療や薬膳にも詳 しい古川先生に一度相談してみてください。

お問い合わせをお待ちしています。

 

 


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