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プロが教える「捻挫」のスピード回復法!

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スポーツなどを行っている人はもちろん、スポーツと関りがない人でも、路上や階段 でのリスクが避けられない怪我が「捻挫」。

 

「捻挫」は激しい痛みが伴うとともに、完治するまでに時間がかかる厄介な痛みで、 私生活にも影響が出てしまうため、完治するまでの期間をできるだけ短くすることが 大切です。

 

捻挫が完治するまでの期間は症状によって変わってきますが、正しい処置方法を行う ことでも短縮することができます。

 

今回は捻挫の完治までの期間を短くするのに適した方法をお伝えします。

 

 

「捻挫」とは?

 

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捻挫とは関節に強い力が加わったことで筋(靭帯)を痛めてしまったり、断絶されて いる状態のことで、関節を動かすと激しい痛みが伴います。
捻挫は手首や足首に起きやすい症状ではありますが、関節であればどこでも起きる可 能性があります。

 

 

捻挫の重症度と回復までの期間

 

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捻挫の重症度は軽度・中度・重度に分けることができます。

中度の場合は靭帯が部分的に切断され、広範囲に痛みや腫れの症状があり、重度であれば完全に靭帯が切れ強い痛みが生じます。

軽度は1週間~10日、中度は2週間程度、重度であれば3週間完治まで時間がかかると言われています。

 

軽度 

靱帯が伸びて裂けていますが、裂傷は小さく、顕微鏡でなければ確認できません。患 部にたいした損傷や腫れはないものの、もろくなっていてけがの再発可能性が高い状 態です。通常 1 週間〜10 日で回復します。

 

中度

靱帯が部分的に断裂しています。多くの場合は患部の腫れとあざがみられ、通常は痛 くて歩行もしくは手をつくことが困難です。通常 2 週間程度で回復します。

 

重度

靱帯が完全に断裂しています。患部全体に腫れとあざがみられます。足首や手首は不 安定で、体重をかけることができません。

神経も損傷していることがあり、患部が完全に治るのを待たずに、普段の活動を再開 すると、将来のけがのリスクが高まり、治りも不十分になるおそれがあります。

また、治癒には 3 週間から 1 ヶ月以上かかる場合があります。

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非常に重度な足首のねんざでは、足首の骨の端部にあ る軟骨が骨折していることがあります。このけがは長 期の痛みや腫れのほか、ときには歩行時の問題を伴い ます。足首の関節に引っかかりが生じたり、力が入ら ずがくっと折れたりすることがあります。ここまでに なると、回復まで 3 ヶ月以上を要することも。

 

 

「捻挫」してしまったら…?正しい応急措置方法

 

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捻挫してしまったら、最初に正しい応急処置方法を行う必要があります。

 

 

初期は PRICES(プライシス)処置

 

捻挫してしまった際はまず PRICES 処置を行いましょう。
この初期の処置方法は、捻挫(ねんざ)、打撲(だぼく)、挫傷(ざしょう)・肉ば なれ等のケガの多くに対応できる応急処置です。

PRICES 処置が早ければ早いほど回復は早くなるので、必ず実施することをお勧めし ます。特にスポーツ選手に対しては、PRICES 処置を損傷の直後に行うことで治癒を 早め競技への復帰を早めることができます。

 

①患部を保護します(Protect)

まず、ケガ人の保護、受傷部位の保護に努めます。安全な場所に移動させて患部を動かさないようにします。

 

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②患部を安静にします(Rest)

負傷部位を動かさずに寝かせる、座らせる等して体を安静にさせます。または、スポ ーツをしている時に負傷した場合は直ちに運動を止めて、患部を動かさないよう、ま た体重がかからないようにします。ここでは、できるだけ内出血・腫れを最小限に抑 えることが早期治癒のポイントとなります。

 

③患部を冷やします(Icing)

次に即座に患部を氷で冷却します(アイシング)。ケガの直後から行うのがポイント です。患部や周辺を氷で冷やすことにより、血管が収縮して内出血、腫れを抑え、痛みを緩和します。

 

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④患部を圧迫(Compression)・固定(Support)します

 

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包帯やテーピングなどを使用して患部を圧迫します。
冷却と同様、ケガの直後から行うのが理想的です。患部を適度に圧迫することで、過 度な内出血や腫れを抑え、瘢痕組織の形成を防止することができます。冷却は断続的 に(休憩あり)、圧迫も継続的に行います。圧迫する際、末梢(心臓から遠い部位) から巻くと、うっ血を防止することができます。
また、固定後は、定期的に、皮膚・爪の色が青白くなったりしていないか、感覚はあ るかなどのチェックを忘れずに行いましょう。

 

⑤患部を高く上げます(Elevation)

損傷してしまった部位を心臓の位置よりも高くすることにより、出血量を減らします。
椅子や台などの安定したものを使って、患部を上にあげておきましょう。

 

 

初期の処置が終わったら、病院へ行きましょう!

 

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病院で行う「捻挫」の処置方法は非常に重要であり、捻挫が悪化してしまうことを防いだり、完治するまでの期間を短縮することもできます。たかが捻挫と思ってそのままにせず、病院で回復までの処置をしてもらうことが大切です。

単に捻挫といっても損傷レベルはさまざまです。

 

そのため、捻挫を放置しておいても自然に治るかどうかは、どのくらいの損傷レベル なのかによって変わります。捻挫をしっかり治したいのであれば、病院で診察治療を 受けるのが確実でしょう。

 

 

BODY&SOUL メディカルクリニックで実践する「捻挫」の治療方法

 

まずは診察

急に腫れる、痛みが激しい、靭帯の「バチッ」と切れる音がした、足に体重をかけれ ない人は、骨折、軟骨や靭帯の損傷などが考えられるため、X線やCTの検査が必要 な場合があります。

必ず、治療の前に医師の診察を受けてください。

 

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スポーツリハビリテーションによる捻挫治療

注意:リハビリは必ず診察して頂いた医師の指示に従って進めてください。

 

捻挫初期には…(Protect)

 

①痛みのコントロールのための治療

 

★超音波、経皮的電気刺激療法(TENS)

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音波や弱い電流を皮膚の表面から流すことにより筋肉の緊張をほぐし、血流を促し、 捻挫などの痛みや腫れを緩和します。

 

★足関節の牽引

足関節の運動制限を予防するために関節のストレッチをおこないます。リハビリ師の 経験に基づき、痛みのない角度でおこないます。

 

★足関節運動<アンクルポンプ>

足関節の損傷していない筋肉を早期から動かし、膝下の血流改善及び浮腫の改善を促します。

 

②運動制限の予防治療

 

★下腿のマッサージ

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足関節を内反捻挫をすると、外側の靭帯に負荷をかけないように、下腿三頭筋を短縮 させた状態が続き筋肉が硬くなるので、運動制限の原因にもなります。このような場 合に、下腿のマッサージをすると、運動可動域も広くなり痛みの軽減にもつながります。

 

★股関節、膝関節、足関節の受動運動

足首の動きを取り戻すため、負荷をかけない状態で、痛みの感じない角度まで関節の 受動運動を行います。

 

回復してきたら…(Protect)

 

③筋力トレーニング

捻挫をする人は足首周りの筋力が弱いことが多く、また一度捻挫をしてしまうと足関 節の安定性が弱くなります。怪我の予防、再受傷の予防のために筋力強化が不可欠に なります。

 

★アイソメトリックトレーニング

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関節を動かさず、筋肉を収縮させる運動です。

 

★バランストレーニング

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片足立ちを目を開けて行い、その後目を閉じて片足立ちができるように訓練します。 また、その後片足立ちでボールをパスしたり、片足立ちで前後左右に押したときに耐 えられるように筋肉を強化します。

 

★足底トレーニング

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足の指を使い、タオルを巻き取る運動を行います。

 

★チューブトレーニング

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足部にチューブをかけて運動を行い、筋力を回復させます。

 

★大腿及び臀部のトレーニング

下肢の安定性を保つために、太腿と臀部の筋力 UP のための運動。

 

★体幹トレーニング

 

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身体の軸になる筋力を強化する運動。

 

鍼による捻挫治療

 

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足関節が腫れている捻挫の急性期に鍼治療ができます。鍼でツボを刺激することで血 流を改善し消炎鎮痛作用があります。
回復後に筋肉が硬くなり運動制限がある場合にも、制限がみられる経絡のツボを刺激 し、足関節を正常な可動域に近づけることができます。

 

漢方薬による捻挫治療

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回復期に痛みが残り改善されない場合、漢方薬を飲むことで血の流れを促進し組織の 修復を速めます。また、身体が浮腫みやすい体質の人は、捻挫した箇所の腫れが治りにくいので、除風湿の生薬を飲むことで関節の浮腫みが減り、痛みの軽減につながり ます。

 

 

今回ご紹介した【プロが教える「捻挫」のスピード回復法!】
診察は古川先生、スポーツリハビリテーションはジョン理学療法士が担当しています。

 

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診察治療は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックともに、夜 20:00 まで受けられます。また、土曜日でも診察治療が可能なので、仕事の後でも受診ができます。
捻挫をしてしまったとき、もしくはなかなか痛みが取れないときは、下記までご予約 ください!

 

 

 

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