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朝寝起きのくしゃみ『モーニングアタック』の治し方

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日本の3割以上の人が、花粉症やアレルギー性鼻炎で悩んでいると言われています。上海 は、比較的花粉が少ないため、花粉症の症状に悩まされることが少ないのですが、朝起き た後に「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」などがひどくなる「モーニングアタック」のアレル ギー性鼻炎の人も多いようです。

 

 

モーニングアタックの原因

 

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朝、寝起きのくしゃみ・鼻水・鼻づまりに、下記のような要因が関わっている可能性があります。

①寝ている間に布団や部屋のハウスダストを吸ってしまい、それが原因でアレルギー症 状を起こす。

②夜の暴飲暴食により消化道の分泌液が多くなり、起床時に鼻水が出るようになる。

③身体の「陽気」が弱い人は、布団の中と外の温度差を身体が敏感に察知してしまい、 防衛反応によってくしゃみ鼻水が出やすくなる。

自律神経(*1)のバランスの乱れていることによるもの。

⑤体内時計の乱れが原因で、朝の正常な大腸コントロールや腸内環境も乱れてしまい、 老廃物が溜まりアレルギー反応が起きる。

 

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漢方の「モーニングアタック」治療

 

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アレルギー性鼻炎の治療法は、西洋薬では症状を抑える方向の治療が主ですが、漢方では、 体質タイプ別にアレルギー体質を改善する根本治療を目指します。

あなたはどのタイプですか?

 

1)手足が冷える「寒がりタイプ」

 

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<こんな症状ありませんか?>

・冷たい風にあたるとすぐにサラサラの鼻水が出てしまう
・身体が冷えやすく頻尿の症状も

 

【原因】

このような方は「表衛陽虚」タイプ。身体を防衛する「陽気」が足りないために、身体の 防衛スイッチが瞬時に反応してしまうことが原因です。

 

【漢方治療】

身体を温める辛みのある生薬で、防衛する「陽気」を体中に巡らせる処方します。

 

 

2)体温調節不得意タイプ

 

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<こんな症状ありませんか?>

・朝、部屋の温度が変わるとくしゃみが出てしまう

・身体から汗が出やすく、汗が出た後は冷えてしまう

 

【原因】

汗を調節する「営気」と「衛気」のバランスが乱れる「営衛不調」タイプ。防衛するスイッチが鈍ってしまい、病邪が簡単に身体に侵入してしまうことが原因です。

 

【漢方治療】

汗を発散する「生姜」と、汗を収斂する「ナツメ」の生薬を使い、病邪の侵入を抑えます。

 

 

3)暴飲暴食肥満タイプ

 

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<こんな症状ありませんか?>

・出る鼻水は濁りやすく、粘着感がある

・食後に眠くなりやすい

 

【原因】

暴飲暴食で消化不良になり、老廃物の「湿熱濁阻」が溜まるタイプ。胃腸が疲弊してしまうと、食物を大腸まで推し出す力が弱まり「涎」や「鼻水」が増えることがあります。

 

【漢方治療】

身体に溜まる「湿」をとる利尿作用のある生薬、「熱」を下げる清熱解毒の生薬、「濁」を清潔にする芳香の生薬を組み合わせ、老廃物を排泄し「鼻水」を減らします。遅延型フ ードアレルギーの人にも多い症状なのでその場合はアレルギーテストを実施しながら、体質改善を図ります。

 

 

4)虚弱鼻水ダラダラタイプ

 

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<こんな症状ありませんか?>

・姿勢が悪く、口呼吸になりやすい。鼻水はのどに流れやすい。
・悩み事が多く、気力が出ない

 

【原因】

食が細くなり気力もなく、ため息が多い「肺気虚」タイプ。心労で気が減る人もいれば、 胃腸の働きが悪いために気が減る人、慢性の病気で気が減る人など、「気虚」体質の原因 も様々です。このタイプは、身体の水をコントロールができなくなってくるので「鼻水・ くしゃみ」が増えます。

 

【漢方治療】

血を養い身体を温め、血行を良くする「陽」の生薬と清熱解毒で炎症や痛みを抑える「陰」の生薬を一人一人の体質に合った量に調整しながら処方します。

 

 

5)腰痛眩暈慢性タイプ

 

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<こんな症状ありませんか?>

・疲労や心労が重なっている。腰痛やめまいが起きやすい。
・疲労倦怠感が続き、不安な感情が多い

 

【原因】

更年期の男女に多くみられ、腰痛、眩暈、尿漏れ、慢性的な咳など症状も併発してくる 「肺腎陰虚」タイプ。疲労やストレス、血流障害などさまざまな誘因で起こる老化現象で、 「鼻水」の量は少ないが止まりにくいという特徴があります。

 

【漢方治療】

老化を促進する原因を突き止め、生活習慣を見直しながら、滋養強壮の生薬を長期間服用します。鼻水、鼻詰まりを軽減することで、睡眠の質が良くなる事が多く、体力の回復、 脳血管障害の予防、メンタルの安定などが期待できます。

 

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今回、ご紹介した「モーニングアタックのアレルギー性鼻炎」は、当院の鄭 淑華先生、 古川先生が実施しています。

 

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鄭 淑華先生の診察は、黄浦クリニックで夜 20:00 まで、古川先生の診察は、虹梅ク リニックで夜 20:00 まで受けられます。土曜日も診察可能ですので、くしゃみや鼻 水で悩んでいる方は、この機会にぜひ、お問い合わせください。

 

 

 

 

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