中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
今すぐチェック!「舌診」でわかる体調と改善方法
漢方の診察には「舌診」という診察方法があります
でも何故?舌を見るのでしょうか?
舌は皮膚や脂肪に覆われていないため粘膜組織や血管など直接診ることができま す。五臓六腑の変化を推測できる唯一の器官、いわゆる健康のバロメーターなの です。
舌の苔が汚れている?って、どういう状態?
中医学で舌苔が汚れていることは身体に老廃物、主に「湿邪」が溜まっているこ とを示し、すでに病気が始まっているサインです。この老廃物の性質や溜まる場 所により、負担をかけている臓器は何処か?将来どのような病気になりやすい か?など、体質を分類し、病気を予防していきます。
では、まず!自分の舌を見てみましょう❣
「舌をキレイに!」のテーマに合わせて、舌の上にある「苔」を中心に見てみま しょう。
【健康な舌はこんな感じ】
ほんのりと淡いピンク色で、斑点もない状態です。
CHECK 【舌の苔で見るあなたの不調度】
【次に下記の舌のサンプルと比べてみましょう】
自分の舌の苔に近い色や質感があったら、そのタイプがあなたの舌のタイプです。
CHECK 【苔の状態】
では、あなたの舌の苔は今、どういう状態なのでしょうか?
【舌をキレイにする改善法】
身体を温め、湿を取り除く漢方で改善します(漢方の種類:紫蘇、生姜、厚朴、 藿香、半夏)
【舌をキレイにする改善法】
身体を冷やし、乾燥する漢方で「湿」を改善します(漢方の種類:黄連、黄芩、 ヨクイニン、車前草)
【舌をキレイにする改善法】
胃腸を動かし、痰を排泄させる漢方で改善します(漢方の種類:そう朮、陳皮、 瓜楼、枳実)
舌磨きで舌の汚れは取れる?
「漢方を飲まなくても舌を磨くブラシで手入れすればいのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。
しかし古川先生はこうキッパリ。
「舌の汚れは内臓から来ているので、いくら舌磨きをしても、内側から改善しないと根本的にはキレイになりません」
さらに、 「舌の苔が汚れていると、風邪などのウィルス・細菌が繁殖しやすくなります。 また、アレルギー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎の人も、舌の苔が汚れているのが特徴で、胃腸が弱っている人が多いんです」とも。
漢方で慢性アレルギーを治療する時、必ず舌の苔を綺麗にする(イコール)消化吸収機能を正常に戻す漢方から始めるのです。そうすれば、多くのアレルギー症状も改善に向かいます。ここが西洋と中医学の治療の大きな違いなのです。 
舌が汚れ、体調が悪いと感じたら、漢方で早めに治療を行いましょう。舌がキレ イになってくると、きっと、体調も良くなってくるはずです。
その他、舌で見るあなたの健康状態
★舌の周りに歯形がついている
ドクターからのコメント
このような舌は【疲れやすく、夜の眠りが浅くなるタイ プ】の方です。
精製食品や甘いパン、塩分の高いドレッシング、お酒など の摂取は控えましょう。
また、このタイプは虚弱で運動の苦手な人が多いので、当院では生薬の人参を処方することによって、日中のパフォーマンスを上げていくようにすると、仕事も疲れも徐々に改善していきます。
★舌の周りや舌先が赤くなっている
ドクターからのコメント
このような舌は【肝臓に熱がある状態で、肝臓が疲れてい るタイプ】の方です。
身体の熱を下げる食材(例:苦瓜、ピーマン、レタス、セ ロリ、銀杏など)を積極的に摂取しましょう。
また、このタイプは、エネルギーが余っていることが多いので、当院では身体の熱を下げ、陰を補う生薬を処方します。このような舌の状態が続くと、肝臓の病気になる可能性もあるので、早めに漢方で治療をしていきましょう。また、しっかり、睡眠を取って休肝日を作ることも大切です。
舌診断はとても重要です
中医学や漢方は、検査の機械もない時代に、人間の身体の様々な変化だけを見て 身体も心も診察をしてきました。そしてそれを体系的に振り分け、体質や病気を 診断する、いわゆる 4000 年に渡る統計学の結果が、現代の中医学や漢方医学の 基本になっているので、しっかりとした理論で現代人の身体の不調を見極めるこ とができるのです。
判断するポイントは「尿」「便」「汗」「ニオイ」「鼻水」「痰」「呼吸の音」 「咳の音」「声のトーン」などなどたくさんありますが、その中でも「舌」はと ても重要な要素となっています。
毎朝、起きて顔を洗ったら「舌」を見てみてください。朝 1 番の舌の状態が、一 番、正確な情報です。自分の身体ではまだ感じていないことでも「舌」が表して くれていたりすることがあります。
その日の舌の状態を見て、「今日はこういう食べ物に気を付けよう」とか「こう いう行動に気を付けよう」など少しわかってくるといいですね。
BODY&SOUL メディカルクリニックにある中国伝統の百薬箱(薬局)
今回、ご紹介した「漢方治療」は、当院の芦田先生と古川先生が実施しています。
芦田明日香先生と古川裕三先生の診察治療は、黄浦クリニックと虹梅路クリニッ クで、夜 20:00 まで受けられます。また、土曜日でも診察治療が可能なので、 仕事の後や昼間の忙しさの後でもご連絡いただけます!
★保険についてのご質問、漢方ってどうやって飲むの?苦い?
どの先生に診てもらえばいい?などなんでもご質問ください
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2020年08月17日