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冬に弱りがちな「腎」を補う!2月の薬膳レシピ

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中国4千年の「中医学(漢方医学)」の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じた薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ第十二弾!

 

2月の薬膳レシピは、冬に弱りがちな「腎を補う」がテーマです。

 

では、実際、腎の機能が弱ると、どのような症状がでるのでしょうか?

 

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上記の症状に思い当たる方は、腎の生理機能が正常に働いていない可能性があります。

また、これらの症状が寒邪によって冬場に悪化する恐れも。そうならないために、冬は腎の機能を補うことが大切です。
「腎」を養生させるには、身体を冷やさないように心がける、温かい食事をとるとともに、 「腎」を補う黒い食べ物を積極的に食べるのがおすすめです。

 

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「薬膳」と聞くととてもハードルが高いイメージがありますが、季節や体質・体調を考慮 して、ふだんからの食材の特性を組み合わせることも、立派な「薬膳」です。

 

難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、いつも食材が「薬膳」 に!

 

さあ、「腎」を補う食材を使って、冬の養生を始めましょう!

 

 

 

黒豆の炊き込みご飯&プーアール茶

 

黒豆での炊き込みご飯の仕上がりは、まるでお赤飯のような美しい色!

黒豆の効能もまるごと頂くことができる調理法で、かつ手軽なので毎日の献立に活かしてみてください。

 

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調理時間: 20分

 

【材料】 (4人分)

お米・・・ 2 合
黒豆(乾燥)・・・ 50g
昆布(だし用)・・・ 15cm
黒きくらげ・・・ 50g
干しエビ・・・大さじ 3
生姜・・・ 1 かけ
万能ねぎ・・・少々
水・・・ 400cc
酒・・・大さじ 2
塩・・・小さじ 1

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【下ごしらえ】

 

黒豆は前の日の夜に、400ccの水に黒豆50gと昆布 15cmを入れ水に浸けておきます。
★黒豆の戻し汁は使うので、捨てないで!

 

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【作り方】

 

1) お米2合を洗って、ざるにあげておきます。

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2) 生姜をみじん切りにし、黒きくらげは、生の場合はそのまま細切りにします。(黒 きくらげが乾燥の場合は、水で戻してから細切りにしてください)

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3) 万能ねぎは小口切りにします。

4) お米を炊飯器に入れ、前日に浸けておいた黒豆と昆布をざるに上げて、加えます。

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5) 黒豆の戻し汁に水を足して 400cc にして、4)の炊飯器に戻し汁 400cc を入れます。

 

6) 炊器に黒きくらげ、干しエビ、生姜を入れ、酒大さじ 2 と塩小さじ 1 を加、全体を 混ぜたら炊飯器のスイッチを入れます。※(普通炊き)で大丈夫です。

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※全ての材料を入れたところ

 

7) 炊きあがったら、器に盛り付け万能ネギをのせて出来上がり! プーアール茶とともにお楽しみください。

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ワンポイントアドバイス

★白米の代わりに「黒米」を使うと、更に補腎効果も高まります。
★具材に「ひじき」や「黒ゴマ」「くるみ」を足しても効補腎果が高まります。

 

 

古川先生による「補腎」の薬膳食材講座

 

今回、レシピ監修をされた古川先生に、冬に弱りがちな「腎」を補う食材を教えてもらいました。

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「黒豆」

 

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腎を養い、身体の中の毒を排泄する働きを助けます。更年期や生理前に肌荒れが多い人や、 身体がむくむ人、眩暈がよくある人、足腰が重だるい人に良い食材です。妊娠中に、風邪を引きやすい人や、腰が痛いときも食べるといいでしょう。

 

「昆布」

 

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体内の痰(ここでいう痰とは、咳と伴にでる痰だけでなく、水分代謝の低下から生じた体 に不必要な水の事もいいます)や脂肪など、不必要な物を、体液の流れを良くしながら体外へ排出する働きがあります。また、肝機能・胃・腎機能を補う効果が高い食材です。

 

「黒きくらげ」

 

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胃腸の状態(腸内環境)を調え、胃腸の熱毒を排泄し、腎臓の負担を軽減する効果があります。お腹が張りのあるひとや、痔核がある人に良い食材ですが、鉄やビタミンDも含まれるので、慢性の皮膚病や貧血の人にもおすすめの食材です。

 

「プーアール茶」

 

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胃腸の機能を高め、食の滞りを解消し、食前・食中に飲むと血糖値やコレステロールの上昇を抑えてくれる効果があります。また、腎を補うだけでなく、便秘や風邪、発熱、二日 酔いの改善にも効果的なお茶と言われています。

 

 

古川先生が選ぶ「補腎」の薬膳料理

 

ご自宅でのお食事はもちろん、外食でもこれら黒い食材を意識してメニューを選べば、 日々の食事で「腎」の養生ができますよ。

例えば・・・

 

【ひじき】

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【鴨南蛮そば】

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【黒ゴマプリン】

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【亀苓膏(グイリンガオ)】※日本では亀ゼリーと呼ばれています

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ドクターからの一言

 

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古川先生

 

漢方における「腎」は、成長・生殖の働きも含んだ、生命の素となるエネルギーの源と考えられています。つまり、臓器としての腎臓だけでなく、泌尿器・生殖器・内分泌系の機 能や、生まれたときから人が大切にもっている「気」を蓄えている性質なども含めて、「腎」として捉えています。木で例えるならば、一番大事な根っこの部分といえるでしょう。

 

しかし、冬はこの「腎」の働きを弱くしてしまう季節だと言われています。人間の身体の根っこの部分が弱ってしまうと、様々な不調を引き起こしてしまいます。今、西洋医学では治りづらいと言われている「不妊」や「耳鳴り、突発性の難聴」、「夜間頻尿」なども、 漢方ではこの「腎」の働きをコントロールすることから治療を始めます。

 

 

BODY&SOULメディカルクリニックでは、経験20年以上の老中医と呼ばれる婦人科専門医や、内科専門医が在籍しています。西洋では治りにくい症例も多数、治療している先生方なので、お悩みの方は是非、ご相談ください。

 

 

 

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