四十肩・五十肩に効く!ツボ押し
【肩井(けんせい)】
肩井は、肩の上のラインのちょうど真ん中にあります。
乳頭から真っすぐ肩へ上がったラインが肩の一番高いラインとぶつかった場所にあります。手で押さえると鈍い痛みがあります。
肩井は肩こりの治療の他、頭痛や目の疲れなどの治療にも使われます。
【肩髃(けんぐう)】
腕を横に水平に上げた時に肩の関節にできるくぼみの前側が肩髃のツボです。
肩峰(肩の骨が体の横側に一番出っ張っている所)と腕の骨の間に位置します。
肩髃とは骨のことです。このツボはちょうど肩の骨の所にあるのでこの名前がついています。
肩髃は肩関節と肩関節付近の炎症や上肢の神経痛などに効果的です。
経絡の通りを良くし、風邪を発散させたり、熱や炎症を鎮めて痒みを抑えたりする働きもあるので、脳卒中の後遺症の半身不随やじんましんなどの皮膚病に使われることもあります。
【肩髎(けんりょう)】
腕を横に水平に上げた時に肩の関節にできるくぼみの背中側が肩髎のツボです。
肩の隙間という意味の名前のツボで、肩峰(肩の骨が体の横側に一番出っ張っている所)と腕の骨の間に位置します。
肩髎は肩関節と肩関節付近の炎症や上肢の神経痛などに効果的です。
脳卒中の後遺症の半身不随、じんましんなどの皮膚病に使われることもあります。
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- つらいときにはこのツボ
- 2017年12月15日
「外反母趾、巻き爪」の治療法
足にトラブルを抱えていると、歩くたびに痛みを伴い、日常生活にも支障をきたすことがあります。当院ではトラブルの発症原因に合わせて治療を行うとともに、必要に応じてオルソティック(医療用インソール)を使って治療を行います。
※オルソティックとは、足部の構造医学から疾患となる原因を追究し、それを改善するために何万もの臨床データをもとに開発された、医療用の中敷きを使った治療法です。
この医療用インソールを使って
① 体幹の安定性を向上させ、姿勢を改善
② 首、腰などのコリや痛みの緩和
③ 正しい歩行ができることで外反母趾や足部のトラブルの改善
などができます。
【足部のトラブルの主なタイプ】
① 外反母趾
② 足の指の巻き爪
③ うおのめ・タコ・イボ
④ 足の裏のひび割れ
※上記以外にも足部のトラブルはあります。症状が出てお困りの方はご相談下さい。
【足部のトラブルのタイプ別治療法】
① 外反母趾
特徴:足の全体構造が崩れてしまい、結果的に母趾が「くの字」に曲がり過度の負荷がかかると痛みを伴う病気です。原因は母趾だけではない為、まずは足全体のどの部分が悪いか見直す必要があります。
治療方法:
・医療用インソール(足底装具)による足全体構造の補正を行います。
・身体の姿勢の改善や歩行機能訓練が中心となります。
② 巻き爪
特徴:爪が内側に巻いていることにより爪の角が刺さり、炎症を起こし痛みを伴う病気です。
治療方法:
・爪の周りの角質を清潔に取り除くことで刺激を減らします。
・足の形や構造上の問題を改善し、悪化しないように補正します。
③ うおのめ・たこ・イボ
特徴:足底の刺激により角質が厚くなるものや、異物の混入、ウイルスなどの原因によるものがあります。
治療方法:
・足の構造を診察し、足底の負荷を軽減するための医療用インソールなどの補正を行います。
・ウイルスや異物などが混入しないように、足の清潔化を指導します。
④ かかとのひび割れ
特徴:かかとの古い角質が厚くなると硬くなり、不衛生になりやすく割れやすくなります。また、血流が滞ることによって起こることもあります。
治療方法:
・まずは、硬くなった角質を取り除くことが大切です。
・医療用インソールで補正し、踵の負荷を軽減させます。
・マッサージを行って、足底の筋膜を柔らかくし血流改善を促します。
【足部のトラブルの治療が得意な理学療法士の治療室】
Scott Blake(スコット ブレーク) 理学療法士
Aさんは上海在住の40代の女性です。両脚の指の付け根が変形して痛み、改善と悪化を40年以上も繰り返してきました。なんとか痛みを和らげたいとのことで来院されました。
初診時、Aさんの足の親指は小指側に「くの字」に曲がり、人差し指と中指の変形もありました。主に左足に症状が見られ、普段運動靴を履いている時は痛みを感じませんが、少しきつめの靴を履いて歩いた後は足の親指の変形している所に激痛が走るとのことでした。スコット先生がAさんの身体のバランスを見ると、両脚の長さが異なりました。そして、Aさんは常に腰痛があると話しました。
スコット先生は、まずは包帯で足を固定し、親指の変形している関節にかかる圧を足全体に分散させることにしました。そして医療用インソールを処方しました。そのインソールを靴に入れて、できるだけ毎日歩くように、立っている時間の八割以内で使うようにと指示をしました。そうすることで変形している関節への圧を分散させると同時に両脚の長さも矯正でき、痛みを大幅に軽減させるとともに悪化も防ぐことができるのことでした。
Aさんは医療用インソールを使用して、最初は違和感がありました。スコット先生から最初は一日二時間から使い始め、だんだん時間を増やしていくようにとアドバイスがあり、Aさんがその通りにしたところ、一週間後には慣れ、歩くのも楽になり、親指の痛みも無くなったのでした。腰痛も無くなり、その後再発していません。
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- 老中医の診察室〜症状別漢方治療・養生法〜
- 2017年12月13日
「スマホ病」の治療法
スマートフォンを長時間利用していると様々な不調が出てきやすくなります。現代病でもある「スマホ病」の中で理学治療が効果的な症状について解説します。
【スマホ病の主なタイプ】
①首の痛みがある
②肩こりや腕の痺れがひどい
③目が充血して疲れやすい
④手や腕が痛む、小指の変形もある
※スマートフォンを操作して起きる不調は他にもあります。実際に症状が出ている方は医師にご相談ください。
【スマホ病のタイプ別治療法】
① 首の痛みがある
特徴:首の前屈状態が続き、筋肉群が疲労して痛む状態です。椎間板の負担が増え、痛むことも。
治療方法: 理学治療で筋肉の緊張を和らげ、血流を改善し痛みを軽減させる。肩や首のストレッチも指導。
② 肩こりや腕の痺れがひどい
特徴:スマートフォンに長時間集中することで肩甲骨が前傾して肩に痛みが現れている状態です。
治療方法:理学治療で肩甲骨周りの筋肉群の緊張を和らげる。肩甲骨を動かす方法と、首の緊張を和らげる腕のストレッチも指導。
③目が充血して疲れやすい
特徴:ドライアイになったり目が疲れている状態です。首のコリなどで血流が悪くなり目が疲れることも。
治療方法:理学治療で目の周囲や頭部、首の筋肉をマッサージし、疲労を緩和する。マッサージ方法も指導。
④手や腕が痛む、小指の変形もある
特徴:特徴スマートフォンを長時間持つことで痛みが出ている状態です。また、慢性的に小指に乗せて操作することで変形する場合も。
治療方法:理学治療で腕や肘の筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減させ、指の矯正と変形予防をする。マッサージ方法も指導。
【首、肩の治療が得意な理学療法士の治療室】
Matthew Stevens (マシュー)先生(理学療法士)
Aさんは上海在住の30代の女性です。二カ月ほど前から首の痛みに悩まされており、特に重いものを持つと痛みが増すとのことで来院されました。
マシュー先生はまずAさんの話を聞き、次に身体のチェックをしていきました。首から腰にかけての骨の状態を触って確認をし、左右の足の長さをチェックしました。特に骨盤の状態を念入りに確認し、その後筋力をチェックしていきました。マシュー先生はAさんの手や腕に手を添えて、Aさんに押してもらったり、腕や足を上げてもらったりして、左右の筋力のバランスを確認しました。その後関節の過度域を確認して一通りのチェックが終わると、Aさんの首の痛みは腰が原因で起きているとマシュー先生は言いました。
骨盤の位置のずれが身体のバランスを崩して腰以外に痛みを起こすことは少なくないそうで、Aさんの場合も、レントゲンの結果を見ても首の骨には問題がなく、背中全体が緊張していました。マシュー先生は図を示しながらAさんの状態の説明をして、治療計画を話してから実際の治療を始めていきました。
治療はまず緊張した筋肉をほぐし、その後、骨の位置を調整しました。日常生活では、首をグルグル回すストレッチをしないことと、弾力性のある枕を使うように、とのアドバイスがありました。肩や首に違和感のある方の多くが首をグルグル回すストレッチをしているけれども、実はそれは首に負担がかかるので、首のストレッチをする時は、前後左右の一方向ずつ倒すことと、痛いほど倒すと炎症を悪化させる恐れがあるので、痛くない範囲で繰り返し行うことが大切である、とマシュー先生は話しました。
Aさんは二カ月ほどマシュー先生の治療に通いました。現在痛みがほとんど無くなったため、次回から運動療法に切り替えることをマシュー先生は検討しています。痛みが出ている場所だけではなく、身体全体のバランスを整える必要があるため、全身のエクササイズを提案する予定です。
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- 老中医の診察室〜症状別漢方治療・養生法〜
- 2017年12月12日