老中医の診察室〜症状別漢方治療・養生法〜

〜「腰痛」の治療法〜 Part2

発症すると日常生活にも支障をきたす腰痛の悩み、検査をして原因が特定できる腰痛と、原因がはっきりしないものの痛みがある場合があります。

また内臓疾患により腰痛が出る場合もあるので注意が必要です。

 

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【腰痛の主な分類】

 

① 椅子に座ると腰が痛む

 

② 朝起きる時に腰が痛む

 

③ ぎっくり腰

 

④ 腰が痛く痺れもある

※この他にも腰痛の分類があり、内臓疾患により腰の痛みが出る場合もあります。 症状がある方は医療機関を受診してください。

 

 

【腰痛の分類別治療法】

 

① 椅子に座ると腰が痛む

 

特徴:骨盤の位置が悪く腰の筋肉群が疲労しているタイプです。

   また、腰や下半身のだるさを伴う場合は「腎」が衰えている可能性があります

   。中医学の「腎」は腎臓そのものではなく、生命力や生殖器系、若さ、腰や下

   肢の強さと関係が深いとされており、腰の痛みやだるさなどは「腎」の衰えと

   関連づけられることがあります。

 

治療方法:骨盤調整をし、下半身を滋養する生薬を処方します。

 

 

② 朝起きる時に腰が痛む

 

特徴:睡眠を取っても、筋肉疲労が回復していないタイプです。

   夜寝ている間は血流が悪くなりやすく、筋肉の疲労がある場合は血行不良が悪

   化しやすく、疲労も回復しにくい傾向にあります。

 

治療方法:運動療法を実施し、疲労回復の生薬を処方します。

 

 

③ ぎっくり腰

 

特徴:重い荷物を持った時や急に屈んだりした時などに、急激な腰痛を引き起こし、

   動けなくなるものです。

 

治療方法:鍼で緊張した筋肉をほぐし、関節を正常に動かすような施術をします。

 

 

④ 腰が痛く痺れもある

 

特徴:筋肉の炎症と、神経痛もあるタイプです。

   背骨からは沢山の神経が出ています。この神経の通り道が圧迫されると痺れを

   感じます。圧迫されている場所により痺れが出る場所が異なります。

 

治療方法:まずは検査をして腰痛の原因を探り、原因に沿って適切な治療方法を実施

     します。

 

 

 

【腰痛の治療が得意な理学療法士の治療室】

 

王文卿 先生

 

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Aさんは上海に住む30代の男性です。長年腰痛に悩み、腰椎の手術をしましたが、かえって痛みが悪化し、腰がこわばり、歩くのも大変な状態になっていました。

 

王先生はAさんの腰の状態を丁寧にチェックしていきました。腰を曲げられる角度や筋肉の状態などを確認し、腰の活動域がかなり狭まっていること、腰の筋肉が萎縮していることを指摘しました。

 

それから理学療法を始めました。まず、腰の活動域を回復させるトレーニングをした後、腰と背骨の手術後のこわばりをほぐし、そしてまた腰の筋肉の機能を高めるトレーニングをしました。また、足の筋肉伸ばし、歩く姿勢を補正しました。

 

王先生はAさんに家でのトレーニング方法を教え、毎日30分~45分ほど家でトレーニングをするように指導をしました。Aさんは王先生に言われた通りトレーニングを続けながら治療に通いました。

 

約二カ月の理学療法を経てAさんは腰の痛みが無くなり、腰の活動域も筋肉の機能も回復し、正常に歩くことができるようになり、治療終了となりました。

 

 


 

 

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