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困った!こんなご時世に「風邪」を引いてしまった・・・

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10月に入り、上海も急に肌寒くなってきました。
このように季節の変わり目は、暖かい日があったり、また朝晩は冷え込んだりと、1日の 気温の差が激しくなるので、風邪をひきやすくなります。

 

しかも!今年は例年と違って、風邪を引いてもなんとなく病院に行きにくいし、とはいえ 風邪をそのままにして周りにも迷惑をかけたくない・・・と思う方も多いのではないでし ょうか?

 

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そんな方へ、今回は、状況別に「急に風邪を引いた時」の対処方法について、特集します。

 

 

【その1】自宅隔離中に風邪を引いてしまった・・・

 

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今の風邪の症状によって、対処法が変わってきます。

 

 

①熱(微熱・高)が出て、身体の節々が痛い場合

 

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上海に入国できているので、基本的に PCR 検査は陰性のはずです。しかし、風邪でも発 熱があったら、「発熱外来」のある病院に行くなど、衛生局監督下の行政の指示に従う必 要があります

 

当院では、外国人が行ける「発熱外来」のある病院と提携していますので、ご相談ください。

 

次から、発熱していない状態の場合の症状別に対処療法の治療をしましょう。

 

 

②熱はないが、身体が冷え鼻水が多い場合

 

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身体を温め、発汗させる生薬を処方します。例えば日本で有名な「葛根湯」も当院では処 方できるので、このような症状の風邪の場合は、比較的早い段階で服用すると、早く快方 へ向かう事ができます。漢方服用後は、暖かい布団をかぶってしっかり汗をかいて、早め に寝るようにしましょう。

 

 

③熱はないが、のどや頭が痛い場合

 

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のどの炎症「熱邪」を抑える清熱解毒の生薬と、汗とともに「風邪」排泄する生薬を処方 します。漢方薬服用後は、辛い食べ物は控え早めに休みましょう。

 

 

④熱はないが喉や鼻が渇いて苦しい場合

 

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身体の消耗を抑えながら「燥邪」を排泄させ、体力を補い、のどや鼻の粘膜に潤いを与え る生薬を処方します。漢方薬服用後は、こまめに水分摂取し、夜寝るときは苦しくない範 囲で、マスクをして寝ましょう。

 

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【その2】風邪を引いた後、咳だけが止まらずに周りの目が気になる・・・

 

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原因は?

中医学では、咳だけが長引く場合、肺に熱が溜まっているか、胃腸が悪く抵抗力がないため咳が治りにくい と考えます。また長期に抗生物質や風邪薬を服用している場合も、胃腸の調子が悪くなり咳が長引く原因に なることもあります。

 

対処法

咳止めの生薬に加え、肺の熱を取る生薬、胃腸を調節する生薬を配合し、身体の痰を排泄 します。

辛い物、揚げ物、タバコなどは控え、消化不良になりやすいお菓子、お酒、冷えた物も控 えた方がいいでしょう。

 

 

 

【その3】慢性鼻炎で鼻水・くしゃみが止まらず、風邪やウィルスと間違われて 困る・・・

 

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原因は?

慢性鼻炎は、胃腸の働きが悪く虚弱体質の人、暴飲暴食により身体に熱がある人、身体が冷え て衛気(抵抗力)がない人などに多く見られる症状です。

 

対処法

胃腸を調節し、衛気を養う薬用人参などで体力回復を図ります。また、苦い生薬で身体の 熱毒を排泄させます。

胃腸の働きや身体の熱毒を調節するには、腸内菌の安定性が不可欠なので、できるだけ食 物繊維を摂取し善玉菌を増やしていきましょう。くしゃみや鼻水の激しい人は、梅干し、 山査子、酢の物などを毎日摂取するとよいでしょう。

 

 

 

【その4】妊娠中でお薬が飲めないのに、風邪を引いてしまった・・・

 

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対処法

漢方の生薬の中には。食べ物を煎じて生薬にしている薬があるので、妊娠中でも胎児に影 響を与えない、服用できる風邪薬の生薬があります。婦人科専門の漢方医であれば、風邪 の症状により生薬を調合して風邪の症状を改善していくことができます。

また、妊娠中に風邪をひかないために、予防として香りのするハーブ(例:ミント、紫蘇 梅、カモミール、牛蒡茶、生姜など)を摂取しましょう。妊娠中は、陰虚(血虚)体質に なりやすく、身体がほてり、風邪や咳が治りにくくなることが多いようです。血を養うナ ツメ、山芋、大豆製品、ブロッコリーを摂取する事をお勧めします。

 

 

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古川先生からの一言

 

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今回、ご紹介した「風邪の対処法」や「免疫力を高める漢方処方」は、当院の古川先生と 鄭先生が実施しています。古川先生と鄭先生の診察は、虹梅路クリニックで、夜 20: 00 まで受けられます。土曜日も診察可能ですので、風邪を引いて困っている方は、この 機会にぜひ、お問い合わせください。

 

 

 

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