中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
優し~い治療の「オステオパシー」で肩こりが治療できる!
オステオパシー治療はこんなタイプの方にお勧めです!
オステオパシー治療とは?
解剖学的あるいは生理学的な広範囲の医学知識の下に、手を使って治療する方法で、1874 年にアメリカで始まり、その臨床効果と科学性が認められ 1910 年に 医師資格となった医学体系です。現在では、アメリカをはじめヨーロッパやオセ アニアの多くの国においても医療国家資格が必要な治療なので、国家試験に合格 したオステオパスのみが施術可能となっています。
軽いタッチで無理なく行える施術であるため、痛みに弱い人にもおすすめです。
【私にお任せください】
オステオパシー治療の特徴
「個々人の痛みの状態」を診て、一人一人に合わせて手技技法を変えて治療します!
①問診・検査
まず、問診をします。今の痛みの症状だけでなく、過去の病歴、怪我、事故経験 など詳しく聞き、その後身体の全体を検査診察します。身体全体の歪みや、関節 の動きや質、筋肉や靭帯、筋膜の状態、さらには呼吸の状態や、神経的反射の検 査などもしていきます。この問診や検査で見つかった痛みの原因を患者さんに説 明した後、治療に入ります。
②技法
フェンクショナルテクニック、筋肉エネルギーテクニック、内臓マニュピレーシ ョン、クラ二アル・テクニック、筋膜リリース、リンパ・テクニックなど、上げればキリがないほどたくさんの技法を、患者さんの来院時の痛みの状態に応じて 臨機応変に組み合わせて治療を行います。
③バタフライタッチ
すごくソフトな方法で身体を整えていく治療法で、その力加減は「バタフライタ ッチ」と呼ばれ手で加える圧が3~5グラム。1円玉5枚分を手や肩にのせた感 覚です。強くマッサージするのではなく、そっと身体を押さえていきます。オス テオパシーは身体の反発を招かずに、自然と身体が痛みのない位置に戻るのを助 けるように施術します。
④好転反応
治療を受けた直後や翌日以降も、眠気やだるさが出ることがありますが、これが 俗にいう「好転反応」です。好転反応は、血流やリンパの流れが良くなると身体 の治癒力が活発になり、その際一時的に疲労する現象のことで、良くなる過程で 出てくるものです。2~3日経過すればこのだるさもなくなってきます。
ー実際の治療例ー
オステオパシーで肩こり治療
マシュー先生による実際の治療例を紹介します。
【対象者】
上海で働く 43 歳の男性 K さん
【症状】
10年前から左側首の付け根や左肩に痛み違和感があり、仕事が忙しいと首や肩 のこりが激しさを増す生活でした。一般的な肩こり治療をしてきましたが改善が 診られなかったため、古川先生に相談したところ、オステオパシー治療がいいのでは。と紹介され、施術を受ける事になりました。
【オステオパシー診断】
肩こりの原因
全身の立ち姿を診察したところ、右側の股関節と骨盤の位置が悪く、右側臀部(お尻)及び腰部の筋肉群が硬直していたため、身体のバランスが悪くなり、左側の首および肩の筋肉群に「コリ」が現れるのではと考えました。
【オステオパシー治療】
1回目の施術
痛みが生じている局部(左側の首と肩)の筋肉群を緩め、肩甲骨の位置などを調 節しました。患者に施術後の感想を聞いたところ「非常に優しい施術なので、効 果が出ないのでは」と心配な様子でしたが、注意事項と好転反応の説明を行い施術終了。
1 週間後の2回目の施術
患者は、前回の施術後2日間、左側の首と肩におもだるい感じがあり、弱い力の 施術にもかかわらず反応が現れたことに驚いていました。今回は、右側の股関節 周囲の筋肉群を緩め、股関節の位置を正常な方向に調節するように施術(マッサ ージ)を実施。
2週間後の3回目の施術
患者は、2回目施術時には施術されていなかった、左側の首と肩の違和感があっ たが、2 回目の施術3日後には、10年来の左側首の付け根や左肩の痛みが軽減 されていた。しかし、痛みの軽減は診られるが、身体の歪みは未だ改善されてい ないため、更に肩甲骨と股関節の位置を正常な方向に調節するように施術(マッサージ)を実施。
4週間後の5回目の施術
仕事中の肩コリの悪化に軽減がみられるようになってきた。姿勢も改善され、呼吸もスムーズにできるようになる。しかし今度は、右足首に違和感が現れたため、右側の足首と右側股関節の位置を正常な方向に調節するように施術(マッサージ)を実施。
5週間後の6回目の施術
肩甲骨と股関節、足首の位置を正常な方向に最終調節する。また、現状、首や肩の痛み「コリ」が診られないため、今回で治療終了となりました。
っっっっっsマシュー先生
軽いタッチで大きな効果!優しくても効きますよ!治療時間はゆったりリラックスできる1時間!みなさんもぜひ体験してみてください。
★保険についてのご質問や、治療期間はどのくらいかかるの?漢方薬は苦いの?
など、なんでもご質問ください!
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2021年03月29日
心が疲れた時、元気になる STEP1.2.3.4!!
仕事や家事など、職場や家庭で日常的にストレスを感じている人は多いのではないでしょ うか?「ストレスやイライラは、自分の性格が悪いから…」と、自分を責めていません か?
そんな辛いストレスやイライラを、漢方は穏やかに軽減させてくれます。
今回は、そんなストレスに伴うさまざまな症状別に、心が元気になる対処法をご紹介して いきます。
□ これまで楽しんでいたことへの興味が薄れてきた
□ 憂うつ感、焦燥感を感じやすい
□ イライラして怒りやすい
□ 最近、つねに落ち込んでいる
□ 何事も集中することができない
□ 将来のことや今の状況が不安でたまらない

STEP1漢方で治療する
症状別に漢方で治療しましょう!
気分がふさぐ、のどに違和感がある、不安を感じやすい方
【原因】
喉に痰が溜まり、気の流れを妨げてしまうことで不調が生じる「痰気互結」タイプ。咽喉 に梅の種が詰まった感じに似ているので「梅核気」や「ストレス球」などと呼ばれ、悩み が多くなると、胃腸の動きも悪くなるうえ、食欲もなくなる悪循環に陥ります。
【漢方治療法】
胃腸の働きを良くする、やや辛めの生薬や、身体の緊張を緩和する香りの強い生薬を調合し、治療を進めていきます。
疲れやすく汗かき、神経過敏、眠りが浅く夢を見る方
【原因】
心気(エネルギー)の消耗が激しい、または気や血(栄養)が足りないため、身体、特に 心臓に滋養できなくなることで、心が疲れてしまうタイプ。睡眠時間が短い人、鼾(いび き)をかく人、悩みの多い人になりやすい傾向にあります。
【漢方治療法】
イライラして周りにあたってしまうなど、怒りっぽくなってきた方
【原因】
肝の血が減り身体が疲労しているため、心が寛容になれない状態です。睡眠不足や炭水化物摂取が多い人は、身体に熱が溜まる「肝鬱化火」タイプになりやすく、情緒不安が現れ やすい傾向にあります。
【漢方治療法】
漢方でよく使われる生薬「当帰、芍薬」で肝の血を養います。また身体をリラックスし毛 細血管を拡張する生薬を選択し、治療を進めていきます。舌先が赤い場合には、苦い薬を 使うとイライラが減ることも多いです。
のぼせやすい、精神的に不安定で、なかなか眠れない方
【原因】
中医学では五行学説に「水と火」の理論があり、腎の「水」が少なくなると、心の「火」 が多くなる状態があります。腎が疲れると、のぼせや将来の見通しが悪くなりやすく、心 の火が多いと睡眠の質が低下します。
【漢方治療法】
五行学説の理論を引用し「水と火」のコントロールをします。腎の「水」を補い身体に潤 いを与え、心の「火」を制御していくように治療します。また、精神が不安定な人には 「血」を養い心を穏やかにします。
貧血気味、疲れが取れない、ぐっすり眠れない方
【原因】
胃腸の消化吸収の働きが悪い「脾虚」の状態で、身体の「気と血」栄養のバランスが悪い ため、心臓を養うことができず元気が減退していることが原因です。睡眠の質が低下して くると、メンタルの乱れに陥りやすい傾向にあります。
【漢方治療】
脾臓を健康にする黄色い生薬で「気と血」を補い、自分の体内でも「血」が生産できるよ うに体質を改善します。また、血を養い睡眠の安定化をはかり、メンタルの乱れを予防す る生薬を調合し、治療を進めていきます。
先生からの一言
漢方薬を飲んだ後、身体が滋養してくると自然に心の元気が出てきます。 漢方を服用し心の元気が少し回復したら、以下の STEP2~4にチャレンジしてみましょ う。元気になるまでには個人差があります、焦らずに一歩一歩、心と身体を養いましょう。
STEP2 十分な休養をとる
「休養」は疲労やストレスと関連があり、2 つの要素からなっています。
1 つは「休むこと」です。仕事などによって生じた心身の疲労を回復し、本来の活力ある 状態に戻していきます。
2 つ目は「元気を養うこと」です。英気を養い、身体的、精神的、社会的な健康能力を高 めていきます。
「休養」といっても、単に家でごろごろして過ごすだけでは真の「休養」とはなりません。 質の高い睡眠を十分にとったり、リラックスしたり、自分と向き合う時間をつくったりす ることで、心身のエネルギーをチャージすることが重要になります。体力、気力を養い、 明日へ備えることなどが真の休養につながります。
STEP3リフレッシュ方法を探す
リフレッシュ方法は心と体の双方をケアすることが大切です。まず、心のリフレッシュでは、疲れた心を上手に休ませてあげるのがポイント!たとえば、買い物に出かける、美味しいものを食べに行く、自分の趣味に没頭する、などです。次に、体のリフレッシュでは、良質な睡眠を取る、マッサージや温泉で癒される、スポーツで汗を流してスッキリする、などです。自分に合った体力、気力のチャージ方法を見つけて、積極的に行いましょう。
STEP4 生活習慣を変えてみる
健康的なライフスタイルはストレスケアの基本となりますので、以下の項目でできることから始めてみましょう!
①十分な睡眠をとる
②規則正しく食事をとる
③適度に運動を行う
④できれば禁煙をする
⑤お酒を飲む場合は、適度な量を心掛ける
ストレスが身体に及ぼす影響
仕事や家事などでストレスが溜まると未病をまねいて、その未病が仕事や家事にも影響するという悪循環が起こりやすいとされています。 忙しい毎日のなかでは、疲れやストレス、体調不良に気づいていながら、改善しようとするまでには至らないのが実情です。しかし、未病の状態を放置すると未病が悪化し、やがてさまざまな病気へとつながります。
未病の段階でいち早く治療を開始すれば、病気になる前に、本来の健康な心と身体を取り戻すことができます。
不安・イライラ・抑うつ気分・不眠など、メンタル症状の「漢方薬治療のメリットとデメリット」
【メリット】
①メンタル症状に使う西洋薬に多い、翌日に続く眠気やだるさがない。
②西洋薬では効果が強すぎるときに調整しやすい。
③西洋薬に比べて副作用のリスクが少ない。
④西洋薬の「薬の量の増えすぎ」を予防できる。
⑤依存性がないので、症状改善時に薬の減量・中止がしやすい。
【デメリット】
(毎日服用し体質改善していく薬なので…)
①西洋薬に比べて、即効性が少ない。
②味やにおいが独特で、飲みにくいことがある。
先生からの一言
メンタル症状に漢方薬を使う際に大切なことをお伝えします。
漢方では同じ症状であっても体質や症状発生の期間によって、処方するお薬が変わってきますので、一人一人の体質(証)に合った漢方を処方する必要があります。そのため信頼できる漢方専門医に相談する事が大切です。
ストレスやイライラを「自分の性格のせい」とか「仕事が忙しいから」ということにしないで、身体に影響が出る前に、心が疲れてきたな?と思ったら、すぐに相談に来てください。自分の生活に関わりのない誰かに話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることもあります。
漢方の診察では、そんな治療法もあるので、診察時間は初診で1時間取っています。まずはお気軽にご連絡ください。
今回、ご紹介した「メンタル改善」は、当院の芦田先生と古川先生が実施しています。
芦田明日香先生と古川裕三先生の診察治療は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜20:00まで受けられます。また、土曜日でも診察治療が可能なので、仕事の後や昼間の忙しさの後でもご連絡いただけます!メンタルの不調でお悩みの方は是非一度相談にいらしてください。
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2021年03月22日
3/20 春分の日企画!「肝」をいたわる薬膳料理レシピ
中国4千年の「中医学(漢方医学)」の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じた薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ第五弾!
3月の薬膳料理レシピは、春の季節に大切な「肝の養生」がテーマです。
中医学では、春は「肝」へのダメージが大きくなるといわれています。「肝」は自律神経 のバランスを調整したり、解毒や排毒の調整などを行っている臓器なので、「肝」がダメ ージを受けると、心と身体に様々な不調が現れます。また春の季節は、まだまだ風も強く 寒暖差が激しいため、身体や心に悪影響を及ぼす「風邪(ふうじゃ)」が原因で、頭痛、 花粉症、皮膚のかゆみなどが悪化する事があります。
「肝」を補う薬膳料理で「イライラ」改善対策
漢方理論の一つ「五行学説」では、季節は、肝臓・心臓・ひ臓・肺・腎臓の5つの内臓に 関連していて、「五味五色」という考えがあります。「五色」は緑、赤、黄、白、黒。 「五味」は酸味、苦味、甘味、辛味、しょっぱさです。また、「肝臓」は感情をコントロ ールする臓器でもあるので、肝臓が弱り熱を持ってくるとイライラしやすくなってきます。
五行学説では、春のこの時期は「肝をいたわらなくてはいけない」季節にあたり、肝臓に優しい食材は、五味五色で言うと緑色の食材と酸味のある食材となります。
難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、いつもの食材が 「薬膳」に!
さぁ、これからのやってくる春の季節の不調に備えて「薬膳料理」を楽しみましょう!
「肝」に効く、イライラを抑えるレシピ
「あさりと菜の花のボンゴレスパゲッティ」
調理時間: 15分
材料 (2人分)
あさり(殻付き)・・・ 350g 菜の花・・・・ 1/2束 白ワイン・・・ 70cc
(白ワインがなければ、日本酒や調理酒でも代用できます)
オリーブオイル・・・大さじ4 にんにく・・・・ 1 かけ
唐辛子(輪切り)・・・ 2本
バター・・・ 10g
パセリ(みじん切り)・・・適量
大葉・・・ 3枚 パスタ・・・ 180g
★菜の花は、今の季節のお野菜です。今の季節は、上海でも「春花」としてスーパーの店 頭に並んでいます。
(菜の花売り場)
(下ごしらえ)
★500mlの水に大さじ1の塩を入れます。この塩水をあさりの頭が少し見えるくらいまでかぶぜ、暗いところで2時間以上おいて、砂抜きをします。
【つくり方】
①菜の花は葉と茎とで半分に切り、茎が太い場合は縦半分にさらに切ります。
②にんにくは芯の部分を取り、スライスします。
③大葉は千切りに、唐辛子は輪切りにします。
④フライパンにオリーブオイルとにんにくスライスを入れ、弱火で炒めていく。オリーブオイルが冷たいところににんにくを入れるのがコツです。
⑤にんにくに香りが出たら、唐辛子を入れ、殻をよく洗ったあさりと白ワインを入れて、 強火で蓋をします。
⑥あさりの殻が空いてきたら、あさりをフライパンから取り出しておきます(あさりの身が硬くなるのを防ぐため)フライパンのソースはそのまま残しておきます。
⑦別の鍋を用意し、たっぷりのお湯に塩を入れて、パスタをゆでます。
⑧パスタの袋に書いてある茹で時間の1分前になったら、パスタを茹でているお鍋に菜の花の芯→菜の花の葉の部分の順に入れ、一緒に1分間ゆでます。
⑨アサリを取り出した6のフライパンのソースにパセリとバターを加え、弱火で温めます。
⑩茹でたパスタと菜の花と、あさりを一緒にフライパンに入れて、全体にソースを絡めます。
⑪お皿に盛り付けて、全体に千切りの紫蘇を散らしたら出来上がり!
古川先生による「肝の養生」の薬膳食材講座
今回、レシピ監修をされた古川先生に、肝臓をいたわる食材を教えてもらいました。
あさり
アサリには豊富なミネラルがたっぷり入っています。カルシウムやカリウム、亜鉛、鉄な ど、ビタミン B12 の含有量は、貝類の中で No.1 だとか!中医学では、肺の頑固な痰を軟 らかくし排泄する作用や胃酸をコントロール効果もあります。汗をかきやすく、皮膚がかぶれやすい人にもお勧めの食材です。
菜の花(緑色の野菜)
菜の花は「アブラナ」のことで、なたね油は菜の花の種からできます。黄色い花は春を感じさせる風景です。春の季節に貧血などで眩暈が起きやすい人は、「鉄分」や「葉酸」を 多く含む菜の花がお勧め。身体を温める野菜なので、春の冷たい風で膝が冷える人にもい いでしょう。ただし、口内炎や皮膚炎がある人は少なめに摂取してください。また、緑の 野菜は肝臓をきれいにすると考えられています。旬の春キャベツやニラなどもおすすめです。飲み物でも春分の日から緑茶も飲み始めましょう。
紫蘇(苦みがあり香りのよい食材)
香りのよい山菜や緑の野菜類(セリ、大葉(紫蘇)、クレソンなど)は、春に起こりやす い花粉症やアレルギー症状や、皮膚のかゆみを抑えてくれる効果があると言われています。 また中国では、アクの強い食材(緑の山菜、タラの芽、フキノトウ、ゼンマイなど)を食 べると体内のアク(毒素)を排除してくれると考えられています。「毒をもって毒を制す」ということわざのとおりです。
梅干し
お肉やお酒を多く摂取すると、血がドロドロになり血行不良などを引き起こす原因にもなります。「梅干し」の中に含まれるクエン酸は、このような血行不良の身体を中和する作 用があり、疲労物質である乳酸を分解する機能があります。また、筋肉等に蓄積した老廃 物も排泄させるため、「こむらがえり」などの予防にも良い食材です。また、酸味のある食材(かんきつ類、ウメ、イチゴ、キウイ、パイナップルなど)は、肝臓を元気にすると考えられています。
タンパク質豊富な食材(お肉、お魚、豆腐、納豆、豆乳など)
肝臓の栄養素となるタンパク質を十分に摂ることも大切です。お肉、お魚などの動物性た んぱく質と、豆腐、納豆、豆乳などの植物性タンパク質の、両方をバランスよく摂るようにしましょう。日ごろからストレスがある方、お酒を飲んでいる方は、普段から肝臓に負 担がかかっているので、特にこのようなタンパク質を多く含む食材を摂取するように心がけましょう。
上記の食材の一部は、今回紹介した「あさりと菜の花のボンゴレスパゲッティ」にも入っ ているので、肝を休ませるためにも、是非、作ってみてくださいね!
中国に昔から伝わる春の養生まめ知識
冬は寒さから体を動かす機会や外出時間が減り、運動不足になりがちです。中国のおばあちゃんから「人間も冬は“半冬眠状態”になるよ」という例えをよく聞きます。中医学的にも冬は、人間の身体は寒いとエネルギーをできるだけ使わないようにするので、血液循環も遅くなり、ほかの季節よりも解毒が遅れると考えます。そのため、免疫力が低下し、冬場は寒さと乾燥で風邪をひきやすくなるのです。
しかし、3月20日の「春分の日」を境に、大地の中に暖かさが徐々に生じ、人間の体も目覚め、血の循環が速くなり内臓の動きも活発になります。また11月初旬の立冬から約4か月もの間に身体にたまった毒素を解毒して体外に出そうとする時期なので、肝臓がフル回転し、冬よりより負荷がかかります。そのため、「春は肝臓が弱りがちな季節だ」と伝えられていきました。
立春を過ぎたら、ほかの季節よりも早寝早起きを心がけてください。中医学理論では夜中 の1時から3時に、肝臓が修復されると考えられています。遅くても12時半くらいには布 団に入り、夜中の1時から3時には熟睡するのがおすすめです。また、5月初旬の立夏を迎えるまでお酒を控えめにしましょう。
今回、レシピ監修をされた古川先生は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜20:00まで受けられます。
土曜日でも診察が可能ですので、心身の不調や春先の風邪症状でお悩みの方は、西洋治療や薬膳にも詳しい古川先生に一度相談してみてください。
お問い合わせをお待ちしています。
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2021年03月15日
< Previous Page | Next Page > |