中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
インソールを換えて足や身体の痛みを改善する!?
足が痛い!と思ったとき、皆さんはどこへ行きますか?
骨にヒビが入っているかもしれないなら整形外科、タコや魚の目があるなら皮膚科でしょうか?
ではスポーツで痛めた傷がなかなか治らない時は?外反母趾があるなら?
足の痛みは、スポーツで痛めた古傷や外反母趾の他にも、ハンマートゥなどの足の変形、 足底筋膜炎、ハイアーチ…など多種多様です。
でも、その原因はと言えばほぼ一つだけ。それは足のアライメント(骨格構造と関節)の 異常です。顔と同じように足の骨格やそれに伴うさまざまなリスクも親から遺伝し、生活 習慣や歩き方、履いている靴などがそのトラブルの悪化を助長します。また原因は骨の変 形だけとは限らず、皮膚や血管、靭帯や筋肉にも関係しています。
当院には、こういった足の痛みに対して、診察に始まり、理学療法、生体力学、特別なオ リジナルインソール(靴の中敷き)制作なども含めて、足に起こるさまざまなトラブルを 治療ができる先生がいます!
今回は、そんな足治療について、トラブル別にご紹介します。
①スポーツ足病治療
ランナーの足の痛み
ランニングの後の痛みは、足や膝の故障はただの使い過ぎによるものだと思っていません か?しかし、もしあなたの足の骨格や関節の異常が原因だった場合、そのまま走り続けて いると、怪我に繋がる場合もあります。
可能性をいくつか検証してみましょう。
《ランナー膝症候群》
(イメージ)
【症状】
膝の外側にズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。特にランニングにおいては、着地 時に体重の5倍ほどの負荷がかかる下り坂を走るときに痛みが増します。悪化すると慢性 化して日常生活にも支障をきたすこともあります。
ランニングを始めたばかりの人や筋力が弱い人、筋肉が硬くなっている人、O 脚で体重が 外側にかかりやすい人がなりやすい症状です。
【原因】
この症状は、他の膝の症例と違い、少し膝蓋骨(しつがいこつ)が外側に脱臼(外れる) ため痛みが出てきます。
【治療後の矯正】
生体力学・構造医学の観点から診察し、筋力強化や運動療法で、足の骨格構造や関節の向 きを正しく矯正していきます。矯正にはオリジナルインソール(靴の中敷き)を制作して、 矯正することもあります。
《アキレス腱炎》
【症状】
足の炎症の中でもっとも多く、使い過ぎ(オーバーワーク)により、かかとの骨とアキレ ス腱沿いやその付近に痛みが出てきます。朝、ベッドから起きての第一歩目や、運動後に、 ふくらはぎ下方やかかと部のアキレス腱周辺部分に痛みが出てきます。通常は片方のアキ レス腱がつむ型に腫れ炎症を伴い、つま先立ちでも痛みが出ます。
アスリート、ジョギング、ランナーに多く見られる症状です。
【原因】
ランニングシューズの踵(かかと)の形状が合っていない状況で、過度のトレーニングを 繰り返すことで炎症が悪化し、同時に痛みが出てきます。
【治療後の矯正】
こういった症状の場合、ステロイド注射や痛み止め注射は、アキレス腱が断裂してしまう 可能性があるのでおすすめ出来ません。安全な治療方法は急性と慢性で変わりますが、通 常、生物学的な足の変形を修正すれば元どおりになります。それと同時に、靴の踵の形状 や靴底の擦れの状態も、理学療法の重要なキーになりますので、痛みが落ちついた後には、 リハビリテーションとオリジナルインソールを制作して、矯正していきます。
インソール制作風景
サッカーやテニスの足の痛み
これらのスポーツは一瞬で方向転換したり、急激なストップ&ゴーの動きが求められ筋肉 や靭帯や腱、または骨にかなりの負担やダメージを与えます。これらの蓄積されたダメー ジが疲労や怪我に繋がります。
《膝関節靭帯炎症》
【症状】
膝関節に異常な力が加わり、膝の靭帯に損傷が起こることを言い、代表的なものとして膝 関節の十字靭帯断裂があります。膝の激しい痛みと腫れとともに、膝関節の運動制限と不 安定感が出て、歩行や日常生活に支障をきたします。
【原因】
切り返しやボールを追う為の動きは、足首関節と距骨下関節を酷使するので、これらの事 が原因になり、膝の靭帯や足首にも負荷が加わることで痛みが出てきます。また、ジャン プした後の着地や、他の選手と接触したことが原因でも、痛みに繋がることがあります。
【治療後の矯正とリハビリテーション】
関節の正常な可動域範囲、筋肉の正常な硬さ、足・脚の正常関節ポジションなどを診断し て治療を行います。また痛みが治った後は、予防のために体幹を鍛える運動療法に入ります。
運動療法治療(イメージ)
しかし、この時、足の重心位置を正しい位置にしなければ身体の重心も外れてしまうため、 足の歪みを修正するオルソティック(医療用矯正器具)を使用するケースもあります。海 外の多くのトップアスリート選手はこのオルソティックを使用していますが、足を楽にす るためのインソールとは違い、足の重心を正しい位置に保つための治療矯正を目的とした インソールです。
②一般足病治療
《外反母趾》
【症状】
親指付け根が「くの字」に曲ってしまうことで、親指の付け根の関節の内側の突き出た部 分に痛みが出てきます。また、その突き出た部分が靴に当たって炎症を起こして、悪化し ていくと靴を履いていなくても痛むようになります。場合によっては、親指の関節の内側 が靴に当たり、そこの箇所が摩擦や加圧が加わり続けると、骨芽細胞が増殖しその部分の み骨が大きくなってくることもあります。
【原因】
本来は足底にかかる体重や加圧が、幅の極端に狭い靴を履くことや、先の細いハイヒール を履くことで、足の指の部分に集中しやすくなります。そのため、足先の負担が大きくな り更に変形を強くしていきます。他にも先天的に親指が人差し指より長かったり、偏平足 の方も外反母趾になりやすい特徴があります。
【治療後の矯正】
テーピングテープやパットなどでは一時的な物で、根本的な治療にはなりませんし、通常 のインソールでただ単にアーチだけを注目した物でも効果が期待できません。
外反母趾は、親指の付け根の張り出た骨のところは、手術でしか除去できませんが、予防 や進行を遅らせたり、止めることも可能です。医療用矯正オリジナルインソールで、矯正 しながら痛みを和らげていきます。また、適正な幅の靴を履くことも重要なので、靴とイ ンソールの使用方法も指導していきます。
今回ご紹介した「足病治療(インソール制作)」は、古川先生の診察とジョン理学療法士 の2名で実施しています。
診察治療は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックともに、夜 20:00 まで受けられます。 また、土曜日でも診察治療が可能なので、仕事の後でも受診ができます。
「足の痛み」にお悩みの方は、下記までご予約ください!
★保険についてのご質問や、治療時間はどのくらいかかるの?
どの先生に診ても らえればいい?など、なんでもご質問ください!
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2020年09月07日