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寒さに備える!「カンタン!薬膳料理」
中国4千年の「中医学(漢方医学)」の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じ た薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ第一弾!
11月の今回の薬膳料理レシピは、冬に負担がかかりやすい「腎」がテーマです。 11月7日。暦の上では冬。これからやってくる寒い季節に備える「冬の養生法」と共に、 家庭で手軽に作れ、体を芯から温めるレシピをご紹介します!
「腎」を補う薬膳料理で「冷え症」対策
昔から「冷えは万病のもと」と言われ、寒い季節には「腎」に負担がかかります。
「腎」というのは腎臓などの泌尿器系で、発汗による水分代謝が減ることから、手足が冷 えるほか、トイレが近くなる、肩が凝る、血の巡りが悪くなるなどの症状が出やすくなります。
そのため、寒い時期の食生活の基本は「腎」の働きをサポートする食物を取り入れること が大事。ここでは薬膳を普段の生活に取り込めるよう、冷え体質改善のためのレシピを紹介します。
難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、いつもの食材が 「薬膳」に!
さあ、冬の風邪や冷えの対策に、これからやってくる寒い季節に「薬膳料理」で備えましょう!
身体を温める「薬膳ジンギスカン炒め」
<調理時間>漬け込み 30分+調理20分
材料 (2人分)
ラム肉(薄切り)・・・ 200g
<つけダレ>
下記のAの材料を1つのボールに全て入れておきます
A酒・・・大さじ 1 Aみりん・・・大さじ 1
Aはちみつ・・・大さじ 1/2
A醤油・・・大さじ 2
Aしょうが(すりおろし)・・・ 1 かけ分
Aニンニク(すりおろし)・・・ 1 かけ分
A玉ネギ(すりおろし)・・・ 1/8 個分
Aりんご(すりおろし)・・・ 1/8 個分
A一味唐辛子・・・・お好みで
ニラ・・・ 1/2 束
モヤシ・・・ 1/2 袋
玉ネギ・・・ 1/2 個
ニンジン・・・ 1/4 本
塩コショウ
ゴマ油
【作り方】
①<つけダレ>A の材料をボウルに入れて混ぜ合わせ、ラム肉を30分程漬けます。
②ニラは3cm幅に、玉ねぎはむいて1cm幅に、にんじんは皮をむいて細切りにします。
③もやしは水で洗ったら、手で食べやすい長さにちぎっておきます。
④フライパンにごま油(適量)をひいて中火にかけ、ニラ・もやし・玉ねぎ・にんじんを 入れて炒めます。野菜にある程度、火が通ったら、塩こしょう(適量)をして味を整え、 大皿に盛り付けます。
⑤同じフライパンにごま油(適量)を足し、つけダレに漬け込んでおいたラム肉を、つけ ダレごとフライパンに入れて、中火で炒め、火が通ったら盛り付けておいた野菜の上に乗 せて、出来上がり。
古川先生による「冬」の薬膳食材講座
今回、レシピ監修をされた古川先生に、冬の様々な症状に良い食材を教えてもらいま した。
代表的な冬の養生食材には以下のようなものがあります。
羊肉:本草学的に身体の「陽気」を補う、非常に良い食材の 1 つ。「血」を養い心が穏や かになる効果もあるので、女性にも食べてもらいたい食材です。また、男性にとっては 「腎陽」を養う効果があるので、筋力強化にも優れた食材としても取り入れて欲しい食材 です。
ニラ:膝や腰を温める作用があるので、下半身が冷える人には効果的な食材です。また、 高脂血症の予防にも優れた食材です。
リンゴ:身体を暖める食材は咽喉が渇きやすくなるため、リンゴを一緒に食すといいでし ょう。りんごは肺を潤す作用があるため、のどや皮膚の乾燥が緩和されます。
生姜:胃腸を温める作用にすぐれているため、お腹が冷えて胃が痛い人や食が細い人にも 効果的な食材。また、妊娠中の悪阻(つわり)には、生姜を試してみてください。
玉ねぎ:心臓を助け、血を全身に行きわたらせる効果があります。
症状別!おすすめの「冬」の薬膳食材
次に具体的な症状を改善するための、おすすめの食材を聞いてみました。
★血行を改善する食材
ネギ、生姜、ラッキョ、玉ねぎ
★頻尿の方に
くるみ、南瓜の種、銀杏
★体温調節が乱れている方へ
ブルーベリー、ラズベリー、ぶどう、柿
症状を改善するため、これらの食材が入っているメニューを食べてみてください!
今回、レシピ監修をされた古川先生は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜 20:00 まで受けられます。土曜日でも診察が可能ですので、少しでも身体に不調のあ る方は、西洋治療や薬膳にも詳しい古川先生に一度相談してみてください。 お問い合わせをお待ちしています。
- 中医学の知ってて得する(Wechat配信)記事
- 2020年11月16日