イライラ・ストレスに効く!ツボ押し

【太衝(たいしょう)】

 

taisyou

 

太衝は足の甲にあります。

足の甲の親指と人差し指の間を足首側にたどっていくと、指が止まる場所があります。

足の親指につながる骨と人差し指につながる骨の交わる場所の手前です。そこが太衝です。

 

太衝にはストレスや緊張をほぐし、神経の高ぶりを落ち着かせる働きがあります。

押してみて痛い場合は無理に刺激せず、優しくさすってください。

太衝のツボはイライラ、ストレス、緊張の他、不眠、のぼせ、めまいや生理痛の治療にも使われます。

 

 

【神門(しんもん)】

 

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神門は手のひら側の手首の横ジワの上、小指の下あたりにあり、くぼんでいます。

「神」とは精神や思考活動のことを言い、それが出入りする場所ということで神門という名前がつけられています。

 

神門のツボは気持ちを落ち着かせる働きがあります。

神門のツボはヒステリー、不安、不眠などの他、どうきや心臓疾患などにも効果的です。

 

 

【労宮(ろうきゅう)】

 

toukyu

 

労宮は手のひらのだいたい真ん中のあたり、手を自然に握った時に中指が当たる場所にあります。人差し指と中指の骨の間でやや中指側に位置します。

 

労働をする手の中心にあることから労宮という名前がつけられています。

 

労宮のツボには気持ちを落ち着かせ、神経の高ぶりを抑える働きがあります。

不安、イライラ、不眠、手の汗、どうき、胸の痛み、口内炎などに効果的です。

 


 

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〜「咳・喘息」の漢方治療・養生法〜

上海で生活をしている日本人の多くが心配をしている呼吸器系のトラブル、咳が出やすい方、喘息持ちの方は症状が悪化しやすい傾向にあります。

咳が続く方、喘息の方は環境や食生活を見直し、漢方薬で体質を改善することで症状が落ち着くことがあります。

 

咳イラスト

 

【咳・喘息の症状の主なタイプ(中医学)】

 

① 黄色い痰が多く咳が出る

 

② 白い痰が多く咳が出る

 

③ 乾いた咳が夜に多く出る

 

④ 透明な鼻水が咽喉に流れ咳が出る

 

⑤ 動くと咳が出て呼吸が苦しい

※上記以外の咳・喘息のタイプもあります。症状がある方は中医師にご相談ください。

 

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【咳・喘息の症状のタイプ別漢方治療・養生法】

 

① 黄色い痰が多く咳が出る

 

特徴:身体に湿った熱が溜まっているタイプです。感染症や炎症を起こしており、粘

   り気のある黄色の痰が特徴で、熱っぽかったり、むせるように咳きこんだり、

   胸が苦しかったりすることがあります。

 

治療:熱を冷まし解毒をする漢方と痰を排泄する漢方

 

養生:×お酒、揚げ物、ケーキなど

   セロリ、ルッコラ、菊花など

 

 

② 白い痰が多く咳が出る

 

特徴:身体に湿が溜まっているタイプです。飲食物の不摂生や消化器系の働きが弱い

   ことなどにより水分の運搬と排泄が滞り、痰となって咳を起こしやすくなりま

   す。食欲が無かったり、お腹の調子が悪かったり、元気がなく疲れやすかった

   りする人が多く、ジュクジュクするタイプのアトピーを併発していることもあ

   ります。

 

治療:消化器系の働きを改善する漢方と痰を排泄する漢方

 

養生:×お酒、揚げ物、甘いものなど

   ミカンの皮を乾燥させたもの、冬瓜、トウモロコシのヒゲ茶など

 

 

③ 乾いた咳が夜に多く出る

 

特徴:呼吸器系の潤いが減っているタイプです。痰は少なく、乾いた咳が特徴で、口

   や咽喉の乾燥感があり、夜になると悪化する傾向があります。肌も潤いが無く

   カサカサしていたり痒みが出たりすることもあります。

 

治療:肺に潤いを与える漢方

 

養生:×香辛料、羊肉、ミカンなど

   梨、ユリ根、銀杏など

 

 

④ 透明な鼻水が咽喉に流れ咳が出る

 

特徴:肺の気が低下して免疫力が低下しているタイプです。白っぽい顔色をしてお

   り、風邪を引きやすく治りにくく、気候が変化するとすぐに咳が出る傾向に

   あります。

 

治療:気を補い、免疫力を調整する漢方と鍼治療

 

養生:×冷えたビール、アイスクリーム、海鮮など

   梅干し、蓮の実、薬用人参など

 

 

⑤ 動くと咳が出て呼吸が苦しい

 

特徴:「腎」の機能が低下しているタイプです。中医学の「腎」は西洋医学の腎臓そ

   のものではなく、生命力や若さ、生殖機能や水分代謝などと関係が深い臓だと

   されています。また、肺が吸い込んだ気を身体の奥に引き込む(深い呼吸をす

   る)るのも腎の働きによるものだと考えられています。

   このタイプの方は慢性的に咳をしており、動いたり運動をしたりすると咳が悪

   化し呼吸が苦しくなる傾向にあります。身体の機能が未成熟な子供や病人、老

   人などに多く、子供の場合は成長と共に改善していくこともあります。

 

治療:「腎」を補い、身体を強くし、呼吸を深くする漢方

 

養生:×疲労、冷え、ハウスダストなど

   クルミ、五味子茶、紫蘇の実など

 

 

【呼吸器科の老中医の診察室】

 

施紅 先生

 

施紅0

 

上海在住のAさん、もともとアレルギーもあり、風邪も引きやすい体質でした。空気の悪い日に咳が出るようになり、咳が出ると西洋の病院へ行き、吸入をしたり西洋の薬を服用したりしていましたが、服用をやめるとまたすぐ咳が出るというのを繰り返していました。 今回は風邪を引いた後の咳が止まらず、当クリニックを受診されました。

 

診察の結果、Aさんは呼吸器の抵抗力が弱く(肺気虚)アレルギーもあり咽喉が敏感で刺激を受けやすい状態であると施先生は判断しました。

呼吸器の抵抗力が弱い方は、風邪を引きやすく、その後の症状の回復も遅い方が多く見られます。

先生は咳を止める生薬の他に、身体の抵抗力を高める生薬をメインで使用し、炎症やアレルギー症状を抑える生薬を補佐的に使用しました。

先生からは、胃腸に負担がかかるものやお酒、辛いものは控えるように指導がありました。

 

咳の他に、疲れやすい、身体がだるいなどの症状があり、咳が治まった後もしばらく漢方の服用を続けました。

 

現在は風邪を引くことは減り、引いてもすぐに治るようになりました。

空気が悪い日は咽喉に痰が少し絡まりますが、咳の発作は出なくなりました。

 

 


 

 

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