冷えに効く!ツボ押し

【大椎(だいつい)】

 

1

 

首を前に倒した時に飛び出る骨の下にあるくぼみが大椎(だいつい)のツボです。

 

身体を温めたり活動性を高めたりする「陽気(ようき)」のうち、特に病気から身体を守る働きがあるのが「衛気(えき)」です。 大椎は「衛気」の巡りを良くすると言われています。

 

このツボは特に肩周りの冷えに効果的で、その他風邪の引き始めや肩こりなどの治療にも使われます。ホッカイロやドライヤーで温めると効果的です。

 

 

 

【命門(めいもん)】

 

2-500x350

 

命門(めいもん)のツボは背中側おへそのちょうど裏側にあります。

 

命の門という名の通り、中医学では生命の根本となる臓器と言われる「腎」と関わりの深いツボです。この「腎」は身体全体の温かさの源ともなっています。

 

このツボは特に腰回りと下半身の冷えに効果的で、他に虚弱体質や婦人科系の病気などの治療にも使われます。ホッカイロやドライヤーで温めると効果的です。

 

 

 

【中極(ちゅうきょく)】

 

3-500x350

 

中極(ちゅうきょく)は身体の中心の線上にありおへそから指四本分下がった場所にあります。

 

頭から足の先までの身体の真ん中にあるという意味の名前のツボです。

 

このツボは特に腰回りから下半身の冷えに効果的で、その他泌尿器系や婦人科系などの治療にも使われます。ホッカイロやドライヤーで温めると効果的です。

 


 

保険のこと、漢方、鍼灸治療についての疑問、どの先生に診てもらえばいい?などなんでもご質問ください

 

→なんでも相談はこちら

 

→診察予約はこちら

 

 

 

 

 

〜「乾燥肌」の漢方治療・養生法〜

人の肌は適度に潤っていることで正常な機能を果たし、外界の刺激から身体を守ってくれます。乾燥がひどくなると痒みを伴ったり、肌の表面が粉をふいたり、裂けてしまうこともあります。保湿のケアと同時に身体の中から潤いと栄養を補うことで肌の健康を保つことができます。生活養生も大切です。

 

乾燥肌イラスト

 

【乾燥肌の主な分類(中医学)】

 

① 肌の潤いや栄養が不足している(太腿や腕が乾燥しがち)

 

② 身体に老廃物が溜まっていて皮膚に炎症が起きている(関節の内

  側が乾燥しがち)

 

③ 身体に老廃物と熱がこもっていて皮膚に炎症が起きている(頭皮

  が乾燥しがち)

 

④ ストレスにより肌が乾燥する

 

 

【乾燥肌の治療養生法】

 

①   肌の潤いや栄養が不足している

 

特徴:胃腸が栄養分を吸収する力が弱く、肌に潤いと栄養(血)を与えることができ

   ないために乾燥してしまうタイプです。このタイプは食欲がなかったり胃もた

   れをしやすい方が多く、食事も偏りがちです。特に太腿や腕が乾燥しやすくな

   ります。

 

治療:胃腸を整え、血を補う生薬を処方

 

養生:×唐辛子、生クリーム、濃いお茶など

   小松菜、ナツメ、牛筋など

 

 

② 身体に老廃物が溜まっていて皮膚に炎症が起きている

 

特徴:身体に老廃物(湿気)が溜まり、肌の表面は乾燥しているように見えますが

   、かきむしると浸出液が多く出てきてジュクジュクします。皮膚が炎症を起

   こしやすくなっていて、痒みもあります。このタイプは関節の内側に症状が

   出る傾向にあります。

 

治療:胃腸の調子を整える生薬

   +身体の湿気を排泄する生薬を処方

 

養生:×チョコレート、ラーメン、パン、揚げ物など

   白菜、ハトムギ、キャベツ、ゴボウなど

 

 

③  身体に老廃物と熱がこもっていて皮膚に炎症が起きている

 

特徴:身体に老廃物(湿気)と熱がこもっていて、肌の表面が赤くなりやすいタイプで

   す。イライラしやすい傾向にあります。このタイプの方は頭皮が乾燥して痒く

   なることが多いです。

 

治療:老廃物と熱を排泄させる生薬

   +痒みを抑える生薬を処方

 

養生:×お酒、バター、脂肪の多い肉など

   アサリ、漬物、梅干しなど

 

 

④ ストレスにより肌が乾燥する

 

特徴:緊張やストレスにより血行不良となり、肌の表面に潤いや栄養が行き届かず、

   乾燥が起きるタイプです。このタイプの方は、緊張により毛細血管が収縮し

   やすいので手足が冷える傾向にあります。

 

治療:心を落ち着かせる生薬

   +血行を改善する生薬を処方

 

養生:×四川鍋、焼酎、ラム肉など

   パパイヤ、菊花、セロリなど

 

 

【乾燥肌の治療が得意な老中医の診察室】

 

施建芳 先生

 

dr

 

Aさんは上海在住の50代の女性です。毎年冬になると肌が乾燥し、温まると痒みが出て困っていました。初診時、唇はガサガサし、手足は乾燥してひび割れていました。

 

施先生はまずAさんの肌の状態を確認してから、体調について聞いていきました。すると、よくお腹を壊しやすく、寒がりで身体がなかなか温まらないということがわかりました。顔色は黄色っぽくて艶がなく、舌の色は淡い色をしていました。施先生は手首の脈を触り、細くて緊張した脈をしていると指摘しました。

Aさんはもともと消化器系が弱く、栄養分を消化吸収できないことにより肌への潤いと栄養が不足しており、さらに秋から冬にかけて空気が乾燥する時期が重なり症状が出ていると施先生は判断しました。

 

治療は漢方の内服をしてもらうことになりました。身体のバリア力を高めながら肌に潤いと血液をしっかりと与え、痒みを抑える生薬を中心に、胃腸の働きを考慮して生薬を組み合わせて治療を行いました。

普段の生活では、水分をこまめにとるように、クコの実、ナツメ茶、蜂蜜茶、梨湯などを飲むようにアドバイスをしました。

 

漢方を飲み始めて一カ月後、皮膚の痒みが治まり、肌に潤いが出てきました。それと同時に胃腸の調子も良くなり、食欲が出てきてお腹を壊すこともなくなりました。

二カ月後、艶が無く黄色っぽかった顔色が良くなり、唇や手足の乾燥も無くなり、肌がつやつやとしてきました。冷えも改善され、症状がすべて無くなったため、治療終了となりました。

 

 


 

 

診察予約はこちら

 

 

 

なんでも相談はこちら

 

 

★保険についてのご質問、漢方ってどうやって飲むの?苦い?

どの先生に診てもらえばいい?などなんでもご質問ください

 

 


 

 

■バックナンバー

 

「風邪&咳」の漢方治療・養生法

 

「冷え性」の漢方治療・養生法

 

「睡眠障害」の漢方治療・養生法

 

「生理痛」の漢方治療・養生法

 

「アトピー」の漢方治療・養生法

 

「生活習慣病」の予防・養生法

 

「繰り返す下痢」の漢方治療・養生法

 

「むくみ」の漢方治療・養生法

 

「腰痛」の漢方治療・養生法

 

「慢性鼻炎」の漢方治療・養生法

 

「胃痛」の漢方治療・養生法

 

「不妊症」の漢方治療・養生法

 

「長引く咳」の漢方治療・養生法