中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
高地への旅行も怖くない!高山病によく効く漢方、あります
海外旅行や日本への一時帰国が難しい中、年末年始や春節に中国国内旅行を考えてい る方も多いのではないでしょうか?
他にも「中国にいる間に一度は行きたい」という声が多いのが、シャングリラなどの 雲南やチャカ塩湖、チベットなど。標高が高い場所に位置する絶景ポイントは非常に 人気があるようです。
しかし標高が高いところへ旅行する際に心配なのが「高山病」。
ツアー中に高山病になってしまったら、休憩を取らなくてはいけなくなるし、具合が 悪くては旅行自体も楽しめません。そうならないように、旅行前に「高山病予防の漢 方」を飲んで体調を整えていきましょう!
今回は、この年末年始や春節休暇中標高の高いところへ旅行を考えている方必見! 
「高山病予防の漢方」「事前準備と対処法」をご紹介します。
高山病とは?
低酸素状態に置かれたときに体が順応できずに起こる症候群のことで、「低酸素症」 や「高度障害」とも言われています。高度が上がるほど気圧が低くなり大気が圧縮さ れなくなるので、酸素を含んだ大気の密度は減ります。一度の呼吸に含まれる酸素の 量も減るので、酸素と結びついたヘモグロビンが減少し、組織に送る酸素が不足して 様々な高山病の症状が現れてくるのです。
高山病の症状は?
・頭痛 ・吐き気 ・めまい ・顔、手、足のむくみ
・倦怠感 ・息切れ ・動悸 ・食欲不振 ・睡眠障害 etc…
これらが初期の「急性高山病」とされる症状で、標高の高いと ころに身を置いたときに起こる症状です。この段階で適切な処 置をしないと重症になる可能性があります。
高山病になりやすい人は?
高山病になりやすいかどうかは、個人によって差がありますが、その中でも特になり やすいのは…
・高齢者
・子供
・貧血の人
・風邪・寝不足の人
以上のように言われています。ただ、普段高山病になりにくい人であっても、体調に よっては発症することもあるので、どんな人でも注意が必要です。
高山病の漢方薬って?
実際に高山病予防の漢方薬がどのようなものなのか、当院の古川先生に聞いてみました。
高山病予防の漢方はどのように処方する?
旅行前の体調管理の漢方薬
旅行前10日分の漢方を飲んで、体調を整えて旅行に臨みましょう!
このように、体質の違いにより旅行前の漢方薬処方は異なります。不安な方はご相談 ください。
BODY&SOUL メディカルクリニックで
「高山病予防の漢方」を処方してくれる先生
高山病予防の漢方は、どの先生でも処方できるわけではなく、治療効果を期待できる 先生を探すのは難しいでしょう。当院では、古川裕三医師が今まで、何例もの患者さんから「旅行に行っても高山病になりせんでした」と報告を受けています。
是非、経験豊富な実績にある古川先生の診察をお勧めします。
古川裕三医師(虹梅路クリニック)
高山病予防の7つのポイント(旅行開始後)
旅行が始まったら、現地で下記の7点に気をつけましょう!
①前日にはしっかりと睡眠をとる
寝不足では疲労が残ってしまうため、よけいに酸素が必要となり酸素不足となってし まいます。高度を上げる前日には、しっかりと睡眠を取るように心がけましょう。
②高地順応をする
ロープウェイや列車などで一気に高度をあげたときは、その高度で30分から1時間ほ どゆっくりと過ごすと体が高度に順応してくれるので高山病になりにくくなります。
③高度を上げる速度はオーバーペースを避ける
ペース管理に適した方法は「会話ができる程度のペースになっていること」で す。呼吸が切れて「はぁはぁぜぇぜぇ」言っているようなペースは完全にオーバーペ ースです。ゆっくりと歩いて会話ができるような状態であるように心がけましょう。
④高地用の呼吸法をマスターしよう
しっかりと息を吐き、空気を深く吸い込むと高山病の原因である血液中の酸素濃度(血中酸素濃度)が上がって(改善して)きます。
⑤水分を十分に補給する(水分補給の効果は酸素缶より重要です!)
脱水症状にならないよう、こまめな水分補給を心がけましょう。
高度が上がると乾燥するので脱水症状になり、血流が 悪くなるため、酸素を体にうまく運べなくなります。 また体内の水分が不足してくると、サラサラしていた 血液が濃くなってドロドロとしてきます。ドロドロと 濃くなってくると、血流が悪くなり、血液が運搬して くれている酸素が脳へ届きにくくなってしまいます。 このような状態が高山病につながってきます。一度に大量の水を飲んでも吸収しきれな いので、水分補給は、10分間隔で少しづつ摂取するようにしましょう。
⑥体を締め付けすぎる服装は避ける
体を締め付けると深呼吸がしづらくなります。服を選ぶときは腹式呼吸ができるよう なゆとりのある服にしましょう。
⑦アルコールの摂取は避ける
アルコールを摂取すると呼吸が抑制されて、酸素を体内 にうまく取り込めなくなります。
高山病の原因になるので飲酒は控えましょう。
それでも高山病になってしまったら
①安静にして休み、回復を待つ
症状を感じたら高度は上げずに休憩しましょう。酸素を 取り込みやすくするため、横にならずに、ゆっくり体を 動かすなどして深呼吸ができるようにします。高度を上 げて歩き始めるのは症状が回復してからにし、症状が改 善しない場合は下山するなどして高度を下げましょう。
②頭痛があり、解熱鎮痛剤を飲む場合
バファリンやアスピリンなどの解熱鎮痛剤を飲んで頭痛が治まっ たとしても、頭痛の原因となる酸素不足が改善しているわけでは まりません。その場で安静にするかゆっくり運動をして、解熱鎮 痛剤がなくても頭痛の症状がでなくなるまで高度を上げるのをや めましょう。
③症状が回復しない場合
症状が改善しない場合、そのまま高度の上げ続けると、重症化してしまいます。高山 病は高度を下げて酸素を多く取り込むと改善するので、重症になる前に勇気を持って 高度を下げましょう。
今回、ご紹介した「高山病予防の漢方」は、当院の古川先生が実施しています。 古川先生の診察治療は、虹梅路クリニックで夜 20:00 まで受けられます。 土曜日でも診察が可能ですので「チベットなどの高地に旅行したいけれど高山病が 不安」という方はぜひご相談ください?
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2020年11月09日