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心が疲れた時、元気になる STEP1.2.3.4!!

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仕事や家事など、職場や家庭で日常的にストレスを感じている人は多いのではないでしょ うか?「ストレスやイライラは、自分の性格が悪いから…」と、自分を責めていません か?

 

そんな辛いストレスやイライラを、漢方は穏やかに軽減させてくれます。

 

今回は、そんなストレスに伴うさまざまな症状別に、心が元気になる対処法をご紹介して いきます。

 

 

こんな気持ちになったことはありませんか?

 

□ これまで楽しんでいたことへの興味が薄れてきた
□ 憂うつ感、焦燥感を感じやすい
□ イライラして怒りやすい
□ 最近、つねに落ち込んでいる
□ 何事も集中することができない
□ 将来のことや今の状況が不安でたまらない

 

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深刻な状況になる前に、今感じているストレスを軽減することで、症状を抑えられる可能 性があります。また、こうしたストレスから来る変化は、誰にでも起こりうることである、 と自覚しておくのも大切です。上記のような不調のサインを知っておいて、自分にあては まっていないかどうかを時々考えてみましょう。

 

 

では、これらのストレスを改善する方法を学びましょう! (STEP1~4)

 

 

STEP1漢方で治療する

 

症状別に漢方で治療しましょう!

 

気分がふさぐ、のどに違和感がある、不安を感じやすい方

 

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【原因】

喉に痰が溜まり、気の流れを妨げてしまうことで不調が生じる「痰気互結」タイプ。咽喉 に梅の種が詰まった感じに似ているので「梅核気」や「ストレス球」などと呼ばれ、悩み が多くなると、胃腸の動きも悪くなるうえ、食欲もなくなる悪循環に陥ります。

 

【漢方治療法】

胃腸の働きを良くする、やや辛めの生薬や、身体の緊張を緩和する香りの強い生薬を調合し、治療を進めていきます。

 

 

疲れやすく汗かき、神経過敏、眠りが浅く夢を見る方

 

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【原因】

心気(エネルギー)の消耗が激しい、または気や血(栄養)が足りないため、身体、特に 心臓に滋養できなくなることで、心が疲れてしまうタイプ。睡眠時間が短い人、鼾(いび き)をかく人、悩みの多い人になりやすい傾向にあります。

 

【漢方治療法】

心気のエネルギーを回復するためには、薬用人参が有効ですが、逆に眠れなくなる人もい ます。そのため睡眠の時間及び質の向上する方法を第一に治療していきます。悩みの多い 人には血を養い、心を穏やかにする生薬を、またいびきをかく人や浮腫みがある人には、 利尿作用のある生薬を調合します。

 

 

イライラして周りにあたってしまうなど、怒りっぽくなってきた方

 

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   【原因】

肝の血が減り身体が疲労しているため、心が寛容になれない状態です。睡眠不足や炭水化物摂取が多い人は、身体に熱が溜まる「肝鬱化火」タイプになりやすく、情緒不安が現れ やすい傾向にあります。

 

【漢方治療法】

漢方でよく使われる生薬「当帰、芍薬」で肝の血を養います。また身体をリラックスし毛 細血管を拡張する生薬を選択し、治療を進めていきます。舌先が赤い場合には、苦い薬を 使うとイライラが減ることも多いです。

 

 

のぼせやすい、精神的に不安定で、なかなか眠れない方

 

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  【原因】

中医学では五行学説に「水と火」の理論があり、腎の「水」が少なくなると、心の「火」 が多くなる状態があります。腎が疲れると、のぼせや将来の見通しが悪くなりやすく、心 の火が多いと睡眠の質が低下します。

 

【漢方治療法】

五行学説の理論を引用し「水と火」のコントロールをします。腎の「水」を補い身体に潤 いを与え、心の「火」を制御していくように治療します。また、精神が不安定な人には 「血」を養い心を穏やかにします。

 

 

貧血気味、疲れが取れない、ぐっすり眠れない方

 

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  【原因】

胃腸の消化吸収の働きが悪い「脾虚」の状態で、身体の「気と血」栄養のバランスが悪い ため、心臓を養うことができず元気が減退していることが原因です。睡眠の質が低下して くると、メンタルの乱れに陥りやすい傾向にあります。

 

【漢方治療】

脾臓を健康にする黄色い生薬で「気と血」を補い、自分の体内でも「血」が生産できるよ うに体質を改善します。また、血を養い睡眠の安定化をはかり、メンタルの乱れを予防す る生薬を調合し、治療を進めていきます。

 

 

  先生からの一言

 

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漢方薬を飲んだ後、身体が滋養してくると自然に心の元気が出てきます。 漢方を服用し心の元気が少し回復したら、以下の STEP2~4にチャレンジしてみましょ う。元気になるまでには個人差があります、焦らずに一歩一歩、心と身体を養いましょう。

 

 

STEP2 十分な休養をとる

 

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「休養」は疲労やストレスと関連があり、2 つの要素からなっています。

 

1 つは「休むこと」です。仕事などによって生じた心身の疲労を回復し、本来の活力ある 状態に戻していきます。

2 つ目は「元気を養うこと」です。英気を養い、身体的、精神的、社会的な健康能力を高 めていきます。

 

「休養」といっても、単に家でごろごろして過ごすだけでは真の「休養」とはなりません。 質の高い睡眠を十分にとったり、リラックスしたり、自分と向き合う時間をつくったりす ることで、心身のエネルギーをチャージすることが重要になります。体力、気力を養い、 明日へ備えることなどが真の休養につながります。

 

過去記事「ストレスの改善方法を学びましょう!」≫ 

 

 

STEP3リフレッシュ方法を探す

 

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リフレッシュ方法は心と体の双方をケアすることが大切です。まず、心のリフレッシュでは、疲れた心を上手に休ませてあげるのがポイント!たとえば、買い物に出かける、美味しいものを食べに行く、自分の趣味に没頭する、などです。次に、体のリフレッシュでは、良質な睡眠を取る、マッサージや温泉で癒される、スポーツで汗を流してスッキリする、などです。自分に合った体力、気力のチャージ方法を見つけて、積極的に行いましょう。

 

 

STEP4 生活習慣を変えてみる

 

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健康的なライフスタイルはストレスケアの基本となりますので、以下の項目でできることから始めてみましょう!

                        

①十分な睡眠をとる

②規則正しく食事をとる

③適度に運動を行う

④できれば禁煙をする

⑤お酒を飲む場合は、適度な量を心掛ける

                        

 

ストレスが身体に及ぼす影響

 

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仕事や家事などでストレスが溜まると未病をまねいて、その未病が仕事や家事にも影響するという悪循環が起こりやすいとされています。 忙しい毎日のなかでは、疲れやストレス、体調不良に気づいていながら、改善しようとするまでには至らないのが実情です。しかし、未病の状態を放置すると未病が悪化し、やがてさまざまな病気へとつながります。

 

未病の段階でいち早く治療を開始すれば、病気になる前に、本来の健康な心と身体を取り戻すことができます。

 

 

不安・イライラ・抑うつ気分・不眠など、メンタル症状の「漢方薬治療のメリットとデメリット」

 

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  【メリット】

①メンタル症状に使う西洋薬に多い、翌日に続く眠気やだるさがない。

②西洋薬では効果が強すぎるときに調整しやすい。

③西洋薬に比べて副作用のリスクが少ない。

④西洋薬の「薬の量の増えすぎ」を予防できる。

⑤依存性がないので、症状改善時に薬の減量・中止がしやすい。

 

  【デメリット】

(毎日服用し体質改善していく薬なので…)

①西洋薬に比べて、即効性が少ない。

②味やにおいが独特で、飲みにくいことがある。

 

 

  先生からの一言

 

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メンタル症状に漢方薬を使う際に大切なことをお伝えします。

漢方では同じ症状であっても体質や症状発生の期間によって、処方するお薬が変わってきますので、一人一人の体質(証)に合った漢方を処方する必要があります。そのため信頼できる漢方専門医に相談する事が大切です。

ストレスやイライラを「自分の性格のせい」とか「仕事が忙しいから」ということにしないで、身体に影響が出る前に、心が疲れてきたな?と思ったら、すぐに相談に来てください。自分の生活に関わりのない誰かに話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることもあります。

漢方の診察では、そんな治療法もあるので、診察時間は初診で1時間取っています。まずはお気軽にご連絡ください。

 

 

今回、ご紹介した「メンタル改善」は、当院の芦田先生と古川先生が実施しています。

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芦田明日香先生と古川裕三先生の診察治療は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜20:00まで受けられます。また、土曜日でも診察治療が可能なので、仕事の後や昼間の忙しさの後でもご連絡いただけます!メンタルの不調でお悩みの方は是非一度相談にいらしてください。

 

 

 

 

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